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チュニジアに行った話し2

🇹🇳チュニジアに行った話し🇹🇳
第二部(全6話)

前回、羽田空港から〜パリ〜チュニス空港に到着した所までを書きました
その続きとなります
興味のある方はご覧下さい

さて25時間だか30時間だか時差がありよくわからないけど、かなりの長時間のフライトを経て
なんとかチュニジアまでついた我々

チュニジア・チュニス空港には
キャスティング責任者のラハマ
プロデューサーのMr.ネジ
そして通訳と便利屋を兼ねたノーメンの3人が迎えに来てくれていた

さっそく今回のエコノミー事件について平謝りされる、英語なのかフランス語なのかよくわからない時もあるがとにかく謝っている

通訳のノーメンが間を割って入るがニヤニヤしながら
「わかりますか?ごめんなさい、わかりますか?ごめんなさい」

しか言わない

なんやコイツ

この程度なら通訳無しでもコミニケーションは取れるし邪魔でしかない

しかし謝って済む問題じゃない
何度も何度も確認してエコノミー以外で渡航して来るとの約束だったのだから

最終的には
約束通りじゃなかったお詫びに、苦痛を与えたとの事で契約違反金を支払うみたいな流れになったっぽい
そこら辺はエージェントと会社がやってくれてる事だから何も言えない

本当は納得いかないが
しかし俺も人の子

いつまでも怒ったモーションしてても仕方がない
それより何より良い人間関係を作って、次回また呼ばれる方がよっぽど良いだろうと切り替えた

ようやく入国した気分になった

話は横に逸れるが
まず俺のスマホだがdocomo系列のahamoをわざわざ使っている

なぜなら前回のお仕事でサウジアラビアに行った時に完全にエリア対象外でWiFi環境じゃないと全く使えないという残念な事があったのだ

今年は海外の案件が増えるかもしれないと言われていたのもあって
エリアがめちゃくちゃ広いと言われているahamoにわざわざ変えたのであった

ようやくahamoにした本領発揮できるぜ〜と心躍ったが

調べてみると、ふむふむ、なになに、え!?

チュニジア共和国・・・

【ahamoエリア対象外】

なんやと‼️話が違う‼️

やっちまった

どうしよう

ロケ現場とかでどうしても連絡したい緊急事態があった場合はマジで使えない

WiFi環境じゃないと何も出来ないのは前回のサウジアラビアで実証済みなので大変困る

社長の田代さん曰く「まぁなんとかなるだろう」

とのこと
こちらの田代さん、海外行きすぎて慣れ過ぎている

田代さんはインドで一番有名な日本人俳優である

ハリウッド作品の「ジョンウィック4」にも出演していて世界を飛び回る凄い人なのだ

さぁエリア対象外ごときどうでも良い
仕方ないしな

幸いにも相方の高橋仁也さんのキャリアがソフトバンクでエリア対象地域だったのでホッとした

そして仁也さんも何度も海外に行ってる強者

英語も俺よりも喋れるし大変頼りになる

良かった‼️本当に良かった‼️

話は戻り

汚れたハイエースに乗り込む、自己紹介をしながらさっそくホテルに向かう
色々話してる内にどうやらラハマは35歳でキャスティング責任者だと
ノーメンは30歳で日本に3回行った事があるなどわかった

