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【全文無料】雷アルセウス(アルセコケコ)のススメ【2022/4/29 追記 タイムゲイザー・スペースジャグラー環境追記】

2023/6/17 全文無料(投げ銭形式)へ移行しました

【最新追記履歴】:2022/4/29 以下内容追記
・ オメディング杯(2022/4/9) デッキレシピ解説
・ミニガラルギャロップ杯(2022/4/16) デッキレシピ解説
・シティ S6 (2022/4/24) デッキレシピ解説
・あとがき②


1.はじめに/自己紹介

こんにちは。むさし(@musashi_pokeca)と申します。
気がつけば、5回目の記事になりますが、初めましての人向けに短く自己紹介させて頂きます。

ポケカ歴は、小さい頃やっていたのを除くと、ちょうど『タッグボルト』が発売された頃から始めております。きっかけとしては、普段最寄りのコンビニでポケカの取り扱いは無かったのですが何故か『タッグボルト』売られており、何となく懐かしく買ったパックから『ピカチュウ&ゼクロムGX』が当たって何となくポケカ復帰することになりました。以来メインデッキは『ピカゼク』一筋でポケカ楽しんで、気がつけばCレギュ落ち(2022年1月13日)までの約3年間ずっと使い続けてきたという経歴になります。

なお、過去の大会実績、レギュが大きく変わったということで、割愛致しますが、気になる方は、過去記事の自己紹介を見てもらえればと思います。

2.まえがき/記事の前提

※デッキの解説をすぐに読みたい方は本章飛ばして頂いて大丈夫です。

(1)デッキ誕生の経緯

自己紹介にも書きましたが、ずっと使ってきたピカゼクがレギュ落ちしたということで、新しい相棒デッキを探す旅が始まりました。
軸としては、雷愛用していたこともあり継続して雷軸で考えるとして、一番最初に考えたのが、雷ミュウでした。

ミュウに雷入れるっていうのは中々理解しにくいところがあると思いますが、デッキ発想の流れとしては以下の通りになります。

雷は、闘弱点が辛いので、弱点突ける超タイプ入れたい

・入れるなら無色でワザの打てる超タイプが入れたい

ミュウが該当するので入れてみよう(闘抵抗までついてる!!)
(・超、鋼、闘、水、草、悪ミュウがあって雷ミュウが無いなら自分で作ってみよう。という思いも)

雷ミュウは、元々のミュウ自体の強さも相まって、色々器用に立ち回れる楽しいデッキです。が、構築が難しく色々試行錯誤していた日々でした。そんな中、スターバースが発売して、プロキシ作るのが面倒で今まで触っていなかったアルセウスVSTARがBOXから手に入ったということで、雷ミュウに刺してみたところ便利すぎて衝撃が走りました。(余談ですが、自分が構築した雷ミュウは、何でも入れる闇鍋状態だったりします・・・笑。本記事では取り扱わないですが、どこかでお披露目できる日が来るかな?)

アルセウスVSTARは、HP280でサイド2枚しかとられず、技は(三神のアルティメットレイより20ダメも)ピカゼクのフルドライブより50ダメージも高く無色エネ要求。しかも、特性スターバースもバグレベルの強さということで、書いてあることすべて強くすっかり虜になってました。
ということで、雷ミュウの検討を一旦脇に置き雷アルセウスデッキを本来考察していこうという流れになるのですが、雷アルセウスには1つ大きな問題があります。
そう、アルセウスは、無色タイプであり闘弱点なので、雷の弱点と重複し、闘タイプのデッキ筆頭である連撃ウーラオスに大きく不利を取ってしまう問題があります。
実は元々、この問題にぶち当たって、アルセウスが公開された当初にもピカゼクと同じ役割できるんじゃないかと考えたっきり、雷ミュウを検討しようと舵を切っておりました。。。
が、冷静に環境を見つめると、世は大ミュウ時代ということで闘タイプ、連撃ウーラオスのシェアはそこまで多くないということがわかりました。
ということで、対連撃ウーラオスをある程度割り切って改めて雷アルセウスデッキを煮詰めていって本記事のデッキが完成しました。

(2)本記事の雷アルセウスについて

上記の経緯で雷アルセウスを自分オリジナルのデッキの様に書いておりますが、スターバースで強力なライチュウVが同じく収録されてこともあり、自分が検討始める際には、既にメジャーなデッキタイプとなっておりました。

ライチュ梅川さんのツイートから引用させて頂きました。(いつも素敵なデッキレシピの提供ありがとうございます。)

一般的には、雷アルセウスデッキは、アルセウスで序盤、盤面にエネルギーを貯めて、モココで雷エネを回収しながらライチュウVの高火力を押し付けて押し切るといったアルセウスライチュウ(通称:アルチュウ)デッキがほどんどであると認識しております。
先駆者がいるなら雷アルセウスを自分で考えるというより、既存のレシピを活用して考えるというアプローチもあるのですが、上記コンセプトのアルセウスライチュウデッキは、強い反面自分の中では、『モココ軸のデッキは、ポケモンをたくさん並べる必要がありデッキの最大値は高いが安定感が比較的低い』。といったイメージがあり自分のプレイスタイルには少し合わないかなと感じておりました。
(モココ登場した際、似たコンセプトのモココ軸の雷レックウザを組んでいた時も安定構築が作れず断念してしまった過去の経験もあります。)

ということで、自分なりに安定感の高いデッキをコンセプトに別アプローチで作成したのが本記事で取り扱う雷アルセウスデッキになります。

(3)シティリーグ結果/本記事の読者対象について

シティリーグS5については、涙の0回戦負けを喫していたのですが、奇跡的にキャンセル枠を見つけることができ、急遽本記事の雷アルセウスデッキで参加してきました。

(結果は、上記ツイートの通り、ベスト8。トータル戦績でいうと3-2でした。
ミュウVMAXを除いて基本先攻環境の中、じゃんけん1-4で先攻1度しか取れなかった中では及第点かなと考えています。)

という優勝等の華やかな結果が出てないことも踏まえて、本記事に関して以下3点ご注意お願い致します。

本記事の注意点
・急きょシティ出ることにもなりまだ試行段階であり、デッキレシピはまだまだ改良の余地がある点
・上記シティの結果にもある通り、大会で大きな結果自体は残せていない
  →本記事のデッキが強さを客観的にはまだ評価できないという状態
闘デッキ対面はある程度割り切っている
  →ちらほら連撃ウーラオスをシティの結果でみたり、2月にはルカリオVSTARデッキで闘強化が入ったりと向かい風な空気も少し感じます。

上記の内容を踏まえたうえでになりますが、一つの読み物として本記事を楽しんで頂ければと思います。また雷デッキ愛好家、特に前レギュでブルーピカゼク(雪道ピカゼク/ピカゼクコケコ)が好きだった方には、ぜひとも本記事をご購読頂けると嬉しいです。

