Mac Pro Mid 2012にOpenCoreLegacyPatcherを使ってVenturaを導入した話
Mac Pro Mid 2012 (Intel Mac)にVenturaを導入したときに引っかかったポイントなどをメモメモ。
OpenCore Legacy Patcher (OCLP) を使えば古いMac (例えばウチの Mac Pro Mid 2012 など) にVenturaを導入できるよという記事はGoogle検索するといくつか結果に出てくる。が、そのまま適用してハマって回避策を見つけたという話。
古いMacに新しめのOS（MontereyとかVenturaとか）をインストールしようとするとき、OCLPのお世話になると思う。ウチもOCLPを用いてMontereyをインストールしていた。このOCLPのドライバパッチを当てないと、GPUやレガシーデバイスが使用できないので困ることになる。なので、OCLPのドライバパッチは必須である。
ウチの環境のMontereyでも不満はなかったが、最近原因不明のフリーズがちょくちょく起きていたのと、新しいOSへの好奇心から、Ventura導入をしてみた。
ウチの環境
Mac Pro Mid 2012 (Intel Mac) (MacPro5,1)
2 x 2.66GHz 6コア Intel Xeon
AMD Radeon RX 560 4GB
48GB 1333MHz DDR2
2TB m.2 NVMe SSD + PCI NVMe 変換ボード
500GB m.2 NVMe SSD + PCI NVMe 変換ボード
640GB SATA SSD
PCI USB3.1インタフェースボード
Mac OS Monterey
OpenCore Legacy Patcher v0.6.1
やったこと１
まずは単純に、最新版のOCLP v0.6.7 をダウンロードし、システム領域のバックアップを取った上で、現在使っているMontereyドライブにインストールして、アップデートインストールを行った。インストール自体はうまくできたが、OCLPのPostInstall処理を行って再起動を行った後、アップルロゴのプログレスバーが半分進んだところで完全にフリーズして進まなくなった。ここからは何回再起動しても変わらず。諦めて、バックアップを戻した。
やったこと２
次に、OCLP v0.6.7でVenturaのインストールディスクを作成してクリーンインストールを試みた。こちらもOSインストールはうまく行ったが(初期状態ではシステムの反応が重く時間がかかったけど)、OCLP v0.6.7 のPostInstallをインストール、再起動した後にやはりアップルロゴのプログレスバーが進まなくなる状態に陥った。
考えて試したこと１
これはOCLPが合っていないのではないかと考え、バージョンを下げつつVenturaのインストールディスクを作成してOSインストールを行い、OCLPのPostInstallを実行してリブートすることを繰り返した。その結果、次のような結果になった。
・OCLP V0.6.7 : PostInstall後の再起動でフリーズ
・OCLP V0.6.6 : PostInstall後の再起動でフリーズ
・OCLP v0.6.5 : PostInstall後の再起動成功
考えて試したこと２
上の結果を受けて、バックアップしたシステムの書き戻しを行い、Venturaをアップデートインストール、OCLP v0.6.5でPostInstallを実施してみた。その結果、今度は再起動時にフリーズすることなく、無事に起動できた。
結論
早い話が、新しいバージョンのOCLPのドライバパッチが合わなかったということだ。今、連続稼働テスト(Musicの連続再生)をしているが、今のところフリーズするという現象は再発しておらず、問題はなさそうだ。ただ、標準USBポートが使えないのがちょっと困るくらい。PCI USB3.1ボードにデバイスを繋げば問題なく認識するので、まぁいっか、となっている。ここから環境の移行・構築が面倒なんだけどね。
今回はシステムのバックアップをとってあったから良かったものの、取ってなかったら詰み要素になっていたのかもしれない。
あとがき
後から試して気がついたのだが、OCLPのPostInstall後にフリーズする現象に遭遇したとき、OCLPのブートピッカーでスペースバー押し→システムの再インストールで、PostInstall前(パッチ適用前)に戻せた。なので、PostInstall後にフリーズした際はOSの上書き再インストールでなんとかなりそう。その後、前のバージョンのOCLPのPostInstallを適用すればいいと思う。
≪おわり≫