SaaSベンチャーでエンジニアをしていた私がヤフーのプロダクトマネージャーとして転職してみて(入社&配属編)
はじめに
初めまして!現在、株式会社contento というコンサルティング会社で代表を務めている小川正樹と申します。
noteでは、これまで私が複数の会社で働き、そこで得てきた経験について会社ごとに紹介しながら、プロダクトマネージャーとして学んできたことや日々の持論について書いていきます。
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3つ目の会社でヤフーを選んだ理由
2つ目のSaaSベンチャーではWEBプログラマーとして働き、ゼロイチの創業を経験しました。
プロダクトが「おぎゃあ!」と産まれたばかりのところから心血を注ぎ、一定の評価を得られるまで成長させることができた段階で、創業メンバー間で、各々が目指したい方向性にズレが生まれていました。
話し合いを重ねてもズレを埋めることが出来ず袂を分かつことになり、少し不本意な想いを抱えながらも、新たな職場を探すことになりました。
(詳しくはこちら!)
起業するか、独立して働きたいけれど
タイトルにあるように、3社目はヤフーに入社することになるのですが、転職にあたってのコンセプトは以下のような考えに従って定義しました。
まずは現実を整理すると、どう?
ベンチャーでWEBプログラマーを5年間ほど頑張ってみたが、圧倒的な存在感は出せなかった(社長とCTOが定めた方針を踏襲しただけ)
自分にはWEBプログラマーとして超一流の才能があると思えず、中長期の生存競争を勝ち抜ける自信を持てない
プログラマーを続けてしばらく飯食えるとは思うけれども、あくまで短期的な判断に過ぎない
理想のキャリアゴールは?
社会人になるときに夢見た「起業するか、独立して働きたい」という野望は相変わらず抱いており、実現したい
理想と現実の間にあるクリアすべき事象、つまり課題は何?
早く起業・独立したいけど、自分が自信が持てない領域では危険だと感じるので、一歩踏み出せないこと
どうしたら、夢である起業・独立に一歩踏み出せるようになれそうか?
自分が自信を持てる領域は何か
自分の武器は、WEBプログラマー・システムエンジニアにしては対人コミュニケーション能力が高いことだ(と自分は思う)
技術力とコミュニケーション力の掛け合わせが売りになる仕事で、将来的に起業・独立できたら、自信もってやれそうな気がする
なぜ、今すぐそれを武器に起業・独立できないのか
WEBプログラマーの実績しかなく、第三者評価が不足しているから
ならば今、選ぶべきことは!
プロダクト開発の上流工程や、コンサル領域の仕事の経験を積める会社に行こう!!!
方針は決まりました。
30歳で2度目のジョブチェンジです。(SE→PG→PM)
夢を実現するための進化は止めない!!!
私を前進させてくれた、妻の一喝
と、文章だと簡単に書けますが、ここまで決めるには大変な葛藤があり、半年くらい考えて、考えて、考えぬいて・・・・の結論です。
冒頭も書いたのですが、
『プロダクトが「おぎゃあ!」と産まれたばかりのところから心血を注ぎ、一定の評価を得られるまで成長させた』
というプロセスに6年間弱、自分の持てうる時間と情熱のすべてを捧げてきたのです。そう簡単に手放すこと・断ち切ることが出来ませんでした。
このプロダクトにずっと携わっていたい・・・!
しかし、創業メンバー同士の歯車はズレてしまっており、残っても苦しいだけなのもわかっている。
しかし、時間が経てばまたわかりあえるのではないか?そして、我が子のように育てたプロダクトにも関わり続けられるのではないか・・?
私はコンコルド症候群に陥っていました。
上記のような思考の罠にはまった私に、妻がこう言いました。
「前に進めよ!そんな状態のお前は嫌いだ、離婚するぞ!!」
はっ!!!!!
そんな言われるところまで俺はハマってるのか・・・・!!!!!
・・・目が覚めました。
ということで、プロダクト開発の上流工程やコンサル領域の仕事に就くべく、コンサル系とメガベンチャーをターゲットし、ヤフーを含む4社から内定を頂くことが出来たというわけです。
捨てる神あれば拾う神あり。心より感謝したことを思い出します(涙)
そして内定を頂いた4社からヤフーに決めたのは『妻がヤフー推しだったから』という理由、それだけでした。
結果的に、この判断は大正解でした。
ヤフーではたくさんの素晴らしい人と出会え、たくさんの得難い経験を積むことが出来ました(次回以降の記事で詳しく書きます)。
偶然の産物ですが、選択ってロジックだけでするものじゃないんだなって、今振り返ってみて感じます。
何から何までセレンディピティの賜物だったように感じています。
っていうか、何もかも妻のおかげですね^^
ヤフー入社 & 配属
そんなこんなで、私は「Yahoo!ウォレット」という、
今のPayPayの礎となったプロダクトのプロダクトマネージャーとして入社することになりました。
経緯は以下のような感じでした。
・・・
面接官「クレジットカードシステムについて知識ある?」
と、質問を受けまして、
私「ECモールをWEBプログラマーとして開発したことがあり、クレジットカード決済機能を実装したことがあります」
とお答えしました。
面接官「じゃあ、キャッシュレス決済のプロダクトマネージメント職でお願い!」
・・・
と言う方向に会話が流れ、そのまま決まってしまった、というわけです。
前職でたまに請けていた受託開発案件でECモールを開発した際に、クレジットカード会社のシステムと連携するためのたった3行くらいのプログラムを書いた程度の話だったんですけどね・・汗
これはヤバいのではないか・・?
経歴詐称はしていないつもりだが、過剰に評価されたのではないか・・?
みたいな不安を抱えて入社し、配属の日を迎えたのを思い出します。
そしてこの不安は的中することになります・・
ビジネス知識が全くない状態で、
WEBプログラマーからプロダクトマネージャーにジョブチェンジし、
数人規模の会社から数千人規模の会社に移った
上記3つのストレスが、タッグを組んで襲ってきました。
入社後1年間は自らの再教育、さながらリハビリ期間のようでした・・
最後に
今回は3つ目の会社(ヤフー)への転職の経緯と顛末を記事にまとめました。
SaaSベンチャーではWEBプログラマー・WEBエンジニアとしての成長機会をたくさんいただき、本当に幸せな時間だったと思っています。
そんな素晴らしい時間が、ずっと続けばなんて幸せだろう。
続くに決まっている。続けたい。続けられるに決まっている。
この想いは純粋なものであり、今でも「実現できたら良かったなぁ」と思っています。
ただ、どんなに頑張っても埋められないことや、もう変えられない・戻らない・戻せない時間というのは存在する・・
人間は無力です。
人生においては、『無力さを受け入れて前に進むこと』が問われることがある。
妻の一喝と言う支援もあり、そんな学びを得て、私は前進しました。
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