(4)タイムゲイザー/スペースジャグラー環境追記について(2021/4/3追記)

記事を書いて公開した時は、2022年2月初で、スターバース環境でした。そこから、2か月経ってバトルリージョン/タイムゲイザー/スペースジャグラー/(+リーフィア・グレイシア・ダークライ・ルカリオ)と発売予定も含めると新弾パックが3つ+αも発売され環境も大きく変わってきました。
そんな、状況にも関わらず新しく記事を買って下さる方もいて、現環境合わせた内容をお届けしたいと考え、今回追記させて頂くことにしました。

↑2022年3月の記事販売履歴

とは、言うものの実は、雷ポケモンだけに関していうと、バトルリージョンでは追加なし、タイムゲイザー/スペースジャグラーにおいては、レントラーV、ラクライ、ライボルト、レジエレキの4種のみの追加で、現時点構築の主軸は記事公開時から大きく変わっていません。

↑タイムゲイザーで追加されたレントラーV。中々面白い性能はしているので、クワガノンVの様にサブアタッカーとして今後活躍する場はありそう。

ただ、1つ公開時の記事から変わった特徴として、バトルリージョンで追加されたヒスイジュナイパーV / ヒスイジュナイパーVを採用しており、
4/2 フワライドカップというきょろおじさん主催の自主大会にて、個人5-1の成績を収めることができました。

ヒスイジュナイパーの入った雷アルセウスの構築が気になる方や、
パルキアという強力な水タイプが流行ってくる中改めて、雷タイプのデッキに興味のある方は、本記事を読んで参考に頂けると幸いです。
(最新のデッキレシピのみ取り急ぎ追記させて頂きました。解説については、後日追記予定です。)

以降有料記事部分になります。



3.デッキコンセプト解説

※3章~7章は、記事公開時のスターバース環境の内容となっております。タイムゲイザー/スペースジャグラー環境の内容をすぐに読みたい方は、8章まで読み飛ばして頂いて問題ございません。

記事購入ありがとうございます。早速デッキコンセプトの解説に入っていきますが、まずはデッキレシピを以下の通り掲載しますので、一度眺めて頂きたいです。

デッキコード:Qngign-lN9WdA-nN6Lgn

デッキの特徴として、まえがきに載せたアルセウスライチュウデッキとの大きな違いは、モココ不採用となっていることにあります。というのも、今回作成した雷アルセウスは、過去のブルーピカゼクを元に構築しているためコンセプトが大きく異なっています。

本デッキの具体的なコンセプトとしては、以下の内容になります。

①:2-3(2)-3(2)のサイドプランの押しつけ
→アルセウスV or アルセウスVSTAR
  ⇒ コケコVMAX or パルスワンVMAX or アルセウスVSTAR
  ⇒コケコVMAX or ライチュウV  の流れ
②:モココ不採用による安定感UP
③:雪道押しつけ
→序盤のスターバース込みで雪道によるロックを狙っていける
④:カプコケコVMAXのマヒによるカウンター
→サイド負けているときは、マヒでターン稼いで逆転を狙う。サイド先攻しているときは、ボス絡めてそのまま押し切る。といった柔軟な戦術が取れる

また、ブルーピカゼクとの比較として以下の様なイメージの関係があり、個人的にもブルーピカゼクと使用感はあまり変わらないです。

・パルスワンV(そうでん)⇔アルセウスV(トリニティチャージ)
・ピカゼク(フルドライブ)⇔アルセウスVSTAR(トリニティノヴァ)
・ブルーの探索、グズハラ⇔アルセウスVSTAR(スターバース)

デッキの強さで比較するとブルーピカゼクに入っていたタッグコール、リセットスタンプ、マオスイ、グズハラ、ピッピ人形など代替が無いパーツも多く、単純な互換とはいかないですが、本記事の雷アルセウスデッキで大きく強化された点としては、1点先攻が取れるといったメリットがあります。

ブルーピカゼクでは、最初の技はそうでんから入るため先攻取ったとしても先2でそうでんしかできませんでしたが、アルセウスVとダブルターボエネルギーが来てくれたおかげで、先2トリニティノヴァの択を取れるのが非常に強力です。

というように、アルセウスライチュウデッキと比較すると雷軸で似ているもののコンセプトの違いから本記事の構築の方がしっくりきたという印象を持っています。

4.デッキレシピ解説

改めてデッキレシピを再掲した上で解説に入っていきます。

デッキコード:Qngign-lN9WdA-nN6Lgn

【ポケモン:17枚】
○アルセウスV  4枚
デッキの起動軸。先攻ならVSTARに進化して先2トリニティノヴァ・後攻なら後1トリニティチャージから入っていきたいため1ターン目に必ず置きたいポケモン。他に枠を割きたいため3枚採用にしたいところですがここは妥協せず4枚採用がオススメです。

アルセウスVSTAR 2枚
デッキのメインアタッカーですが、基本的には、1体立てば良いのでサイド落ちや博士での巻き込まれケアで2枚採用。
後述で出てくるチェレンの気くばりで1枚のVstarを使いまわしたりもできたりします。
4-2採用というのは少し特徴的な採用枚数だと思いますが、特に使い勝手悪いと印象は無いです。

○カプコケコV(サンダーボルト) 3枚

 
逃げエネ0が優秀。カプコケコVスタートは制約なしでベンチのポケモンと入れ替えれることから、一番スタートしたいポケモンになります。
技も3エネ、200ダメージ出せるのでVMAXできなかったとしてもある程度アタッカーになる点も◎。
最初、枠の兼ね合いで2枚としていたのですが、スタートしたいポケモンを少しでも増やすべく3枚にしたところ、使い勝手が良かったため3枚採用。
なお、もう一枚のスパイラルサンダーのカプコケコも、1エネ40でメッソン取れたり、HP210あったり、スパイラルサンダーで圧力かけられたりと違った点で優秀なため1枚刺しとくのもありだと考えます。

カプコケコVMAX 2枚
メインアタッカー。ダイショックのマヒの強さは今でも健在で、特にミュウ以外のデッキは入れ替え系のトレーナーズを絞っていることも多くスタンプ無くなった今でも刺さること多いです。
(マヒにするポケモンが少ないこともあり、マヒってカード横向きでしたっけ?といった様にマヒの効果から確認されることもしばしばです。)
HP320という点もそこそこの耐久力で、ワンパンされなければ、後続のライチュウVにつなげて高火力をお見舞いしていくこともできるので、コンセプトにあったアタッカーという位置づけだと考えています。

