2023年買って良かった本と、個人的ベスト5
(2023/12/24更新 12月に読んだ本も加えました)
こんにちは、ムロヤです。本が好きでよく読みます。
今年にAmazonだけで買った本は143冊でした。(読まずに積読中の本も多数)リアル書店での購入冊数とKindle Unlimitedで読んだ本は記録してないし覚えていない。
今は活字中毒ですが、もともと社会人3年目になるまで読書の習慣なんてなかった人間です。22歳くらいから本を読み出すようになりました(ムロヤは高専卒なので20歳で就職してます)。
本って新書なら1000円くらいで、単行本なら2000円くらいで買えるのですが、得られる知識量とか人生の変化幅で言えばコスパ抜群の投資だと思っています。
そんなわけで、2023年も自分メモを兼ねてまとめました。年末年始の読書の参考になれば幸いです。ジャンルで言うと、経営、人文科学の本が多かった年だなと思いました。
参考)
・2022年買って良かった本と、個人的ベスト5
・2021年買って良かった本と、個人的ベスト5
それでは紹介していきます。マジのおすすめしか載せていませんので、参考になれば嬉しいです。
(紹介してるAmazonのURLは、すべてAmazonのアフィリエイトのリンクです。頂戴した収益は相変わらずAmazonで本を買い、2024年も同じようなnoteを書いてると思います)
まずはベスト5のご紹介から。
ムロヤ的ベスト5の発表
どれが1位とか2位とか決められませんが、個人的にベスト5だなと思ったのはこちらです!⭐️マークつけてます。
⭐️新版 吉本隆明『心的現象論』の読み方
これはマジでやばい。この5年とかでも衝撃を受けた一冊。どれが1位か決められないとさっき書いちゃいましたが、これが1位でした。
『心的現象論』を読み終わってからも、この本で書かれている3つの対人関係「自分自身との関係」「他者との関係」「集団との関係」でいろんなことがスッキリ整理して分かる感覚が得られている。 人文科学系で『心的現象論』が語り継がれる本ということはすごく納得。
マーケティングやってる方は人間への洞察とか、ベネフィットに対する解像度もギュインギュインに高まる本だと思います。
⭐️イノベーションの普及
ヤバい面白い。キャズム理論のベースとなったこの本。 新商品ならそこそこ売れる理由、意識高い人の活動は意識高い人たちにしか浸透しない理由、ネットワークや属性によってイノベーションを採用する能力やポイントが違う理由とかめちゃくちゃ脳内整理できた。
⭐️ネットワーク・エフェクト 事業とプロダクトに欠かせない強力で重要なフレームワーク
プラットフォームビジネスとかマッチングサイトとかのネットワーク効果をいかに働かせるかの本。著者のアンドリュー・チェンの「The Law of Shitty Clickthroughs」は人材ベンチャーでWebマーケのグロースをやってた頃に学んですごく参考になった。
⭐️言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか (中公新書 2756)
めちゃめちゃ面白かった。紹介されているコアの概念である「記号接地問題は」、「わかるとは既知と未知がつながること」に近いなと思ったし、経験と意味をつなげる腹落ちの重要性を教えてくれる。 アブダクション推論は、間違うこともあるけど新たな知識を創造するとか超面白かった。
久しぶりに知的興奮させられる本に出会った。子育て、教育、AIとかに関心もつ人に突き刺さる本かと。
⭐️DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
こういう生き方よなと思った。
以上、ベスト5の発表でした。
これらの本も面白かったです!
