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手紙が届くということ
10月は『Whale Living』というアルバムがリリースされた月だ。2018年のことなのだけどあれからもう5年も経っているという感覚にどうしても馴染めないのはコロナ禍でぽっかりと空いた2年間があったからなのか、それともシンプルに年齢を重ねて時間の感覚が変わったからなのか。これまでのリリースしてきた5枚のどのアルバムも自分たちにとって大事な作品であることにまちがいないのだけど『Whale Living』はそのなかでも少し特別なレコードだ。京都で最後に作ったアルバム、felicityから出た最後のアルバム、日本語で歌詞を書き出した最初のアルバム。いくつかの最後といくつかのはじまりがないまぜになっていた時期の僕たちの状況をそのまま表現するのではなくて、そんな波立ってふわふわした気持ちをそっと落ち着けるようなアルバムだな、と改めて聴きなおしてしみじみとしてしまった。
『Whale Living』は「手紙」がキーワードになっているアルバムで、当時リリースのタイミングでクイック・ジャパンに寄せたコラムも「手紙」について書いたのだった。「手紙」と『Whale Living』についての文章のはずなのに、半分くらいは中学生のときの恋のはなしで、久しぶりに読み返して少し恥ずかしくなってしまった。
やっと寒くなってきたこれくらいの時期に、アルバムと一緒に読み返してみてもらえるとうれしいです。歌詞のことや制作の色々な話はまた後日書こうと思っています。
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