○パルスワンV(そうでん) 1枚
ブルーピカゼクの名残で、後1取った場合、そうでんの流れを使いたくなりますが、今はアルセウスVのトリニティチャージから入った方が強いので使用優先度としては低くなっています。とはいえ、手札の要求的にダブルターボを持ってこれない等条件を満たせないことも時々あるため、そうした場合は、後1そうでんから入るプランを残しておくというのは安定感をあげるためにも大事になっています。ただ、あくまでサブポケモンとしての立ち位置のため1枚採用になります。

〇パルスワンVMAX 1枚
主に盤面に出たパルスワンVの耐久力をあげるための立ち位置ですが、
ダイボルトが、3エネ230ダメージ出てどのVポケモンも取れたり、盤面にエネが溜まってふとした時にライトニングストームの威力が高くなってたりしてワザも優秀です。
Vが1枚採用ということで、VMAXも1枚採用としていることからサイド落ちには注意したいカードの1枚です。

〇ライチュウV 1枚
雷デッキ強化の1枚。タネポケモンで、マホイップVMAXのキョダイホイッパーと同じワザが使えて、青天井出していけるのは間違いなく優秀。雷デッキ使うなら基本1枚は刺しておきたいカード。
とはいえ、HP200しかなく盤面に出すと優先的に狙われてしまうことから出すタイミングが中々難しいです。終盤に1回使えればよいので1枚採用としてますが、2枚ベンチに並べておくと一枚は盤面に残すことができたりとプレイに幅が出るので、サイド落ちケア込みで好みに合わせて2枚採用としても良いとは考えます。

〇クロバットV 2枚
ボールがドローサポートになる便利カード。
サイドプランの兼ね合いを考えると使わないに越したことないですが、
このデッキは、モココ並べないことからベンチ枠に余裕があるため、必要な時は、ガンガン使っちゃって大丈夫です。
また、一番の採用理由としては一緒に採用しているネズから持ってこれるのが優秀というのもあります。使い勝手が良いので、2枚採用。

〇ネオラントV 1枚
ボールが好きなサポートカードになる言わずもがな便利なポケモン。
このカードのおかげでサポートのピン刺しがやりやすくなりデッキの幅が広がったと考えています。
主な役割としては、終盤ボスの司令を持ってくるのは言わずもがなですが、一番大事な使い方としては、どうしてもダブルターボ持ってきたい時に、ネズを使うために使います。2枚採用したいところですが、枠の兼ね合いとできればスタートしたくないということで1枚採用

【グッズ:14枚】
○クイックボール/ハイパーボール 各4枚
クロバットVやネオラントVを持ってこれるように手札にタネポケモンを持ってこれるボールとして各4枚ずつ最大数採用。正直安定感を出すためには、あと2枚程ボール足したいところですが、条件にあう良いボールがないので嵐の山脈込みで妥協しているといった感じです。プレシャスボールのVポケモン版実装が待ち遠しいです。(ウッウロボも流行ってるし、コイントス自信ある人は、モンスターボールいれてみるのも良いかも・・・?。)

○ポケモンいれかえ 2枚
一番使う場面は、先2で技を打つ際にベンチのアルセウスとバトルポケモンを入れ替える際になります。その場合、手札にない時はアルセウスVstasrのスターバースから持ってこれるため採用枚数は必要最小限に絞ってます。
また、モココ不採用でバトル場とベンチの往復といったことはないこと、逃げエネ2枚以下でデッキ構成されていることからダブルターボ1枚でポケモンを入れ替えるカードとしては役割果たせることも枚数絞れる要員の一つかと考えています。
とはいえ、パルスワンVMAXVMAXのダイボルト後など一部バトル場/ベンチを前後させるのにあると便利な場面もあることから必要に応じて3枚採用も良いかと考えます。

○ふつうのつりざお 1枚
主な目的は、序盤博士の研究に巻き込まれて落ちていったエネルギーやピン刺しポケモンの再利用になります。また、このカードがあるとネオラントV使った後に相手が倒してくれると再利用できて1試合2回使えるといった副次効果もあったりします。使う点のポイントとしては、トラッシュに基本1枚雷エネルギー落ちてないとキバナが使えないため、雷エネルギーをあえてトラッシュに残すか意識すると良いです。
なおふつうのつりざおは、あると安心な一枚ですが、必要がない試合もぼちぼちあったり、マリィなどトラッシュしないサポートに比重をおけば使用頻度も減らせることを考えると他のカードに差し替えても良いかと考えます。

○こだわりベルト 1枚
解説不要なくらい強力なカード
このデッキにおける主な変化ラインとしては以下2点です。
・180→210ダメ:トリニティノヴァ(ダブルターボ有)、ダイショック
→ゲノセクト(オドリドリ有無どちらも)、ミュウV(オドリドリ有)、他HP210Vポケモンが取れる

・300→330ダメ:ダイナミックスパーク(5枚トラッシュ)
→大体のVMAXがワンパン。6枚トラッシュで360ダメージ出すこともできるが、トラッシュ1枚の差が大きく試合に影響することも

便利なので積極的に使っていきたいところですが、他におまもりやタフネスマントを貼って耐久を増やしたい場面も多かったり、非V対面(テンタクル戦など)では役に立たなかったりと意外に扱い難しいため現状1枚採用。

○ タフネスマント/ 大きなおまもり 各1枚
後1メロディアスエコーや先2トリニティノヴァ耐えるのに便利で積極的にバトル場のポケモンやどうしても気絶させたくないポケモンに貼っていきたいカード。
タフネスマント/大きなおまもり それぞれ以下の特徴があることから1枚ずつ採用していますがどちらかに寄せるのも好みに合わせて良いと考えます。

○タフネスマントの特徴:
■メリット
・HP200ラインのVポケモンに貼っても後1メロディアスエコーを耐えられる可能性があがる。(タブレット2枚要求)
・HP180、170ラインのクロバットVやネオラントVに貼っても、ベルト込ダ
ブルターボ有トリニティノヴァが耐えられる。
■デメリット
・進化ポケモンには効果がないため後半腐ることも

○大きなおまもり:
■メリット
・VMAXに貼ることで、HP350と1ターン相手の攻撃を耐える要塞を作れる(それでも、テンタクルは、結構な確率で突破してきますが・・・笑)
・アルセウスVに貼る場合に限り、HP220という高HPのおかげもあり、大きなおまもりでもタフネスマントと耐久ラインが変わらないことも多いことから進化後も考えると優位(例:どちらでも テクノバスター/フュージョンエネ3枚メロディアスエコー タブレット2枚要求。れんげきテンタクル 7枚要求 )
■デメリット
・HP200ラインに貼る場合、対フュージョンだと耐久の役割果たせないことが多い。
・HP180、170ラインには効果が無いと同義

各どうぐ強力ですが、タイミングよくどうぐを活かすのは意外に難しかったりするため、まだ研究中ですがファッションモールを採用して上手く使い分けるのはありかなと考えています。