自分が欲しいものだけ創る!スープストックトーキョーを生んだ『直感と共感』のスマイルズ流マーケティング
今年は離乳食の件で、話題になっていましたね。
そんなスープストックのユニークな経営手法について書かれた一冊。
顧客不在のマーケティングに辟易している人には刺さりまくる本だと思います。人間を見て、喜ばせなきゃね。
シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
マーカーを引きまくった本。定期的に読み返して、マーカーを引いた場所を「は?当たり前じゃん」って思える箇所を増やしていきたい。
幸福の「資本」論――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」
橘玲さんの本はいつも刺激的。
付加価値のつくりかた 一番大切なのに誰も教えてくれなかった仕事の本質
キーエンス出身者の方の本。今年はキーエンス旋風がすごかった記憶がある。価値をとことん感じていただくことの重要さを学んだ。BtoBマーケやってる方はぜひ。
キーエンス 高付加価値経営の論理 顧客利益最大化のイノベーション (日本経済新聞出版)
こちらもキーエンス本。キーエンス出身の営業の方に聞いたことがあるのですが、営業活動のプロセス管理は本当に本当に本当に凄まじいとのこと。やるべきことをやりきってる集団は強い…。
報酬設計や、現場から得た情報を商品開発に流す流れなど、経営の仕組みづくりで学びが多かった。
行動経済学が最強の学問である
いろんな理論が生まれている行動経済学の学問領域に対して、「認知のクセ」「状況」「感情」の3つで整理して体系立てて覚えやすくしてくれる一冊。めっちゃ頭の中が整理されました。脳内をデフラグされた感覚。
弱者の戦略 (新潮選書)
生態系を捉えて生き残るとか、変化が大きい時代こそ弱者のチャンスだとかビジネス面でのアナロジー思考のヒントが多かった。著者の稲垣さんの語り口も軽妙というかめちゃめちゃわかりやすくてすごく好き。
女子大生、オナホを売る。
ドキッとするタイトルで書店では買いづらいですが、めっちゃ面白いです。ぜひkindleでどうぞw マーケすごくしてます。
感情をデザインする: ナイキで学んだマーケティング
今Amazon見て気づいたのですが、レビューが1つしかついていないとかあり得ない。いい本なのに。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
お恥ずかしながら買うまでは「はいはい、ミルクシェイクの件のでしょ」くらいにしか思っていなかった本。
教科書経営 本が会社を強くする
読まない方がいいです。読み終わった時にはアマゾンでめっちゃポチってるので。
ユニクロ監査役が書いた 伸びる会社をつくる起業の教科書
2023年7月から起業した文脈もありますが、この本の内容はめちゃめちゃ勉強になった。収録されている柳井さんと著者の対談は痺れる話が満載。
5つの物語で知る買い手の心理 圧倒的サイト戦略
平易な言葉でコーポレートサイトやサービスサイトのコツについて書かれた本。この説明の仕方いいなぁと思いながら読み進めてました。
クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語
いろんな施策例が紹介されていて、すごくアイデア発想が捗る本。BtoBマーケやってる人におすすめ。
ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち
発売当初にも買って読んでいたのですが、だいぶ昔に中古に出していた本。で、改めて今年にまた買って読み返した。かわんごさんの他の著者とかインタビュー記事とかブログとかツイッターは貪るように読んで学ばせていただいている。
熟達論:人はいつまでも学び、成長できる
言語化が凄まじい。
この本に興味ある方はこちらのnoteもいいかも。
卓球の教え方の教科書
暗黙知の形式知化とか、指導方法としてすごく学びが多かった。
ここからは追記分です!この12月に読んでよかった本も加えました。
戦略の要諦
名著『良い戦略、悪い戦略』で知られるルメルトさんの新刊です。
「目標設定は戦略じゃねえよ!」「だから最重要ポイントに焦点当てろって言ってんだろ」「現実ちゃんと見ろや」というメッセージ(いずれもムロヤによる超意訳)が刺さりました。
競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略
星野さんのインタビューを読んでてこのメソッド自体の存在は知ってまして、ずっとちょっと気になる本でした。
そんな中でどこかの動画で星野さんがこのファイブ・ウェイ・ポジショニングについて解説してるのを見て「面白い!」と思い、購入。
資源配分の時の、一つの考えるヒントになるなと思った。
戦略ごっこ―マーケティング以前の問題
ブランディングの科学や、未顧客理解でも触れられた内容の他にもエビデンス満載で面白かった。 個人的にはボリューム戦略とマージン戦略のところの対立しがちなマーケティング(STP vs CEPとか)が一番面白かった!議論が白熱しそうなところ。
創造する人の時代
めちゃめちゃ面白いかった!新規事業とかサービス開発のときに参考になる考えが満載だった。
ソニー出身者の思考法本では『妄想する頭 思考する手』もおすすめです。
日経ビジネス2023年12月4日号
刀特集が面白かった。
以上、2023年に読んだおすすめ本の紹介でした。
2024年はどんな本が並ぶのでしょうか。
本って最高!
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