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魅惑の森パレンケで、自給自足生活を覗き見して思ったこと

-2009-


パレンケの森で、半自給自足生活をしてる人がいると、トモスケ君情報を聞きつけてやって来た。(前に来た時は行けなかったんだって!ラッキー!)

当時は、今ほど自給自足という言葉を聞いていた訳でもなく、それをやる意味もよくわかってなかった僕は、3.11以降の日本でこんなにも、エネルギーや食、時間さえも自給する生活にシフトする人が増えるとは思っても見なかった。


先進国と言われてる国ほど、そういう生活にシフトする人が増える理由は、やっぱり今の社会もまだまだ発展途上真っ最中だという現れだと思う。

フランスだったかな?彼らと、一緒に滞在してた旅人数人の生活は、時間をかけて火を起こして、食事を作り、みんなでサウナを作って、それを祝って過ぎていく一日。

野菜や穀物が出来るスピードも、太陽が昇っては落ちていくスピードも、全ては人間の為にある訳じゃないって事を感じる事が出来たら、無駄に焦る事がとても馬鹿らしくなる。


何でも短時間で早くやっただけ良い!というまやかしは、こういう場所ではあまり通用しない。
それよりも、淡々と楽しくひとつひとつの事をクリアしてく事の方が大事になるんだなあと、突然のスコールを喜んで踊り出す大人の人達を見てると、思ってしまう。

今の大人に必要なのは、そんな心の余裕なのかもね。

真暗闇の中で、みんなで手を繋いで過ごしたサウナの中、僕の人生でいらないものリストに「焦り」が加わったのだった。

トモスケ君とコビッチとのパレンケ小旅行は、こうして幕を閉じた。

そして数年後、トモスケ君との再開が、まさかのレインボーギャザリングに繋がるってのも、きっとここに来た意味のひとつなのかもと思うと、やっぱり思いついてすぐに行動すると、行動以上の何かに結びつく未来が待ってる事もあるのだと、10年経った後に気付けるのがまた面白い。





木持って来るわ。と、斧をこんなにも簡単に使いこなせる旅人って普通なの?


家もキッチンも手作り。
年中暖かい気候だと、火を起こせる釜と水とテーブルがあれば、充分やっていける事を知った。



食事を作る時や、食器を洗う時は、ふっと誰かが側に現れて話をしたり、音楽を奏でたりしてる姿がかっこよくて、真似しようと心に決めた。

時々ウザがられる事もあるけど、実は料理中って良いコミュニケーションの時間なんだね。



サウナは、穴の中に石を敷き詰めて、その上に熱した石を乗せて最後に水をかける湯気で温めるという原始的なやり方。
でも、その効果は絶大で、僕は電気のサウナより断然好きになった。



骨組みも紐も床も植物を使う。

自主的に手伝い始めたトモスケ君、後にスペインで毎週末、味噌汁と巻き寿司を振舞うイベントを始めるようになる。


夜、完成したサウナにみんなで裸で入り込み、真暗闇の中セレモニーで祝った。



旅中、人の表情でその人が充実してるのかどうかってのが、随分わかるようになった。
良い表情をしてる人は魅力を感じるし、そういう人が集まって来るものだ。

僕もそうでありたいと、メキシコで強く思うようになった。




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Musashi
いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!