【サポート:12枚】
○博士の研究 2枚 
最強サポートだが、ピン刺しカードも多く使うのをためらう場面も多いため、控えめの2枚採用

○マリィ 3枚
雪道やダイショックのマヒで相手の妨害を狙うこととトラッシュなしで引けるドロサポということで採用。最初ジャッジマンを使っていたのですが、思ったよりトップ固定してくる場面が少ないことと、自分の引ける枚数が1枚多いことからマリィに切り替えました。(今後の環境次第でジャッジマンに戻すかもしれないです。)

○ボスの司令 3枚
こちらも言わずと知れた最強サポカ。標準採用枚数の3枚。

○ネズ 1枚
ダブルターボ持ってこれて、おまけにクロバットVもついてくる便利なサポカ。スピード雷エネルギーを持ってきて最低限の2ドローもできたりします。本構築ではサイドプランの押しつけを考えて入れておりませんでしたが、ガラルジグザグマを採用すると持ってくるポケモンの幅も増えて良いです。

○キバナ1枚
V主体のデッキだとポケモン倒される回数が少なく、有効活用できる場面が少ないのではと懸念してましたが、ネオラントVやスターバースで使いたいタイミングで使える確率が上がったためうらこうさく入っていないデッキでも実用範囲内になったと考えております。使えると、エネ加速+好きなカード1枚と強い性能で逆転の1手になるので上振れ枠として採用しておきたい1枚。使う時の注意点として、トラッシュに基本エネが落ちてないと使えないのでトラッシュの状況は頭に入れておきましょう。

○フウロ 1枚
確定でポケモン入れえれるサポートを採用したいということで、採用してみました。ポケモンを入れ替える効果だけなら、とりつかいに軍配が上がるところですが、後半頂への雪道を持ってきてロック性能高めたりとどの場面に持っていても腐りにくい点が使ってて良いです。
ただ、1枚しか持ってこれないのは、もの足りなさもありフウロの枠は、色々差し替えてもらってよいかなと考えています。
(博士やマリィで引き込む方が基本は強いです。)

○チェレンの気配り 1枚
アルセウスを回収ネット感覚で使いまわせる強力な1枚。
相手の意表を突くのにも効果的で上手く使えると気持ちよいですが、
他のサポカ使用を優先して使えなかったり、そもそもアルセウスがワンパンされたりもするので、デッキ採用優先度は他のカードと比較すると低めです。

【スタジアム:4枚】
○嵐の山脈 2枚
ボールの採用枚数が比較的少ないため序盤の展開補助として採用。構築のバランス次第ですが、雪道以外のスタジアム枠候補として、ファッションモールや崩れたスタジアムなどを採用しても良いかと思います。

○頂への雪道 2枚
現ポケカ環境は、Vポケモンの特性に頼っているデッキが多く、言わずもがな最強スタジアム。ただ、雑に手札でかさばった雪道を次のターン特性使うことを見据えるとおけなかったり、対テンタクルや同じく雪道押しつけていくデッキタイプだと腐るいう場面もあり、現状2枚採用。とはいえ、必要な盤面も多くスタジアム貼りあいで勝ち切りたいことを考えると構築を煮詰めて本当は3枚採用したいスタジアムです。

【エネルギー:13枚】
エネは合計13枚採用とと多めですが、先1から手貼りしていきたいためあえて多めの採用枚数にしています。以下各エネの解説

○ダブルターボエネルギー 3枚
最初2枚で回していましたが、妥協せず3枚採用することがオススメです。
基本はアルセウスにしか使いませんが、『ポケモンいれかえ』の項目にも書いた通り、にげる用エネルギーとしても時々使います。

○スピード雷エネルギー 2枚
雷ポケモンに貼ることで2ドローできる強力なカードですが、雷ポケモンへのエネ加速は、アルセウスVから基本やっていくため手貼りはアルセウスVにしていくことが多いです。そのため、先2/後2までの価値でいうと基本雷エネルギーの方が高いということもあり、採用枚数控えめの2枚となっています。

○基本雷エネルギー 8枚
山札から3エネ加速するカードを使う場合の黄金比。ただ、サイド落ちや博士の巻き込まれ等まで考えると9枚でも良いなといつも頭の片隅にはあります。

以上デッキ解説になります。
解説読んで頂いた通りまだまだ煮詰める要素がある段階のため皆さんの好みで次の章の採用候補カードを参考にぜひアレンジしてもらえればと思います。

5.その他採用候補カード一覧

一枚一枚詳細には解説しきれないですが、簡単な他の採用候補のカードを以下に列挙しておきますので参考にしてもらえればと思います。

【ポケモン】
ガラルジグザグマ(かんしゃくヘッド)
カプコケコV(スパイラルサンダー)
クワガノンV→非V対面用。逃げエネ3が少しネック
ワタシラガV→サポ使いまわし強いけど雪道貼っていくこともあり若干使いにくく過去入れてましたが抜きました
・ライコウV→ベンチにポケモンを並べないこともあり若干使いにくい
バケッチャ→相手の雪道押しつけ対策&盤面の雪道割、特性使う、再度雪道でロックする流れを作れる

【グッズ】
しんかのおこう
うねりの扇→対ミュウでの後1メロディアスエコー後メロエッタを取るのに合わせて使うと盤面からエネが消えたり、対アルセウス対面で先1雑に貼ったダブルターボを戻したりできると強い。コインに自信があるならクラ畔で
すごいきずぐすり→ダブルターボでの回復が強力
ツールスクラッパー

【グッズ(ポケモンのどうぐ)】

メモリーカプセル→盤面0エネでピンチの時、アルセウスVSTAR or パルスワンVMAXで耐久しながらエネ加速できる。スパイラルサンダーのカプコケコと一緒に採用すると対応の幅が広がる
ふうせん
エネルギーつけかえ→ライチュウVを1ターン起動させやすくなる
がくしゅうそうち

【サポート】
冒険家の発見→デッキのポケモンが全てVで構成されているためバリューが高い
セイボリー→テンタクルが厳しいので試してみたい。
アスナ
とりつかい
ダンデ→おまもりやマント貼っているポケモンの火力底上げ

【スタジアム】
ファッションモール
崩れたスタジアム→ポケモン絞ることも多くおいても邪魔になりにくい。ただ、たまにある相手が置いた崩れたスタジアムを割れないのは少しネック。

6.デッキの回し方

基本の動きとしてはコンセプトに書いた通り、先2トリニティノヴァor後1トリニティチャージで、後続のアルセウス、カプコケコ、パルスワンを育成して2-3-3のプラン押しつけでそのまま押し切っていきます。また、終盤の対VMAXに対してライチュウVの青天井で積み盤面を作っていくという流れになります。中盤以降は盤面に応じて臨機応変にとなりますが、序盤の動きは決まっているため簡単に解説していきます。

