2024.01.21 写真を本に
去年の春にガーンが発覚して以降、とりあえず全てを一旦横に置いて、とにもかくにも自分への愛と健康第一で生きてたら、今はラッキーなことにガン細胞が静まってくれてて、アドリア海沿いを旅中、もうこの感じで生きていくしかないなあと、逆に覚悟が決まった。
今はガンが治ってくれてるからと、また前と同じ生活習慣とメンタルに戻ってしまうと、あの祟り神みたいなのが暴れ始めるんだろうなあと思うと、病気って回復してからが本当の始まりなんですね。
年末から、新しい部屋と仕事を探しつつ、旅中に撮った写真を編集しながら見返してると、これはすぐ本にしたい!という欲が増してきて、写真家ヒデ君の家に押し掛けた。
旅中に「写真がむちゃいいので、これまとめましょう!」って感じのメッセージをくれてて、ヒデ君からそんなメッセージが届くのは初めてだったので、帰ったら会おうと決めてたのだ。
そういえば、自分が撮った写真について人からの感想を聞くのなんて久しぶりで、これが無茶苦茶面白かった。
ヒデ君は、写真を順々に見ながら、時々目に止まるのがあると感想を話してくれたんだけど、写真からその時の空気や僕の中の感情みたいなものすら伝わってる気がして、ぞっとしながら感心してた。
人の洞察力と想像力ってこんなにも凄いのか。
他にも、ベルリンのギャラリーの話や、写真好きが集まるコミュニティの話、国によって写真の好みや作風も変わってくるって話が、どれも新鮮で面白い。
これまで全く掘って来なかったことを新たに知れるのはラッキーで、この町を飽きるにはまだ早いって気になる。
写真を撮った後に、まだこんな楽しみがあった事を僕はすっかり忘れかけてた。
同時に、ヒデ君以外にも伝わるもんなのかって事にも興味が出てきて、こうなると、益々形にしたいという欲が溢れてくる。
欲ってのは、生きるエネルギーそのものなんだと、元気になって知った。
何の縁だか、ヒデ君と話が盛り上がって、本作りも協力してもらえる事になって、深夜にヒデ君の家を出た後、小雨の降る中を興奮しながら家に帰った。
もう形にするまで止まってられない。
外の世界がどうなってようと、自分の楽しいを探求してる時間は自分を裏切らないもんだ。
Instagtram
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