見出し画像

2024/09/07 書くこと、すくうこと。

 耐えられない、耐えられないと思う。指先が懸命に走る、その原動力がどこにあるのか自分でもわからない。熱い、とにかく熱い。心臓が燃える、頬と額が灯りだす。呼吸が上手くできなくなる。誰が分かってくれなくても、自分はここにいるのだと、ひしひしと伝わってくる。熱を出した時、自分の発する体温で、暖めなおされるようなあの感覚。ああ、わたしは最高に今ひとりだ、この世界はわたしのものだと、白紙を前にしてようやっと安心できる。
 現実との落差、分かり合えないことばかりが増えて、延々と続く洞穴に落下し続けるような、対外的な幻滅はここにはない。幻想が絶え間なく飽和していって、自分自身を窒息させる、そのような自我。悪意の奔放さ。それを含めて、わたしなのだとようやく首肯できるような居場所。
 書くことに救われて、巣食われている。そして、そんな状況さえも数多くあるうちの退屈しのぎの一つにしてしまいたい(対外的にもそう見つめられたいと思う)。絶望も希望も、みんなひっくるめて楽しみたい、そういうスタイルで歩いていこう。
 これは詩か、散文か、なんて「今ここ」にある滾りの前には何の意味も果たさない。冷静でいることで感じられる興味深さも分かるし、感情を暴走させる楽しさも理解できるから、両方をやってみたい。まだまだ書くことはたくさんある。
 わたしは腹式呼吸ができない。生きるのがたとえ下手くそでも、「生きている」という実感を得られるものが、何か一つあればいいと思う。街中ですれ違う全てのひとに、そういったものがあることを祈っている。(大切にしたいと思う)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?