(1)先攻の場合

先1アルセウスVに手貼りすることに全力です。そのために、必要であればクロバットVも積極的に使っていっても問題ないです。アルセウスVに手貼りできれば及第点で、欲を言えば以下の要素もプラスアルファで目指します。

・バトル場は、エネのついていないアルセウスVでエンド。(ミュウ対面の場合)
・エネのついたアルセウスにおまもりorマントを貼る
→エネのついたアルセウスが後一落とされるとかなり厳しいため

・手貼りするエネルギーは、基本雷エネルギーが望ましい
→うねりの扇対策

あと考える要素としては、運良く先1で雪道を引き込めた場合、雪道を貼るかどうかということがポイントになります。
まず、ミュウ対面の場合は問答無用で貼ってよいと考えます。というのも、ミュウ側は動くためにどのみちスタジアム割りに来るので、ロボでスタジアム持ってこさせたり、霧の水晶でバケッチャ持ってこさせてベンチ枠埋めたりと少しでも要求あげる動きをしてきます。結果、割られたらこちらも先2スターバース使えますし、割られなかったら相手をロックできているということでどちらに転んでも問題ないということが理由になります。

ミュウ対面以外では、手元のカードを使って次のターン特性無しで先2トリニティノヴァに行けるかどうかで基本は貼るかどうか決めると良いです。(雑に貼ると先2自分の貼った雪道でくるむこともしばしば)
ただし、テンタクル対面など一部雪道が刺さらないデッキに対して勢いで貼らないようにだけは注意です。

先2:アルセウスVSTARに進化してスターバース使いながらトリニティノヴァを叩き込んでいきます。基本的に雪道でロックしていくデッキなのでよっぽど手札良い場合を除いて、ダブルターボやポケモン入れえ、ロック用の雪道を持ってくるのにスターバース使ってしまってよいです。
また、先1と同様先2トリニティノヴァを使うために必要であれば、クロバットV、ネオラントVも惜しまず使っていって良いです。
というのも相手が、クロバットVやネオラントV取ってくるということは、アルセウス他アタッカーが無傷でそのまま押し切れることが多いです。

トリニティノヴァからのエネの付け先としては、VMAXが立てられば、VMAXに3枚。たてられていない場合は、カプコケコVに2枚、バトル場のアルセウスVSTARとは別のベンチのアルセウスVに1枚がオススメです。
あと、雑にライチュウVを出すと狙われるため出すタイミングは考えることが大事です。

先3以降:アルセウスVMAXが1度攻撃を耐えてまだ残っている場合は再度トリニティノヴァで押していき、合わせてライチュウVを育てると盤面に6エネ程度は雷エネルギーがたまるので積み盤面作りながらそのまま押し切れます。そのため、先攻の場合は、カプコケコVMAXのマヒで押していくというより盤面にエネを早く貯めて押し切るといった戦法がメインになっていきます。

(2)後攻の場合

後1:基本は、アルセウスVにダブルターボエネルギーを貼ってトリニティチャージを狙っていきます。
後1は、サポが使えるため、トリニティチャージの確率をあげるのに役に立つバリューセット『ネオラントV→ネズ→ダブルターボ+クロバット』を駆使していきますが、サイド落ちや手札の兼ね合いで意外と達成できないこともあります。その場合は、パルスワンVのそうでんならいけるか試算し、そうでんがいけるなら、博士の研究などで引き込んでの上振れを期待するアルセウスプランを目指すのではなくパルスワンプランで行く割り切りが大事です。(上振れ狙いに行って、結局ワザ打てなかった場合基本的に負けくらいに思っておくと良いです。)
トリニティチャージでのエネ付け先は、ベンチのアルセウスVに1枚、カプコケコVに2枚(そうでんの場合1枚)というのがどこを取られても次動けるため理想盤面です。

後2以降:アルセウスVSTARのスターバースから展開していきたいところですが、ベンチにアルセウス置けてない状態で、バトル場のアルセウス取られたり、雪道かぶせられてたりして中々思うような展開ができないことが多いです。そう言った時に、活躍するのが、カプコケコVMAX。スタンプが無い現環境においてサイド先攻された後、そのままサイドレースで負けてしまうことが多いですが、マヒで1ターンもらいながら相手をまくっていく動きが狙えるのがこのデッキの柔軟性があって良い点だと考えます。ただ、トリニティチャージ(ノヴァ)1回でカプコケコVMAXで攻めると盤面にエネがたまりにくく少しきつい面もありますが、キバナも絡めながら2-3-3(2)のサイドプランおしつるためのアタッカーを育てていき頑張りましょう。

7.デッキ相性

デッキ相性としては、ミュウ対面を除いて先攻/後攻で変わってくるのでざっくりとしたものになりますが、現環境のデッキ相手だと以下のイメージになります。

有利:連撃インテレオンVMAX
微有利:ムゲンダイナVMAX
五分:アルセウス軸全般(白馬、ジュラルドン含)、ミュウVMAX、ゲンガーVMAX、黒馬
不利:イシヘンジン/ハブネーク、テンタクル、連撃ウーラオス
不明(練習不足で対面してないため):
フーパファイヤー、サンダースVMAX 

ポイントだけ簡単に解説すると、
ムゲンダイナVMAXには、雪道絞っていることととりひきレパルダスがいることから昔のブルーピカゼク時代と比較すると圧倒的有利という立ち位置ではなくなっています。
アルセウス軸対面は、先にスターバース使いながら盤面制圧した方の勝ち。
ミュウ対面は、ロボの表裏などで雪道刺さるかどうかってところが大きいですね。
テンタクルは、リセットスタンプが無くなったこととシロナの覇気で、最後のおまもり込みHP350VMAXが簡単に吹き飛ぶので今の構築だときついです。

8.タイムゲイザー・スペースジャグラー環境 構築解説(2022/4/17 デッキ解説・オメディング杯・ミニガラルギャップ杯構築 追記)

(1)フワライドカップ(2022/4/2)構築解説

前書きに書かせて頂いた、フワライドカップのデッキレシピは、以下の通りになります。

デッキコード: y2SSpy-rT9Lcu-pySMMy

なお、上記構築ですが、メモリーカプセルとファッションモールについては、大会中使わなかったことから大会後すぐに、博士の研究+1枚とコトブキムラに変えた以下の構築に更新しております。

(メモリーカプセルは、盤面0エネでアルセウスVSTARに進化して耐久上げた上でトリニティーチャージを打ちたい盤面が時々あることがあること、ファッションモールも上手く使えるとおまもり、ベルトが使いまわせて良いかと思って採用しましたが限定的でご都合感がありましたね。)

