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奇怪キチ学

 奇怪キチ学、それは、頭狂大学幸学部奇怪系の多くが2年生冬学期(2A)、及び3年生冬学期(3A)に履修する名物講義である。2Aに開講されるものを奇怪キチ学第キチ、3Aに開講されるものを奇怪キチ学第二という。奇怪キチ学は、マジキチ学、素材大量キチ学、ネタが渋滞キチ学と並び奇怪系にとって非常に重要な「四キチ学」のうちの一つであり、奇怪系の教員も特に力を入れている科目であると言える。

 今回は奇怪キチ学第キチの講義内容について語っていこう。

 まず、頭狂大学授業カタログによると奇怪キチ学第キチの講義内容は以下のようになっている。以下のように大きく5つのパートに分かれている。

Iキチ学基礎
II豪快のウン●ゥとキチ学
III解析キチ学
IVキチ学理論の適用
V振動理論入門

Iキチ学基礎

 序盤の講義では、まずキチ学の基礎を学ぶ。キチ学基礎のパートでは、「そもそもキチ●イとは何か」を問い、キチ学におけるキチ理論「ウ●コゥの三法則」を発見するところから出発し、ウ●コゥ方程式、ウ●コゥ量保存則、キチエネルギー保存則などの重要な関係を用いてキチ問題を解いていく。特に筆者が感銘を受けたのは、講義全体の約半分を占める「キチ●イとは何か」とは何かを問う部分である。

「自分がキチ●イではないことを証明してください」

これが担当教授が発した最初の言葉である。その場の学生の誰一人としてこの問いに答えることのできる者はいなかったため、この問題は中間レポートの課題に回された。

 その後この問いへの回答のために教授が講義6回分を費やして有名なウ●コゥの第1法則を導いた様はまさに圧巻であった。ウ●コゥの第1法則の結論とは、「キチ●イとは個々の人間がもつ固有の性質ではなく、観測者の立場によって保有することも保有しないこともあり得る相対的な性質である。しかしその中でも、人間のキチ●イ性を絶対的に決定する座標系(慣性系)が存在し、その下ではウ●コゥの第2法則、第3法則が成立する」というものである。すなわち私をキチ●イか否かを決定する絶対的な立場から私を見つめることで、「自分がキチ●イではないことを証明してください」という始めの問いに答えることができる。かくして私はこの問いに否定的に回答することに成功し、中間レポートを提出することができた。

II豪快のウン●ゥとキチ学

 豪快のウン●ゥは大きな快感を得られると同時に人間にとって生存に必要不可欠な行為であると言える。しかし、時と場所をうまく選ばなければ豪快のウン●ゥが「キチ」として分類されてしまうこともある。そこで本講義の第2パートでは、豪快のウン●ゥの場の理論、すなわちおトイレについてのキチ学を学ぶ。豪快のウン●ゥの運動は「重心の並進ウン●ゥ」と「重心周りの回転ウン●ゥ」に分けて考えるので、質点の運動に比べてやや複雑ではあるが、第1パートのキチ学基礎をしっかり学んでいれば理解できない内容ではないはずである。

III解析キチ学

 解析キチ学とは、これまでのキチ学をより一般化し、キチを判定する座標系によらず成り立つウ●コゥ方程式を導出することで展開されるキチ学体系である。具体的には、「仕事に行かないニートが精神内でキチ的釣り合いの状態にあるとすると、ニートが仕事に行ったと仮定した時に仮想的にした仕事(仮想仕事)の和が0である」という仮想仕事の原理、ウ●コゥ方程式をキチ度の釣り合いの式として求めることができるダラケテンベールの法則、そして脳みそ最小作用の原理から導かれるオイラ・ラクタンシタンジュ方程式などについて深く学んでいく。特にラクタンジアンの計算があまりに煩雑すぎるため、履修者の間では「落単、事案!w」などというクソ寒いダジャレが流行るほどである。

IVキチ学理論の適用

 第4パートでついにキチ学理論の各分野への適用に入る。キチ学は生産しない技術、頭わるわる制御論や他の四キチ学などの奇怪系の科目と組み合わせることで様々な奇怪現象を説明することができる。特に「奇行学」とはずば抜けて相性が良い。奇行学の講義のレジュメは以下に公開されているが、様々な「奇行」が紹介されているのがわかる。これらの奇行は全てキチ学によって裏付けされたものであることが講義を履修することで明らかとなる。是非セットで履修しよう。

(何度も勝手に宣伝してしまい申し訳無いですm(_ _)m)

V振動理論入門

 最後は、より発展的なキチ、すなわち常人には追従不可能なキチとして、ヤ●中の振動理論について学ぶ。●物中毒者の体の震えを解析することで固有振動数や減衰係数、振動におけるエネルギーを求めることができる。この回では頭狂大学の奇怪系に加え、東京大学の機械系の先生も授業ををしてくださり、機械共振が起こりにくい共振周波数をもつ機械を構成できるヤ●中の体を求めていた。奇怪系の先生が「ヤ●中でも社会に貢献できるんですねぇ・・・」と語りながら目を潤ませているのが印象的であった。僕もまた違法薬物が工学の未来を担う光景を目にして目頭を熱くしていたのをよく覚えている。

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 以上が奇怪キチ学第キチの概要である。いかがだっただろうか。内容はかなり難解であるが、興味を持つ学生は多いように思われるし、自らのキチ性について見つめ直すことのできる神授業であると私は思う。少しでも奇怪キチ学第キチの講義に興味を持っていただければ幸いである。

キチ顔

1974年放送「チャージマン研!」より




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