<雑想0082>さよなら、ボルヴィック~。
◆「ボルヴィック」が年内で出荷終了 販売伸びず (SankeiBiz)
ミネラルウォーター「ボルヴィック」が今年(2020年)で出荷終了。
「エビアン」と並ぶ、ミネラルウォーター大衆化の先駆け的存在出会った印象です。
30年ぐらい前まで。 「ボルヴィック」「エビアン」が広く出回る前までは、ミネラルウォーターといえば、「ペリエ」か「FUJI」ぐらいであったような気がします。
「ペリエ」も「FUJI」も一般の店舗ではほとんど商品棚にはなく(たぶん、社会・経済・文化的に、「水」(ミネラルウォーター)を、わざわざ購入する、ということが定着していなかったのではなかったかなと)、ちょっと尾高めのレストランで注文して出されるか、ワイン等の洋酒類を幅広く扱う専門店ぐらいにしかなかったような記憶です。
「ボルヴィック」や「エビアン」が広く出回り大衆化した起因の1つは、ペットボトル販売ではなかったのではないかなと思われます。
「ペリエ」はガラス瓶で、綺麗な緑の瓶ではあったものの、気軽に持ち歩くようなものでもなかったですし、当時の感覚としては「水」としては少々高価であったかなと。
個人的に、当時の自分の感覚としては「なんで甘くないガス入りの水なんて、飲むんだろう」と不可思議でした。
そこへ、清涼なイメージのCM戦略、コンビニ等の店舗でのペットボトル販売による大量供給と値段のお手頃感で、「水」ではなく「ミネラルウォーター」を飲む、という文化(?)が浸透し始めたのではないかなと。
「エビアン」などを、飲んでいたりすると、当時の学生的には「ちょっとスタイリッシュ」的な印象がありました。笑。
「エビアン」専用の携帯ホルダーなども販売されていたりしましたねー。
今の若年層からすると、「エビアンを持って飲んでいると、スタイリッシュ?」と疑問や苦笑かもしれませんが…。
まあ、それは、ファッションや流行は、みなそのようなもの。 いま現在の若年層におけるファッションや流行も、10年後か20年後かの未来の若年層からは苦笑・冷笑されているのかもしれませんね。
「『タピオカティー』なんかに群がっているヨ(笑)」などと。笑。
「ボルヴィック」「エビアン」に続いて国産のミネラルウォーターや各国の競合商品も増えていき、先駆けであった両商品の地位は相対的に低下しているではないでしょうか。 しかしながら、ミネラルウォーターの消費が低下していくことはあっても、習慣として消滅することは、まだまだないかもしれません。 とはいえ、競合製品も増え、最近では無糖のフレーバー炭酸水も人気を獲得しており、「エビアン」もうかうかできなくなるかもしれませんね。
ではでは。