2023.07.19 昨日までとは違うのが今日
病院で今後のプランを聞く。
抗がん剤治療は一回目の後が一番大変だからと、数日入院することになった。
まず一番気になるのはお金のことだけど、今回の治療も全て保険で賄えると聞いてホッとした。
ドイツの保険制度ほんますごい。
抗がん剤治療後は子供も出来辛くなるそうで、お医者さんはそこを一番心配してる様で、もし僕が望むなら精子の冷凍保存も出来るんだそう。
正直、この先子供を作る気は全然ないんだけど、そんなオプションがあるなら、一応未来に取っておくのもいいかもなあなんて思ってしまう。
あと、精神的に苦しい時もあるから、そういう時はセラピーも紹介してくれるんだそう。
もっと西洋の治療って身体だけ治すイメージだったけど、精神的なこともサポートしてくれると知って驚いた。
なんか思ってたより進んでる。
今どんな食事をしてるのか聞かれて、最近は砂糖や濃い味のもの、油物もなるべく控えてることを伝えると、お医者さんは、そんな事はしなくていいから、それよりも何でも沢山食べて、とにかく体重を落とさないことを心がけて欲しいと言われた。
僕のガーンに対する知識と一番違う所で、本当に!?って思わず聞き返してしまったくらい驚いた。
やっぱり国や地域や学ぶ人で、知恵も考え方も色々あるもんなんだね。
骨髄液を取るからと、ベッドに寝転がってると、担当の若い女の子のお医者さんがとても元気で明るい子で、以前日本に行ったことがあるの!って話から始まって、直島での思い出話を聞きながら骨髄液を取ってもらった。
別れ際に名前を聞き合って握手した。
当たりの日だった。
帰りに、アイコちゃんとモモがわざわざ食事を届けてくれて、なんかガーンの発覚以降、ベルリンの中でも親戚感が増してる。
一日ひとつでも小さい幸せが見つかると、本当それが良いエネルギーになるってことを、元気な時より感じてる。
道で踊ってる女の子にカメラを向けると声をかけられて、今エジプトから旅行で来てるの!それ送ってくれる?と言われて、もう何枚か撮った。
当たりの日だった。
一ヶ月前とは話がどんどん変わってて、これだけ心配されるってことは、治療中は中々ハードなやつなんだと想像はつくけど、こういう事はあまり前もって調べ過ぎず、その場になった時に感じようと思う。
ジェットコースターもブランコもバンジージャンプだって実際経験してみるまで感覚はわからないもんね。
僕は可愛い子が世界中にいる限り、生きる希望しかない。