レジス・マッケンナのマーケティングから学んだこと #ターゲットは長万部
テクノロジー業界のマーケティングの超人的な方。インテルのマーケティング・PRで、コンサルタントとして重要な役割を担ったお方です。スティーブ・ジョブズも頼った男だそうです。
『インテル 世界で最も重要な会社の産業史』
「ホール・プロダクト」とか「リレーションシップ・マーケティング」とかは、めちゃめちゃ影響を受けました。超勉強になるなぁと。
元々は何かの記事で、アップルのスティーブ・ジョブズも慕ったマーケティングの人という紹介で興味を持ち、古本を漁ったのを覚えています。このへん。気になったら関連本を一気に買い漁るタイプです。(Amazon在庫少ない絶版本なので、興味のある方はお早めに。もはや市場でプレミア価格ついてます。)
『勝利の本質』 ★★★★特にお勧め
『ザ・マーケティング』 ★★★特にお勧め
『リアルタイム 未来への予言』
『IBM―ガリバーに挑んだ新興メーカーたち』
これらは、30年以上前の本ですが、読んでみて全く色褪せないなと思いました。
ちなみに、Appleのリンゴのデザイナーはレジス・マッケンナ社(レジス・マッケンナ氏が立ち上げた会社の名前)出身だそう。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/12079751/
これらの書籍では共通して、テクノロジー業界のマーケティングの話が書かれていました。DXとかメタバースとか、使える考え方もあると思いました。
特徴として、
・技術進化激しい
・栄枯盛衰激しい
・高価格
・説明難しい
とか。近い構造を持つ商材も、同じような考え方が活かせるなと学びが多かったです。
印象的だったこと
ズラズラと書いていきます。
・インテルの組織づくり
アンディ・グローブの『ハイアウトプット・マネジメント』はマジ名著。
・「誰も知らない製品が売れるはずがない」
そりゃそうだ。と同時に、この真理を受け止めずに、あれこれしてもしょうがない。原理原則に基づいた問題解決を。
・顧客が本当に求めているのは「ソリューション」なのだ。
ジョブ理論にも通じます。顧客が求めているのは性能が高いとか、価格が安いとかではない。どうすれば問題が解決できるのか、それだということ。本質すねぇ。
・「製品」を再定義することこそ勝利への道なのだ。
ホール・プロダクトの考えや、ポジショニングにも通じる話。
・オペレーションクラッシュ、超面白い。詳しくはこちら
https://www.shmj.or.jp/makimoto/pdf/makimoto_02_12.pdf
・「時計事業の本質がコンシューマー相手のマーケティング・ゲームだとわかり撤退を決めた。それはわれわれには未知の領域だった。」
→得意技が全然違うと。確かに。
・「マーケティングを教育のプロセスとみなす」
→これは刺さった。啓発とか啓蒙じゃなくて教育って訳され方がグッときた。イノベーションから生まれた製品だったらまさに。
そのためにセミナーやりまくったり、資料作りまくってるの行動力もさすがだな、なるほどなと思った。戦術が強い。
・「ソフトウェアクライシス」っていう造語を作って、自社商品がいかに役立つかの文脈を形成した
→造語は大体ベンダー発すよね。
・リレーションシップマーケティング、マジ大事ねぇ
こちらもご参考に。
・「関係者集団」に影響をあたえる
→PRに超使える。メディアリスト作りもそうだし、時系列的にどこからリソースを特に投下していくとかにも役立つ
みんながあまり読んでない本読むのおすすめ
今回紹介した絶版本とか、Amazonレビューが少ない本を漁るの楽しいすね。
http://appleiitree.life.coocan.jp/wnew/whatne15.htm
動画もいっぱいありました
また、「Total Access」という本の中でレジス・マッケンナ氏は次のように語っているそうです。
実際のところどうしたら動かせるんだということを超突き詰めてますよね。この考え方がすごく学び。