デッキコード:QHNQHn-zMpER5-gnNngH

リストの中でいくつか特徴的なポイントについて解説していきます。

(1)-1 ヒスイジュナイパーV / ヒスイジュナイパーVSTARについて
まず1番目に入る、ヒスイジュナイパーV / ヒスイジュナイパーVSTARが何故入っているのか?という、経緯について順を追って記載していきます。

①ミルタンクについて
ヒスイジュナイパーを語る上で、切っても切り離せないカードにバトルリージョンで登場したミルタンクがあります。

ミルタンクは、ポケモンVからワザのダメージを受けないという強力な特性を持ちながら無色かつタネポケモンという使いやすいカードであり、ミルタンク1枚でアルセウスを軸としたデッキは、対策していないとつむ可能性が大きく、元々4章で解説した構築だと厳しいという現実に直面しました。
個人的に、1枚のカードでつむ構築を握るのは好きではなく、ミルタンクもきちんと突破できるデッキにと検討を進め、一時期、ダイミラクルで特性を貫通でき、雷タイプの苦手な闘タイプにも相性の良い雷ミュウを煮詰めていましたが、中々安定構築を作れない日々でした。
(余談ですが厳密には、ダメージ以外の効果は通るのでカプコケコVMAXによる無限ダイショックでLOを狙うプランもあるのですが、時間切れの可能性等不確定要素が多くそこに頼るのはできたら避けたいというところでした。)

②ヒスイジュナイパーVについて
そんな中、注目したのが、ヒスイジュナイパーVです。

ヒスイジュナイパーVもバトルリージョンで収録されたカードであり、連撃ウーラオスデッキなど闘デッキのミルタンク対策カードとして、しばしば採用されていました。ヒスイ不要ジュナイパーVは、闘タイプであり、タフネスマントをつけたミルタンクでも1撃できぜつさせることができ対策カードとして申し分ない性能をしています。しかも、エネの縛りとして闘エネルギー要求は1枚のため闘デッキ以外にも出張して採用しやすいので、構築を多少ゆがめても入れる価値があるのではと考えていました。

③ヒスイジュナイパーVSTARについて

ただ、ミルタンク対策のためだけにヒスイジュナイパーVを入れるとするなら、他の対策カードである、キャンセルコロンやフヨウでも良いのでは考えあぐねていた時に、ふと目に入ったのがヒスイジュナイパーVSTARでした。

ヒスイジュナイパーVSTARの注目点としては、ワザに必要なエネルギー要求がヒスイジュナイパーVと同じながらダメージ素点が160に上がっている点になります。この160ダメージは、非常に優秀で、無色エネルギー2個分をダブルターボエネルギーで使ったとしても-20の140ダメージを出すことができます。この140ダメージというのは、アルセウスVSTARが闘弱点のため弱点込みで280ダメージを与えることができ1撃できぜつさせることが可能となっています。
雷アルセウスデッキは、ライチュウVの高火力を除くと、比較的中打点のダメージしか出せず、アルセウスVSTARを攻撃した後にチェレンの気配りで回復されたりすると少しきつく、愛知CLでも大活躍していた裏工作アルセウスデッキ(通称:アルセウス単)との対面が、少し重いといったことがありました。
そんな、弱点も補完できるシナジーが凄く良いと考え、ヒスイジュナイパーV/VSTARを採用するに至りました。

実際、フワライドカップでは、サマーソルトフェザーを決めてアルセウスや(おまけ?で)ムゲンダイナを一撃できぜつさせることができ大活躍でした。

④ヒスイジュナイパーV/VSTARの使い方について
流れで使い方について、説明していきます。対面にミルタンク、アルセウスV、他にも闘弱点のムゲンダイナなどが見えた場合は、積極的に立てていきます。ただし、デッキに闘エネが1枚+α(オーロラエネ)しかないかつ、VSTARもピン刺しなので、サイド落ち確認はできたらしておきたいです。
その中で、闘エネもVSTARもサイド落ちが無かった場合、はれて使っていきましょう。
そのあとの動きとして、アルセウスについては、ノコッチで弱点を消される可能性があるため、アルティメットレイなどで加速する場合は、3エネ全力ではなく、闘エネルギー1枚をヒスイジュナイパーVに貼って様子見するのがオススメです。(残りは、カプコケコなどに加速)
ヒスイジュナイパーVを見ても相手がノコッチを出してくる様子が無い場合は、そのままダブルターボを貼って、ヒスイジュナイパーVSTARでアルセウスVを倒していきます。
一方、相手がノコッチを出してきた場合、こちらもヒスイジュナイパーに対しては、(耐久上げるために進化はしておきたいですが)そのままとして、コケコやアルセウスで戦っていきます。その場合でも、ノコッチを持ってこさせる手間とベンチ枠1枠埋めさせる負荷を相手に与えることができるので、価値ありと考えています。

(1)-2 パルスワンV / パルスワンVMAXについて
ヘッダ画像にもいるパルスワンV / パルスワンVMAXについては、4章で解説している通り、あると便利ないぶし銀的なカードではあるのですが、枠の兼ね合いでヒスイジュナイパーV/ヒスイジュナイパーVSTARとの置き換えということで不採用としております。

(1)-3 バケッチャについて
雷アルセウスデッキは、雪道押し付けていくデッキにも関わらず、スターバースから展開していきたいこともあり、相手の雪道が刺さってしまうこともしばしばあり、相手の雪道を割る手段が豊富な方が安定します。
そのため、ボールがスタジアムを割るためのカードになるバケッチャは優秀です。また、バケッチャならではの使い方として、終盤雪道で相手をロックしている時に、バケッチャで盤面の雪道を割る→ネオラントVで好きなサポートを持ってくる→手札にある雪道を改めて貼る
という動きが強力で愛用していました。
なお、過去形の記載となっているのは、タイムゲイザー・スペースジャグラー環境となり、環境の変化から現在は構築から外しているためになります。
(後述解説いたします。)

(1)-4 ネオラントV2枚目について
一般的な採用としては、1枚の採用であるネオラントVについて2枚採用としております。これは、ネオラントVを1試合基本的には、1回以上使っていきたいことから、サイド落ちやネオラントVスタートをケアしてということになりますが、この点がデッキの安定感繋がっていると考えています。
アルセウスライチュウデッキと違ってベンチ枠にだいぶ余裕があることからベンチ枠を気にせずにネオラントVを使っていけることがこのデッキの良いところです。
なお、2枚採用については、終盤ボールがサポートに変わるのが非常に強力でポケギアを採用していない本構築においては重要なエンジンになっていると考えています。(2枚採用していると、相手の意表をつくことができることがあることも良い点だと考えています。)

(2)オメディング杯(2022/4/9)構築解説(※4/29 追記)

フワライドカップから1週間後、少しのポケカ練習を経て構築を少し見直しての参戦でした。オメディング杯は、オメダさん主催の招待制の交流会+大会で36人規模でのイベントになります。

