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【AI実話小説】「そうして咲く」DAY.10
「病院へ行くのが怖い…悪化する夫、原因不明の病状、そして無力な自分。何とかして! 妻の叫びが届く日は来るのか? 40代女性に贈る、共感と涙の実話、第十三話。」
AM10:00
病院へ行くのが、怖い。
夫が、今日どんな状態でいるのか、想像するだけで、胸が締め付けられる。
それでも、行かなければ。
重い足取りで、病院へ向かった。
ICUに入ると、看護師さんが、申し訳なさそうな顔で話しかけてきた。
「昨夜、大きな全身けいれんがあったんです」
全身けいれん…
昨日の、あの小さな兆候は、まさしく、悪夢の始まりだったのだ。
昨日から始まった、鼻からチューブを入れた食事は、ストップしていた。
座薬によるけいれん止めが続いているものの、尿カテーテルが再開されていた。
ほとんど、意識は戻らない。
夫の顔を覗き込むと、目を開けてはいるものの、全く視線が合わない。
うなるか、溜息をつくか、それ以外は、ほとんど動きもなく、話しかけても、反応がない。
面会中も、小刻みなけいれんが、見て取れる。
怖くなり、看護師さんを呼んだ。
しかし、
「これは、いつものことですから」
と、慣れた様子で言うだけで、特に、これといった対応はしてくれなかった。
いったい、何が起こっているのだろうか?
倒れてから、様々な検査をしてきた。
MRI、CTスキャン、髄液検査…
しかし、どの検査でも、これといった異常は見つからない。
原因不明の脳炎…
それだけが、わかっていることだった。
このまま、原因が特定できなければ、夫は…
想像するだけで、恐ろしかった。
どうすればいいのか、わからなかった。
意を決して、主治医との面会を依頼することにした。
これまでの夫の様子、そして、今回の変化を、思い切って伝えた。
医師は、真剣な表情で、私の話を聞いてくれた。
「何とか、検討してみます」
医師は、そう言ってくれた。
しかし、
本当に、何とかなるのだろうか?
後退ばかりしているように感じ、不安が消えることはなかった。
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muruのひとりごと
ウィークリーマンションに持ち込んだ最低限の日用品。
・ダブルの寝具(雑魚寝用)・プラスチックの食器とカトラリー(主に子供用)・ハンガー(基本2名分程度の収納しかないため浴室乾燥でそのまま着るため)
大人2名分の生活用品は備え付けだったので、何とかなりました。
物であふれる今、部屋の片づけしなきゃー(T_T)と、反省するmuruです。
目指せ!ミニマリスト(;^ω^)
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