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ロックダウンの片隅で

「ドイツの状況はどうなの?」

オンラインでお話する方からよく尋ねられる質問です。
純粋な好奇心、話のつなぎ。
今の私は、挨拶のようなものだと捉えています。

だいたい「相変わらずですね」と答えるまでがセット。
細かいルールはコロコロ変わるものの、私の生活は何ら変わりない。
そんな状況です。

この話題になった時にお話することを、思いつく限り書き出してみようと思います。


おそろいのマスク

状況が悪くなるにつれ、制限が増えていきました。
日本とはちがい、罰則込みでルールを決めないと誰もマスクなんてつけません。自粛?同調圧力?なにそれ?鼻で笑われるでしょう。

昨年末くらいまでは、おしゃれな布マスクをした人をよく見かけたものです。それが今では、行政がマスクの種類を指定するまでになりました。

学校内や公共交通機関の利用時は、サージカルマスクは認められていません。認められているのは、主にFFP2というマスク。

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みんな、こんなおそろいのマスクでバスやトラムに乗っています。


スーパーとドラッグストアしか開いてない

カフェ、飲食店、ショッピングモール、スポーツクラブ、音楽ホール、雑貨店、書店、家具屋、ホームセンターに至るまで、ありとあらゆる店舗が休業命令を出されました。ひどい時には床屋・美容院も営業禁止。

想像できますか?

気晴らしのショッピングも、外食も、お出かけもできません。
フライパンも、スーパーで買えるものしか吟味できません。

もはやamazonだけが頼りです。
近所を歩くと、amazonの段ボールをよく見かけました。
皆、そうするほかなかったのでしょう。


テイクアウトは楽しい

テイクアウトで外食気分を味わっています。

奮発して海鮮丼を頼んだり、
近所のイタリアンレストランでピザを頼んだり、
中国料理店で麻婆豆腐や餃子を頼んでみたり。

飲み物はスーパーで調達するビール(50~100円くらい)が主なので、コスパよく色々食べているかもしれません。

おいしくご飯が食べられればだいたい幸せなので、
テイクアウトが楽しみの大半を占めるようになりました。


少しずつ規制緩和されたけど

春にさしかかり、少しずつ”解禁”された業種もありました。

床屋・美容院、店舗面積の広いホームセンター、衣料品店など。
とはいえ、入店には予約が必要で、店内の滞在時間も決められていました。

しかも、「要陰性証明」なるルールが増設。
夫がホームセンターに赴いたところ、陰性証明がないとダメだと断られて帰ってきたことがありました。

陰性証明の需要は高く、
証明書を発行するテストセンターが至る所にできています。
市内に350箇所以上あるとか。
営業していない飲食店や商店に仮設している場合もあるほどです。


やっっっと、しかし制限あり

ごく最近では、飲食店の営業が制限付きで認められるようになりました。
・利用者は陰性証明の提示が必要
・テラス席のみ使用可能(屋内はNG)

もうじき6月になりますが、今年はなかなか気温が上がらず、先週までは1日を通して10℃前後の日が続いていました。

屋外で食事するにはちょっと寒いですが、この日を心待ちにしていた人々には関係ないようです。
コートやダウンを着ながら、楽しそうに飲食しています。


IKEA、やる気ないだろ

おうち時間が長引くと、住環境を整えたくなります。
我が家には書斎がなく、在宅ワークする夫はダイニングテーブルで、私はソファでおしごと。

私は気に入ってるんですけどね、
ソファでラップトップ生活。

夫の方はというと、テーブルの高さが合わないようで
作業用にデスクを新調することにしました。

IKEAのオンラインショップで購入ボタンを押しかけたところで、”あること”が発覚しました。

家具は配送してくれないーーだと?!

いやいや、それはさすがに無理がある。
車は持っていません。
それに、わざわざIKEAに行ったとしても、家具の荷降ろし料として10ユーロほど取られる。

一気に買う気が失せて、やっぱりamazonにお世話になることにしました。

とはいえ、配送サービスの質は作業員次第。
5階にある我が家まで荷物を持ってきてくれることは極めて稀です。アパートのエントランスでパーツごとに分けて、なんとか運びました。

こんな珍事が起こるドイツ生活、楽しいです(笑)


ロックダウンではあるけれど

ロックダウンが始まって、1年以上経ちました。
その間にオンラインでお仕事もいただくようになって、夫以外の人間とまったく会話しない生活から激変。

オンライン飲み会に参加したり、Zoomでお話する機会が増えました。

そのなかで、気づいたことがありました。

話すことは得意ではありませんが、会話そのものは好きだということ。
思いつきみたいな話が、思いもよらない話を引き出す楽しさ。

オフラインでは出会うことがなかったであろう人たちと会話できることに、この生活も悪いことばかりではないと思っています。


とはいえ。
画面越しで話す人たちと直に会える日が来ることを、願ってやみません。

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