コラム【練習上手になろう♪】#3
皆さんこんにちは、MUSAKOドラム教室の茂木草馬です。
今日はドラマーならとっても身近な、"フィルイン"についての考え方や練習の仕方についてお話ししたいと思います♪
重要なのは引き出し
皆さんが一番困るのは、フィルインの引き出し。
・いつも同じことをやってしまう
・何をやったらいいかわからない
・なんとなくダサい
こんな悩みを生徒さんからも、そして一般的にもよ〜く耳にします。
これら上記の悩みは全て引き出しの無さが問題になっています。
ではどうしたら引き出しは増えるのか。
また少し違った角度から考えて、こういう考え方だと引き出しは増えない、
と言うところを解説していきたいと思います。
着まわし感覚
服に限らずですが、定番と呼ばれる使いやすいモノがいくつかありますよね。
そのアイテムがあれば着まわしがいくつかできるような。
フィルインと服はよく似ています。
時代や流行的なものに左右されない定番のモノがあり、それをベースに発展させたり、服で言う所の着まわしができたり。
オシャレな人って案外たくさん服を持っているというわけではなくて、
今あるものの中で、良く見せるのが上手だったりします。
また使いやすい服はテイストの違う他の服とコーディネートして、違う表情を見せたり。
要はマンネリ化させないと言うことですね。
フィルインも一緒だと思っています。
実際見る人が見たら同じ引き出しのフィルインでも、なんだか全部違うフィルインを叩いているように見えたり。
何百種類とフィルインを叩くことができても、実際は10~20ぐらいの引き出しの中を発展させているだけ。そんなイメージです。
着回すとは、、?
例えばこんなド定番のフィルインがあったとします。
スネアだけのシンプルなフィルイン。良く使いますし、使い勝手も良いです。
このジーパン的なフィルインを他にも着まわしてみましょう。
リズムは同じですが、ハイタムを混ぜてみました。
これが着まわしです。
要はリズムをベーシックな定番アイテムと考えて、そこから様々な楽器に展開していくことを着まわしと呼んでいます。
さらに
フロアタムも混ぜてみました。
リズムの原型は変わっていませんが、コーディネートとしては結構発展してきたかなと言う感じ。
スネアだけで叩くフィルインよりも重たさや説得力が増すイメージです。
こんな具合で1つの定番から2つのアイディアを出してみました。
原型と合わせて合計3つのフィルインが誕生したことになるわけですが、
これは大きく分ければ1種類、ということです。
例えばこれをイントロ終わり、Aメロ終わり、Bメロ終わりでやることも可能ですね。全て原型だけでやり通すことは決して悪いことではありません。
ただ大きく変える程ではないけど少しバリエーションが欲しいな、という時にはうってつけです。
ベーシックアイテムを増やそう
ここまで来るともうお分かりですね!
1つの定番からいくつかのフィルインを生み出せることは先ほど説明させていただきました。
こうなって来るとその定番こそが本当の引き出しとなってくるわけですね。
ベーシックその1
こちらも先程と同様にスネアだけ。
結構速めの曲と相性が良いですね。
これも
これもタム類を混ぜると着まわし完成♪
より流れていくフィルインになります。
まだまだアイディアが湧いて来そうですが、とりあえずこれだけ。
ベーシックその2
これも、ちょいと変えてみましょう。
これは良く着まわしてると思います。原型の聞こえ方とはかなり異なるので、同じ引き出しの聞こえ方ではないですが、やってる側は同じ引き出しです♪
繰り返しになりますが、1つのアイテムからいくつものフィルインを生み出すことができます。
原型はあんまりだなーと思っていたフィルインがかっこ良く聞こえる場合も多々あるので、なんとなく今までやってたフィルインがダサい?と思っていた方は叩く場所を色々工夫してみてください。
例には出していませんが、手でやっていたフィルインを一個の音符だけでもバスドラムにしてみたり。
考えようと思えば1つの定番から10種類以上のフィルインが誕生します。
次回は実践編!!
というわけでフィルインの種類の増やし方はご理解いただけたかと思います。そのフィルインたちを実際曲でどのように還元していくのか。
次回は実践の仕方をご紹介したいと思います!
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