この日は、パルキアと一度も当たりませんでしたが、運良く負けなしで終えることができました。オメディング杯で使用したデッキレシピは、以下の通りになります。

デッキコード:vFVFkd-9QRWeE-k55VdF

フワライドカップ構築からの変更点は以下の通りになります。

out
博士の研究 4→3枚
ツツジ 1→0枚
トレーニングコート 1→0枚

in
キバナ 0→1枚
セイボリー 0→1枚
崩れたスタジアム 0→1枚

変更点としては、主にパルキア対面を見てカード差し替えています。差し替えポイントの解説は以下の通りになります。

ポイント①キバナについて
キバナは、最初の構築で入れていたものの相手の動き依存となってしまうこともあり、初動の安定を優先して一度抜いておりました。
ただ、以下のシーンを考えてた時に採用しておくと心強いと考え、改めて採用しました。キバナが無いとそのまま押し切られてしまう状況を打開できる可能性があり、使い勝手は良いです。

<キバナを使う主な状況>
盤面0エネからの切り返しで、アルセウスVSTARを起動する。(ダブルターボ手貼り+キバナエネ加速+トリニティノヴァ3エネ加速で盤面6エネ復旧までできます。)
・トリニティノヴァorチャージでベンチのコケコ2体に2,1でエネ加速。返しのターン2エネついたコケコが倒される。その返しに、残った1エネ付きコケコに手貼り+キバナの1エネ加速でコケコを起動する。
→特にミュウやパルキア対面でお相手先攻の時しばしば起こりうる状況で、どちらの対面でもキバナからめてコケコVMAXを押し付けていくのが強いです。逆に、コケコ起動できないと特にパルキア対面は、パルキアを1撃で倒せず、サイドテンポ的に一気に苦しくなってしまいます。

ポイント②セイボリーについて
ベンチ展開する裏工作軸のパルキアやアルセウス、ミュウなどに対し、最近注目を集める1枚(カード価格もじりじりと上がってます。)
実際、上手いタイミングで使えると間違いなく強いのですが、使いたいタイミングで手札になかったり、他のサポートの方を優先で使うことが多かったこと、またパルキア対面については、無くても大丈夫であることから、ベンチ絞る枠は、崩れたスタジアムに託して最近のレシピからは抜いています。

ポイント③崩れたスタジアムについて
頂きへの雪道を割りたい場面が多いことからスタジアムの枚数を増やしたいと考えて採用した1枚。このデッキは、ベンチスペースに余裕があることからシステムポケモンをトラッシュに送り込むといった使い方はやりにくいですが、一方的にベンチ絞る効果を押し付けられるのが強みです。
他のスタジアムとの兼ね合いですが、最近少しはやってきているレジギガスデッキにも強くでれることから採用して良かったと考えています。

抜いたカードについては、それぞれ枠の中でのトレードで博士の研究とツツジとトレーニングコートを抜きました。
ツツジについては、初手に来ることが多く捨て札になりがちだったことで抜きましたが、プレイ煮詰める中で特にミュウ戦において終盤のまくりに必要ということで採用しなおしをしています。
トレーニングコートも強力ですが、相手に使われやすいことと、比較的相手が貼ってくれることもあることを見越して抜いてみました。

(3)ミニガラルギャロップ杯(2022/4/16)構築解説(※4/29追記)

オメディング杯からさらに1週間後、カードボックス青馬堂書店矢向店さんのミニガラルギャロップ杯に参加してきました。規模は、40人開催でした。

決勝Tのパルキア戦は、ネオラントVスタート+初手が厳しいということもあり、下振れて負けてしまいましたトータル4-2(パルキア戦も2-1)となりぼちぼちの結果を残せました。当日の構築は以下の通りになります。

デッキコード:x4844D-nq80BI-Jxcc8G

オメディング杯構築からの変更点は以下の通りになります。

out
博士の研究 3→2枚
バケッチャ 1→0枚
ライチュウV 1→0枚
大きなおまもり 1→0枚
コトブキ村 1→0枚
オーロラエネルギー 1→0枚

in
・マリィ
2→3枚
カプ・コケコV(スパイラルサンダー) 0→1枚
嵐の山脈 0→2枚
パワフル無色エネルギー 0→1枚

パルキアが本格的に流行ってきたことで、前回構築からさらにパルキア対面を意識した構築に変えていきました。こちらも変更点を中心にデッキ解説していきます。

ポイント①バケッチャについて
フワライドカップ構築の時も少し触れましたが、このタイミングで抜いております。パルキア対面を考えた際に、1枠でもベンチに出すポケモンを絞りたいことからバケッチャは非常に強力ですが、スタートしたくないポケモンを減らすために泣く泣く採用を見送りました。

ポイント②ライチュウVについて
ライチュウVも非常に強力で基本的には採用していきたいカードではありますが、現環境においてライチュウでなければという対面が減っていることがり、デッキから抜きました。役割対面である、ジュラルドンVMAXやダークファンタズマ環境で登場するヌメルゴンVSTAR流行ってくる場合、改めて採用して青天井の強みを活用していきたいと考えています。

ポイント③嵐の山脈、カプ・コケコV(スパイラルサンダー)について
こちらも盤面をアルセウス+カプ・コケコのみの盤面を目指す上で、カプ・コケコに触れるカードを増やす目的で採用しました。バケッチャを抜いた分雪道を割るカード増やすために山脈を2枚。また、コケコV4枚目は、1エネでメッソンをきぜつさせることができ便利な、スターターではない方を採用してみました。理論上先1メッソンエンドの時イージーウィン狙ったりの期待はありますが、実際にはあまりそういう場面も無く、相手がメッソンだけの場合は展開が遅れており、こちらが順当にプレイすれば勝てると考えるとやはり逃げエネ0で優秀なスターターの方で良いかなと今は考えています。

ポイント④:タフネスマント大きなおまもりについて
基本の考えは、4章で解説した通りになりますが、パルキアに進化前のカプコケコVが取られるのを嫌って、大きなおまもりをタフネスマントに差し替えて運用してみました。実際、タフネスマントがあることでコケコV自身がアタッカにもなれることも強みとしてありますが、大きなおまもりでもある程度役割がこなせることと進化後も腐らないことから、大きなおまもり採用に元に戻しています。

ポイント⑤パワフル無色エネルギーについて
上振れ枠で1枚採用になりますが、狙いとしては、先2でトリニティノヴァでベルト+パワフル無色で230ダメージ出してHP220ライン(主にパルキアV)を取ることを目的としてます。
というのも、先2でポケモンVを倒してサイド2枚取らないとサイドレース的には、先攻後攻逆転してしまうので、負けに繋がる可能性が高まります。先1でアルセウスVにダブルターボかパワフル無色を付けれていないと取れないプランなので、中々難しいですが、択として持っておくのは強いかと考えています。なお、ここのエネルギー枠は、好みで他のエネルギーに変えていっても良いと考えます。

