アーキテクチャ学習方法の一考
最初に。まだ答えは見つかっていません
Salesforce Architect Group で共同リーダーをしています。「Dataアーキテクト」や「Sharing and Visibility アーキテクト」などドメインアーキテクト試験に向けて力をつける場を目指しています。Salesforceからは数多のドキュメントが発行されています。Well-ArchitectedやDecision Guideが掲載される Salesforce Architects。外部のWebサイトにも、ApexHoursなど学習に向けたアセットは多く見つかります。
こういったアセットを取り込んで引き出しを増やしていくことは基本になるし大事なことです。でも、それと、問題に対する答えをまるっと覚えるのとは別だと思うのです。
ではどうすれば?
ユースケースと鉄板ソリューションあるよね。
SaaSが提供する機能の一つ一つは、開発・実装された背景・理由や想定ユースケースがあるはずです。なので、想定ユースケースにずばりハマる機能はその通りに利用すべきです。合ってます。
危惧するのは、試験勉強的に問題と答えを覚えてしまうと背景・理由が理解から落ちてしまうのではないか。その結果、機能採用の理由が説明できなかったり、応用が利かないんじゃないか、という点です。
Architect GroupのMeetup、特にOsakaでは、前半講義、後半確認問題の形式を取っています。今回私は後半の確認問題を担当します。これまでもいくつかの方法を模索してきました。
本番さながらの問題(多岐選択)を模したもの
問題の理解よりも、正否に意識が向く傾向がある。
受講者の経験差・実力差が出やすい。
機能の定性的・定量的な特徴を問うもの
「知っているかどうか」を問うことになりがち
これも経験差・実力差が出やすい。知ってるものには易しすぎ、知らない人には難しすぎる
と、運営サイドの悩みは深いのです。
次はどうするの?
Meetupを運営する側の特権として、受講者の皆さんに協力していただいていろいろ試せる、ということがあります。今回も新しいチャレンジをしたいなと。インタラクティブなアンケートツール menti.com を使うもので、Dreamforceのシアターで効果的に利用されていました。アーキテクトグループでは宮本さんもアイスブレイクやラップアップで使われています。
トピックに対して自由記述でリアルタイムに回答を求める
「知っている」と「書ける・説明できる」は違うことが実感できるはず
回答のハードルはできるだけ下げる。無記名。キーワードのみでもいい、など。
正解は用意しない
背景・前提によって適切なソリューションが変わるものもあろう。スライドの数文字では十分に背景を説明できない。そのため、背景や前提は各自で補って良いことにする。したがって正解も一つに決まらない
正解を用意しない代わりに、あらかじめいくつか準備した想定ソリューション案にVoteしてもらう。これでおおよその正解が自ずとわかるだろう。
副次的なメリットとして、きれいな「正解」を準備する必要がなくなり、主催者の負担軽減にもつながる。継続だいじ。
といったことをやりたいと考えています。
次回のArchitects Meetupは2023/2/20(月・今日)開催です
上述した確認問題+ディスカッションを試してみます。申し込みはこちらから!
おまけ
今回初めて note で執筆してみました。昨年末からぼちぼちアウトプットを増やすことを意識し始めています。これまでの記事はこちらに。今後、はてなブログとnoteと、どちらで続けるか手探り中、です。
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