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Kenya 13 -田舎へ来たのだ-
昨夜の事。
夜中の1時を過ぎた頃、ようやく宿泊予定だった、宿主エノックのお姉ちゃん家の近くまで来たところで、ドンの記憶が飛んだ。
この辺りのはずなんだけど、一度来ただけだからなあ。
何度も同じ道を行ったり来たりしたり、お姉ちゃんに電話をかけてみるけど、上手くいかない。
街灯はないし、道のデコボコも尋常じゃない。
何度も車の底を擦ったり、ぶつけたりしながら、水の流れる溝にタイヤをはめたりもして、僕はかなり疲れていた。
出発から既に10時間が経っていた。
ちょっと人に聞いてくる。
と、ドンは道端で溜まって話してるキッズ達の所に駆け寄って言った。
(僕は車から出ないようにと注意されて、ここはアフリカなんだなーと思いながら、車の中からドンを見ていた)
すぐにバイクに乗った少年と一緒に、ドンが戻って来た。
どうやら家まで案内してくれるらしい。
(名前を言っただけで家がわかってしまう、グーグルマップ顔負けのローカル力に脱帽だ)
それから5分も走っただろうか、僕らは真っ暗闇の中、エノックのお姉ちゃん家の前に立っていた。
そりゃわかんねーよ!って言いたくなるようなガタガタの道で、Gマップにも道が描かれてなかったのに笑った。
遅かったねー!と笑いながら出迎えてくれる姉ちゃんと挨拶も程々に、運転に疲れてた僕はすぐに寝てしまった。
翌朝、鶏やヤギや犬の鳴き声で目が覚めて、ようやく自分のいる場所を把握した。
翌朝、明るくなって知ったけど実はすごい豪邸に泊まってた!
シェアメイトと5人で住んでるそうだ。
エノックの姉ちゃんと、ドンとシェアメイトの話す言葉もバラバラなんだって。
みんなスワヒリ語以外にも2、3部族の言葉を使ってると知って驚いた。
近所を散歩してると、みんな不思議そうな顔で、ジャンボー!と挨拶してくれる。
カメラを向けると、ずんずん近寄って来てくれる子供達、一緒に遊びながら写真を撮る。
これだ!!これがやりたかったんだ!!
嬉しくなった僕は、今日は一日ここで遊べるのかと浮かれて家に戻ると、
なにやらドンと姉ちゃん、そしてシェアメイトの女の子が出かける準備をしてる。
ドン)じゃあみんなで観光に行くぞ!(エノックのメモを見てる)
僕)え、、イ、、イエス。
張り切るみんなの顔を見てると、とてもここに居たいとは言えないのだった。
そうして、僕らはお姉ちゃんの知り合いがやってる金の採掘現場へやって来た。
金を掘る為には、100m〜600m程の穴を掘って、それを人力のエレベーターで一人降りては採掘していくという力技。
彼らの見事なマッチョの半裸姿は、まるでラピュタに出てくるパズーの親方達の世界だ。
その昔はヨーロッパから来た人がオーナーになり、金が取れてもそれは全てヨーロッパに流れる仕組みだったのだけど、近年は地元の人達でお金を集めて採掘を始めてるのだと、お姉ちゃんが教えてくれた。
今度はアフリカ人の力でアフリカを再び豊かにするんだ!という言葉を聞いて胸が熱くなった。
(クラファンのお金から、彼らの水と食事代を、少しばかり寄付させて頂きました。感謝です)
こうして、観光は続くのだった。
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