(4)シティS6 (2022/4/24)構築解説(※4/29追記)

前回から約1週間後の2022/4/24 シティリーグS6  @バトロコ高田馬場(通称ババロコ)に参加してきました。
ババロコシティの特徴は、昨今のシティと比較すると比較定期大規模で、定員80名で、基本64人以上の開催となるため予選5~6回、決勝T 16人の全4回。優勝まで見ると全9~10試合の大会となります。

結果としては、以下の内容の通り、また決勝トナメ1没という結果でしたが、今回もパルキア相手に3勝0敗でノルマは達成できたのでは・・・?と思っています。

今回もガラルギャロップ杯から構築いくつか変えているので、持ち込んだレシピを取り急ぎ記事に追記させて頂きます。

デッキコード: k5Fv1F-r3EbUG-kvf5Fk

out
カプ・コケコV(スパイラルサンダー) 1→0枚
タフネスマント 1→0枚
チェレンの気配り 1→0枚
セイボリー 1→0枚
嵐の山脈 2→1枚

in
・かがやくゲッコウガ
0→1枚
しんかのおこう 0→1枚
大きなおまもり 0→1枚
カイ 0→1枚
ツツジ 0→1枚

また、今回もデッキ構築がミニガラルギャロップ杯からいくつか変えているので解説していきます。

ポイント①カイについて
うらこうさく軸でないのにカイを採用??と不思議に思う方も多いと思いますが、基本の考え方としては、4章の構築で解説していたフウロの置き換えと考えて頂けばわかりやすいかなと思います。

役割としては、確実にポケモンをいれかえたり、しんかポケモンを持ってきたり確定行動が保証されるのが強く、加えて水ポケモンまでおまけでついてくるので使い勝手は、かなり良いと考えました。

この水ポケモンというのがミソで、このデッキのエンジンであるネオラントVを持ってくることができ、手札を増やしにくいというデメリットも次のターン、ネオラントVで動くことができるため低減できるという点が、フウロと違って大きな強みになります。
(ただし、フウロの対象はトレーナーズなので、スタジアムも持ってこれるという強みもあるため、完全な上位互換とまではいかないです。)

カイの採用を決めた上で、カイの価値を高めるためにハイパーボールを1枚をしんかのおこうに差し替えるのと、水ポケモンの選択肢を増やすためかがやくゲッコウガを採用しております。(他にも、ベンチ狙撃が増えてきたらマナフィ採用候補にできます。水タイプ優秀・・・)

と、以上解説しましたが、フウロと同じで博士の研究やマリィなどで欲しいカード引き込めるならそちらの方が強いのは間違いないので、カイの採用についても好みに応じてと考えています。

ポイント②かがやくゲッコウガについて
カイの価値をあげるためにと採用してみたのですが、意外と使い勝手が良くカイ抜きでも採用候補にあがると考えています。
かがやくゲッコウガの主な役割は以下の通りになります。

役割①:かくしふだでのドロー要員
基本の使い方になります。ボールがクロバットVに加えて、第2のドロー手段に変化する点も良いです。特殊エネルギーも対象なので後半ダブついたダブルターボエネルギーの再利用できると良い感じです。なお、使い勝手が良い分エネトラッシュしすぎて後半エネ切れにならない様にすることと、ルールをもつポケモンのため雪道下では特性使えない点は注意が必要です。

役割②:高HPのサイド1ポケモン
サイド1ポケモンが1枚いることで、相手のひも対策になったりどうしても1ターン稼がないといけない時の差出し要員(ピッピ人形枠)として優秀でした。また、HP130と高い点も評価が高く、相手のゲッコウガのげっこうしゅりけん+クイックシューター1回食らっても耐えるのはポイント高いと考えています。

なお、同じ役割のポケモンで考えるとイベルタルもHP120持っていて、はかいのさけびという強力なワザを持っていること。さらにネズの対象である悪ポケモンであることから良いカードだと考えます。

9.あとがき

(1)あとがき①

ここまで記事を読んでくださりありがとうございます。

レギュレーション変更後、実は、雷以外のデッキをいよいよ握るかなぁと少し考えていましたが、気がついたら雷デッキを握ってました笑。
しかしそうやって、雷握り続けてきた甲斐もあり、好きこそ物の上手なれではないですが、5本も記事を書けたり、大会などで雷使いの者と時々認識してもらえる程になりました。
雷デッキを続けてこれたことの要因としては、twitterのフォロー/フォロワーさんや、記事を読んでくださる皆さんのたくさんの応援が凄く大きいので本当いつも感謝です。

今回の記事は、デッキ自体まだ粗削りな部分もあり、自分自身もデッキパーツいれかえて煮詰めている段階のため、疑問や気になる点などたくさん出てくると思いますが、twitterのDMなどで気軽に聞いてもらえればと思います。

最後に、この先の環境、ガッツのつるはしなど闘強化の不穏な動きもありますが、まだまだ雷やれますし、ぜひ皆さんと一緒に盛り上げていければと思いますので今後ともよろしくお願い致します。

(2)あとがき②(※4/29追記)

記事公開時は、まだスターバース環境で、あとがき①に書いたガッツのつるはしに衝撃を受けて闘環境になるのでは、と思いきや蓋を開けてみたら闘が全くいない、かつ雷弱点のパルキアがTier1に君臨するという、雷使いとしては絶好の環境となってました。
そのおかげもあってか、2月に当初書き上げた記事ですが、4月だけでも80人以上の方に記事購読頂けており、雷タイプの注目度が日に日に上がっているのを感じる今日この頃です。
皆さん、ご購読頂き本当にありがとうございます。

なお、今回の追記は、ほぼ毎週大会に出てそのデッキレシピの変遷をベースに解説させて頂きました。
単純なデッキ解説と比較すると少しまとまりがなく、読みづらい点は申し訳ございませんが、週単位での変更点を見てもらうことで、こういうことを考えながらチューニングしているんだということについても1つの読み物として参考にして頂ければと思います。
(デッキの動かし方やマッチアップ等書ききれていない内容も多々ありますが、気になる方は、気軽にTwitterのDMなんかでも聞いて頂ければと思います。)

最後になりますが、絶好の環境でありながら、筆者自身、シティS6は、トナメ1没で横浜CLは0回戦落ちと公式戦では大きな結果を残すことができず少し残念状況になりました。ただ、その分シティリーグでの雷アルセウスの入賞報告もちらほら上がってきており、記事の購読者の皆さんが結果を残してくれるのを楽しみにしてます。
(報告頂けたら泣いて喜びますのでよろしくお願いします・・・笑)

また、価値のある記事をお届けできるように頑張りますので、今後ともよろしくお願い致します。

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