僕は、映画監督になる。
ケニアに初めて行った日から、そろそろ2年半が経つ。
理由はとても単純で、当時、地球上最後の3頭と言われてた、キタシロサイのスーダン、ナジン、ファトゥに会いたい!という、ビエラの一言からだった。
あれから合計で3度、ケニアまで出かけて、去年末、遂にビエラは、アニメーションでショートムービーを完成させた。(2019年〜世界中の映画祭のコンペに出展予定だそう)
ケニアへ行く、ひとつの目的が果たせた瞬間だった。
【Bela Unclecat】
【昨年のケニア旅日記】
ケニアに通ううちに、自然保護区のレンジャーや、毎回泊めてもらってる宿の店主、その家族や友達と仲良くなっていってて、毎回行く度、おかえり!と僕らを家族みたいに出迎えてくれる。
アニメが出来た今でも、まだまだ通いたい気持ちは変わっていない。
そして、この2年半の間に、地球上にたった3頭だったキタシロサイの一頭、スーダンがこの世を去った。
初めて出会った時のスーダン
2018年に他界したキタシロサイのスーダンと、孤児のリンゴ
スーダンは家族だから、と言って、本当の家族といるよりも遥かに長い時間を、スーダンと共に保護区で暮らしているレンジャー達は、スーダンの死後、かなり参っているようだったけど、数ヶ月後、実際に会いに行くと、彼らはスーダンの最後の状況を詳しく話してくれた。
インタビューにも言えなかった、彼らの本音だった。
また来るよ!
と言ってケニアを出てから、次にケニアへ行く目的を探していたのかもしれない。
今年の初め、今、一番やりたい事をひとつに絞ってみようと、数週間、悶々と考えてた時の事。
僕は、困った時の西野本、【革命のファンファーレ】と【新世界】を読み返していた時、スコーンと閃いてしまった。
【新世界が無料で読めちゃうのよ】
【革命のファンファーレの「はじめに」が無料で読めちゃう】
映画かも。
いや、映画だ!
ビエラのアニメを作る過程で、僕らはケニアへ行く度、写真と映像をひたすら撮り続けてる。
キタシロサイ担当のレンジャーにインタビューをさせてもらったり、この世を去る前のスーダンが、のそのそと歩き回ったり、食事をしたり、ゴロゴロと昼寝してる姿を、無理を言って毎日の様に、撮らせてもらったデータが、ハードドライブの中に保存されている。
最後の2頭、ナジンとファトゥ、レンジャーとその家族、宿主、そしてアフリカで生きる動物達や、僕らと同じ様に、保護区で動植物を研究している人、全てが繋がった気がした。
これを、もっともっと深くまで入り込んでいって、最後にひとつの映画にしたら、もしかして、物凄いスケールの作品が作れるんじゃないか。
ゾウもキリンも、ライオン、チーター、ゴリラ、カバだって、実は今物凄いスピードで絶滅に向かっていて、研究者によっては、あと30年後には、地球上で多くの動物が絶滅してると言ってる人もいる。
地球上に残されてる動物や、そこで暮らす人々の生活を、今撮って作品にしておく事は、もしかして世界を変える程重大な事なんじゃないか。
はっきり言って、映画なんて作った事もないし、作り方だって今はまだよくわかってない。
予算だって0!
映画作りたいのに0!!
うまい棒すら買えない0!!!
でも、西野本のせいなのか、人生の直感なのか、
今すぐ映画を作る準備に取り掛かった方が良い!!
と、心が猛烈に叫ぶのだ。
CGでも、作り物でも、人に飼いならされてる動物でもない、自然に生きる動物と、それに関わる人達を、今撮っておかなくちゃきっと後悔する。
むちゃくちゃ心は震えてるのに、唯一怖い事がある。
これまで一人でやれてた写真と違って、映画は複数の人を巻き込んでいかないと出来ないという事。
チームで作品を作るって事が、どれだけ大変なのか、想像もつかないくらい怖い。
これは、きっと人生最大の賭けだと思う。
今現在、予算0円、メンバーは僕とビエラのみ、映画制作にいくら位かかるのか、完成まで、期間は何年かかるのか、見事に超難問ばかりだけど、西野本を読んでると、これくらいやらないと、本当に面白い事は出来ないと思ってしまうのです。
【西野亮廣 オンラインサロン】に入って、毎日あの人のやってる事を覗いてるだけで、完全に僕の頭の中はヤられてるのかもしれない。
この10年、直感を一番大事にしてきた事で、まさか自分が映画を作るって事に、今アクセルを踏む時が来るとは、本当人生はわからないものだ。
しかも題材はアフリカ!
残りの人生を賭けてみれば、100年後も人類に残すべき作品が、もしかしたら出来るかもしれないと思うと、もう他の選択の余地はない。
やるぞ。
僕は、映画監督になる!
方法はまだわからないけど、ともかく動き始めます。
世界中で1000人位の人達が一緒に作ろう!となれば、なんか作れてしまう気がしてるのは、ただの妄想なのか、現実となる夢なのか。
地球上からサイやゾウやクジラがいなくなるなんて、絶対つまらない。
スーダンがこの世を去って、大好きな野生動物と、もっともっと会えると思ってたけど、会えなくなる日は案外突然にやって来る事を知った。
【悩んでる時、いつも怖いくらい背中を押される、西野亮廣さんのオンラインサロン】
【感想はレターポットが嬉しい】
【インスタでもダンス旅編連載中】
いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!