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Kenya 08 野生保護区 -Ol Pejeta-

アフリカで二番目に高い山、マウントケニア。

その麓の周りにはいくつかの国立公園や野生保護区が連なっている中のひとつ、「Ol Pejeta conservancy」にやって来た。




ここには地球上最後の2頭と言われる、

キタシロサイの【ナジン】と【ファトゥ】
が暮らしていて、昨年この世を去った、キタシロサイの雄としては最後の一頭だったスーダンもここで余生を過ごしていた場所。


一年ぶりに会う、レンジャーや宿のスタッフも相変わらずとても賑やかで、知った顔を見つけた瞬間に、ジャンボー!と、みんな良い顔で迎え入れてくれるのが、むちゃくちゃ嬉しい。

最近は、お土産は?と言われる程仲良くなった。(はずだ!そうだろ?)

始めて訪れた旅先が気にいるか、そうでもないかってのは、案外その対応ひとつでほぼ決まるのかもしれないって位、僕はそういう場所に惹かれてまた帰って来てしまう。

言葉や文化の違う人と仲良くなるというのは、もの凄い幸福感を与えてくれるのが本当に不思議。
恋なんてしちゃったら、そりゃあ大変だ。



ケニアでは、大型野生動物に逢う為には、基本的に野生保護区や国立公園に行く事になる。(野生動物が生活する場所は限定されてるのです)

多くの国立公園や野生保護区は森の中で繋がっていて、一部の場所からのみ、動物達が自由に出入り出来るようになってるデザインに、僕はえらく感動した。

象達は普段、100Km〜2000Kmを移動しながら暮らしてる言われてるので、ひとつの国立公園だけでは、敷地が足りないのだけど、この方法だとかなりの距離を歩いて暮らす事が出来る。

日本の里山でも、このやり方なら、熊や鹿などの動物も殺される事なく、お互いの暮らしを守りながら生きていける、とても良いアイデアだと思う。





「Ol Pejeta」の区域内では、人間の方がなるべく動物の生活の邪魔にならないように、決まった道以外を車で走ることも、ホテルや決められたパーキング以外では車から出る事も禁止されている。

最初、知らずに外に出てたら、むちゃくちゃ怒られて、出入り禁止寸前になった。

生態系をなるべく壊さないように、僕らは空気のように過ごす。
この広大なサバンナの中で、動物達に会う為の秘訣を教えてもらった。

例えばライオンやチーターなど人気がある動物を見つけたとしても、決して騒がず静かに見守るんだそうだ。
多少離れたとしても、寝てしまったとしても、その動物が見たいのなら、じっと見ていなさい。と、レンジャーの一人が教えてくれた。




一日の殆どの時間を車の中で過ごす為、僕らはちょっと割高になってもサファリツアーを使わず、必ず自分達でレンタカーを借りて、二人で過ごす事を選んでる。

遠くにいる動物を眺めながら、バナナを食べて二人であーだこーだと喋ったり、お互い写真を撮ったり映像を撮ったり自由に出来るのがとても心地良い。

ある日レンジャーの一人に、

「日本人は動物に対して静かに接するから良い。動物達はリスペクトのある人の前に現れてくれるよ、彼らはちゃんと見てるからね」

と、教わった30分後、チーターが僕らの前に姿を現してくれた事があって、それ以来すっかりその言葉を信じてる。


草むらの中から、ひょっこり顔を出したチーター。
かなり遠いけど、こっちの様子を伺ってるのがよくわかる。



動物達のことを知りたければ、僕らが動物達の世界に入り込まなければいけないのはとても自然な事で、時には逆に動物に人間が襲われることだってあるそうだ。
そうやってお互い少しづつ恐れながらも歩み寄る体験は、他の何にも変えがたい魅力がある。

僕は街も人もパーティーも大好きだけど、アフリカへ来始めてから、動物の生活をもっともっと撮りたい!という欲に、完全に取り憑かれた。

夜、宿のスタッフが庭に火を起こしてくれてて、身体が温まるのと同時に煙臭くなった服の匂いを嗅ぎながらベッドに潜り込む毎日は、本当に最高なのだ。


まさか、人生このタイミングで、アフリカに拠点が欲しいという、大きな目標が出来てしまった。

しかも、ただ訪れるんじゃなくて、レンジャーや友達と、ビジネスをしたり、動物の暮らし易い場所を作ったり、映画を作ったり、気球を飛ばしたり、もう次から次へとやりたい事が出てくる。

まだ全然方法もわからないし、なにせ僕はその日暮らしの貧乏人だ。

それでも、人生死ぬまでやりたい事があるって、それはそれは幸せな事だと思う。

Ol Pejetaのレンジャーやスタッフには、人生感謝しかない。

むちゃくちゃおすすめです。





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Musashi
いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!