2023.07.10 知ってる様で知らないことばかり
写真を撮り歩くのが好きで、歩くには良い季節なのも重なって、毎日の散歩が飽きない。
これがもし冬だったらと思うと、ツイてる!とさえ思う。
なるべくこれまで歩いたことのない道を選んで、植物の多いエリアをひたすら歩く歩く。
家からそんなに離れてない場所でも、じっくり見てみると知らないことばかり。
古くて可愛い家、花と野菜で溢れてるのに管理の整ったガーデン、川へ繋がる細い道、見たことないバス停とナンバー。
コロナ騒動が明けてからは、完全に町や町の人達に目が向いてて、植物や小さな生物に目を向けることが殆どなかったけど、こうしてゆっくり見て歩くと、知らない植物や不思議な家の造りがひとつひとつ面白い。
ひとり暮らしするならこのエリアがいいなあ。とか、妄想しながら歩いてると、なんだかヘロヘロで水筒の水も空っぽになってる。
スマホを見るといつの間にか家を出てから数時間経ってて、太陽の日差しも少しずつ傾いて、ジリジリとえらく強く感じる。
丁度日陰になってる角に、小さなパン屋が目に止まったので、そこでお水と柔らかそうな菓子パンをひとつ買って休んだ。
店の女の人も外へ出て来る度、暑い暑いと手で自分を仰ぎながら僕の座ってる椅子とテーブル以外の席をサッサと片付けて、すぐに店の奥に引っ込んでいく。
「あんたは残ってていいよ。」と言ってくれたので、しばらく日陰の中で休んだ。
パン屋に来るお客さんは、おじいさんだったり子連れのお母さんだったりして、みんな目が合うと挨拶してくれるのでちょっと驚いた。
同じベルリンとは思えないローカル感が新鮮。
やっぱりこのエリアいいなあ。
一週間後の病院で、ガーンの検査結果が詳しく出て、ごく稀に検査結果でガーンじゃないこともあると聞いて、ちょっと期待もしてる。
家に帰って、そろそろ喉も良くなってるんじゃないかと、試しにプチトマトをひとつ食べてみたら、喉から耳の奥までバッチーン!と引っ叩かれた様に痺れて、しばらく動けなくなった。
まだもう少し時間がかかるらしい。
食べたり話したり出来ないことがこんなにも難しいなんて、想像よりリアルはずっと大変なんだなあと思った。
せっかくの養生の時間なら、近隣のイタリアやスイスなんかも歩きたい。
ベルリンの地下鉄の駅を巡るアカウントです
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