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Fusion Festival が落ち着く訳だ

-2009-


本当に来ちゃったぜ。

グアテマラで出会った、DJ NECOこと、マリリンのプッシュで、本当にやって来たドイツのベルリン。
そこから少し離れた森で開催されてる、【Fusion Festival】のゲートをくぐった時に漏れた言葉だった。

元々軍用の空港だった、広大な敷地を買い取った数人で始めたフェスティバルだと聞いて、そのとんでもないスケールの大きさにシビれた。

テントを組み立てて、ちょっと歩いてみるか、、ってむちゃくちゃ広い!
会場を一周するのに、優に2、3時間はかかってしまう。

会場のデコレーションはいちいち洒落てるし、

入口で渡されるゴミ袋にゴミをいっぱいに入れて指定の収集場所へ持って行けば、10ユーロ返金してもらえたり、

会場内のお店はベジフードのみだったり、

色んな場面で洒落た工夫が施されてて、何よりそこに集まってる人達が愉快で、到着して数時間で、すっかり僕はフェスの雰囲気に酔っていた。


【Fusion Festival】







参加してる人達はどこか吹っ切れ感満載な人が多くて、服装やダンス、不思議な行動は、まるで人生をユーモアに賭けてるようにも見えた。
普段、道端で見かけたら、変な人と言われるような存在が、ここではみんな主人公。

3日間で出会った人達は、見事にヨーロッパを超えて世界各国から集まっていて、どんな不思議な人がいたとしても、ここでは人に迷惑さえかけなきゃ、許されてる雰囲気が気に入った。

ドイツの進んでる所は、実はエコや社会的活動の根っこにある、この土地で暮らしてる人達のユーモアなのか。

今はもう、どこでだって好きな音楽を聴ける時代なのに、わざわざお金を支払ってチケットを買い、わざわざお金を支払ってここまで足を運ぶ理由はこれか。





何故か、色んな音楽のステージやフロアがある中で、ふと立ち止まってしまったトランスゾーンにハマって(普段は全然聴かない)踊ってると、色んな人がちょくちょく声をかけてくれる。


一服する?
これ飲めよ、水分は大事だからね。
もしよかったら一緒に焚き火に行かないか?


ダークな音楽とは裏腹に、踊ってる人達の眼はキラキラしていて、凄まじく親切で、イエスイエス!と、僕は誘われるまま色んな人達と一緒に踊り明かすうち、名前も国籍も知らない人達と、ほぼアイコンタクトだけで、少なくともこの場では一緒に繋がってる同志のように感じ始めてた。

踊り疲れると、見知らぬ誰かに誘われて、一緒に焚き火の周りでチャイを飲みながら、一服休憩しては、またフロアに戻るうち、じわわじわと夜は明けるのだった。





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いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!