【コラム】ドラム講師に求められていること#3
みなさんこんばんは、MUSAKOドラム教室の茂木草馬です。
久しぶりの更新になってしまいました(^^;;
関東でもようやく梅雨明けして、本当に久々の晴れが続いています。
熱中症にはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。
それでは今日はシリーズのラストです!
ズバリ実技やレッスンの具体的な内容に迫りたいと思います。
誰しも曲を叩いてみたいもの
ドラムを習いたい理由や、そもそもドラムを叩いている理由は人それぞれ様々ですが、基本的には曲を叩きたいという衝動があるように思います。
生徒さん目線で言えば、習う以上は好きな曲、流行りの曲が叩けるようになりたいなあと思っています。
もちろんいきなりは無理ですが、どれくらいでどんな曲が叩けるようになるか、というのは生徒さんはとても興味を持っているところです。
つまり希望の曲やこちらからの課題曲的なものを叩けるように指導していくことが必須です。
ここでいくら習っていても曲は叩けないな、好きな曲は無理だな、と思われてしまってはいけません。
全ては曲を叩けるようになるために
曲を叩けるようになるためには、それなりの基礎や場合によっては読譜が必要になってきます。
(ちなみに僕の教室では必ず譜面を使ってレッスンをするので、最初は全く譜面が読めなかった生徒さんも2ヶ月後には曲の譜面を読みながらレッスンを受けています。)
楽譜の読み方や、基本的なビートパターン、またちょっとしたフィルと呼ばれるおかず的なもの、音楽記号の意味の理解、総合的な基礎、テクニックの向上は全て曲を演奏するために必要なもの、として指導することが大切です。
生徒さんからすると、日々のレッスン内容が
これやって何になるんだ?!
こんなこと必要なのかな。。
と思ってしまうとどうしても身が入らないですし、
吸収力も心なしか減る気がしてしまいます。
ただ、それらの内容が
この曲に登場するビートです
曲のこんなシーンで使いやすいパターンです
この記号は曲によく出てきます
市販のスコアを買ったら絶対出てくる
といった具合に還元のされ方を明確にしてあげると、
生徒さんからしても
あ、そうなのね、と思えるはずです。
曲と基礎はバランスよく
以上のことを踏まえると曲だけってもうまくはならないし、むしろ叩けるようにすらならない、そして
基礎だけをやっていても退屈に感じてしまう、といった感じで両者のバランスが大切、ということがおわかりいただけたかと思います。
端的に言えば
基礎を曲で還元するレッスン
が理想だと思っています。
そのためにはわかりやすいところでいうと
8ビートの基礎練をしていたら、8ビートがガンガン出てくる曲にトライしてみる。
基礎練の難易度を自身で決めて、その難易度との互換性の高い曲をトライしてみる。
この基礎練をしたからこの曲が叩けるようになった、という感じでしょうか。
やはり曲ありきで練習、基礎を染み込ませるのが初心者の場合は特に大切です。
色々なアレンジ力を身につけよう
講師をやっていると、必ず
この曲を叩いてみたい、
このパターン、フィルはどうやってるの?
などなどいわゆるリクエストや質問を受けることになります。
もちろん拒否権はありますが(笑)なるべく応えて、そして答えてあげるようにしましょう。
特に多いのが生徒さんと曲のレベルがうまく噛み合っていないケース。
この場合はうまいこと曲の雰囲気を損なわないように簡単バージョンを作成する必要があります。
大概の曲はプロがレコーディングしたものですから、生徒さんからしたら難しく感じて当然、そこで突っぱねてしまってはかわいそうです。
このアレンジ能力は長く講師をやればやるほど必要になると思いますが、
必ず依頼が来る前に何度か実際にアレンジの練習をするようにしましょう。
本人はこうやっているけど、難しいからここはこうしたらできるかな、というイメージです。
最初は誰しも手探り、とにかく手を動かしましょう。
楽譜を書けるようにする
これはプラスαというか、付加価値になりますが、
基礎練でも曲でも、フィルでも、譜面を書いて生徒さんに渡してあげると良いでしょう。
もちろん譜面が全てではないですが、形に残る、そして読めて損をするものではないのでなるべく用意するようにしましょう。
講師で楽譜の読み書きができないことは僕の感覚では問題ですが、
一概に全員が全員楽譜を使用、そして読み書きができるかと言えば実はNO。なので一応?付加価値としておきます。
講師を志している方で譜面の読み書きに自信がない場合はすぐに参考書やwebなどを利用して勉強するとこをオススメします。
まとめ
いかがでしたか?
シリーズ最期の今回はレッスン内容、またスキルについてお話ししました。
こんな講師なら必ず成功する、といったようなものはないですが、
人気のある講師には必ず共通点があります。
まだまだ僕も気づいていない、そして至らない部分もたくさんありますが、これまでのシリーズの中で少しでも参考になることがあれば幸いです。
では最後までお付き合いくださりありがとうございました!!(^_^)