そしてもう一つわかったのが
この会話最初からずっと英語でやり取りしている

通訳が仕事してない

てゆうか日本語の単語が何個かわかるぐらいでこいつは何も出来ない

こいつは頼ってはダメだ
そう心に誓った

さて、この国の道路事情だか
なかなか整備、舗装もされている印象
ガタガタするとか穴ぼこだらけとかでも無く
とくに困るような道ではない

しかし車間距離はバグっている、混んでてもかなりスピードを出すのはお国柄であろう
夜中にもかかわらず信号待ちともなると
物売りのおばさんなどが近づいて来る

何を売ってるのかはまちまちだが、どうせしょーもないものだろう

30分程かけてついたホテルはMOVENPICK Hotel
はめちゃくちゃ良いホテルだった

俺達を特別なゲスト扱いしてくれているような気分になる

ホテル入り口に空港でやるようなX線検査などがあるし、夜中にも関わらず屈強な男二人が見張っていてセキュリティがしっかりしてる
良いねえ〜

クソ甘いウェルカムドリンクと人工的な匂いを放つダーツ程の大きさの花を手渡されて
ロビーで打ち合わせをする

まずは我々は1日90チュニジアディナールの飯代を保証されているとのことで
ここの国の滞在日の4日分
360ディナールを受け取った
だいたい16000円ぐらいか

Mr.ネジ(ちょっとスピルバーグ入ってる)にこのお金で飯を食うもよし、お土産を買うもよし、日本に持ち帰るもよし、好きに使ってくれ
とのこと

ようやくプロデューサーっぽい感じがして来た

初めて握手をすることになる

明日は14時に迎えに来るからこのロビーでまた会おう
映画の衣装合わせなどをするから宜しくね

みたいな会話で別れ部屋に向かう

とりあえず疲れたからシャワー浴びるぞー

と意気込んで向かった4階の436号室だが

さっそくカードが反応しなくて入室出来ない

「もうなんなんだよ‼️」腹立つわ

お世話になった436号室

表で触ったり裏で触ったり色んなやり方を何度やっても入室できない

仕方ないからフロントに行き説明して部屋について来てもらう

するとどうだろう

何故か簡単に開いた・・・

どうなってやがる‼️

むかついたが部屋に入るとそんな事は一瞬で忘れるぐらい広くて綺麗な部屋だ


本当はもっと広いのよ

きっとこのホテルでも上のクラスではないだろうか

とても一人では食い切れない程のウェルカムフルーツとドルチェの詰め合わせなどが用意されている

冷蔵庫のドリンクを飲む
ノンアルコールビールでも良い感じ


特別ゲスト扱いされてる気分になる(2回目w)
もちろんホテルはWiFiがビンビンである

よしよし、良いぞ

ノーメン曰く、ここら辺は治安も良いらしいから昼間は外に散歩しても良いと思うとのこと

うるせえな
そんなの夜でも散歩するわ
好きにさせろや
などと思いながら就寝する

翌日朝ごはんがレストランで食うのかルームサービスなのか、そうゆう相談は一切していなかった事に気づく

朝ごはんは契約に入っていて
ここのホテルで食うことになっている

さっそくノーメンに連絡をしてみる

「はい、なんでも注文できますよ」

と翻訳機能を使ったメールが送られてくる

そうゆう事じゃないんだよな
レストランで食えるならそうしたいんだよ

せっかくの異国なのに部屋にいたくないからよ

しかしルームサービスもしてみたいのは事実
さっそく、つたない英語で電話してみる

ゆっくり話してもらえばちゃんと通じるではないか
という事で
この国初めての朝飯兼、昼飯を食う
なかなか美味しいではないか

当たりですな

思ってたものとはちょっと違うけど美味い

そして14時にロビーに集合する
まずはチュニジア茶を飲んでちょっと待っててくれないかみたいな会話になる

ほうチュニジア茶なんてあるのか
気になる‼️

10分ほど待たされて出て来たが

かなり甘くてミントみたいなスースーする感じの、それでいて青臭苦くて美味しくない液体が出てきた
これは飲めない
罰ゲームでしかない

思えばあの旅で一番美味しくない飲食物だった

仁也さんなんかひと舐めしただけで捨てていた


チュニジア茶(拾い画)超まずい!!

その後衣装のチェック、俺はマワシを巻くだけなので良いが仁也さんの行司の衣装が問題だ

やはり海外あるある発動である

どう見てもチャイニーズな印象の衣装
そしてサイズがまるで合ってない

まぁこっちの人からしたらそんなのどうでも良い事だし、中国も韓国も日本も同じなんだろう

一応リアルなのはこっちだとか
これは違うなど話して衣装合わせは終わった

仁也さんは衣装その1、その2を着たが本番はどちらでもない衣装が出て来た

その1
その2
いつも通りの俺

そして国民的スター俳優との遭遇である
チェドリーである
彼はこの国ではそりゃ大したものらしい

188センチぐらいだろうか
田代さんと同じぐらいデカい


気さくな男である

彼の着る衣装はこうしたいんだが日本人の意見をくれとの会話になったり
部屋の内装のこの日本語はおかしい
とか色んな話しになった

それが終わるとノーメンが観光に連れてってくれるということになった
運転手とノーメンがついてくる、助かる‼️

この時はじめてノーメンをちょっと好きになる

汚れたハイエースでカルタゴという世界遺産に行くとのこと

おーー
なんか知らないけど良いやん

しかし実際には

横を通り過ぎただけチラ見して終わり
なんだったんだ

そして本命のシディブサイドへ

〜引用〜

北アフリカに位置するチュニジアは、古代の遺跡から美しい海岸線まで、多彩な観光地が魅力の国です。このパートでは、その中でも特に見どころのある観光地をいくつかご紹介します。

まずは、「シディ・ブ・サイド」。ここは、北アフリカ地区で最も美しいと言われる「シディ・サハブ霊廟」があります。

次に、古代フェニキア人による世界遺産「カルタゴ遺跡」。壮大な遺跡群は、かつての栄華を偲ばせます。また、「ドゥッガ遺跡」や「エル・ジェム円形闘技場」など、歴史的に重要な観光スポットも豊富に点在しています。さらに、街を囲む高さ8mの重厚な城壁が特徴的な「スース」も見逃せません。

引用終わり

ほう、なんか良さそうやん
唯一調べた青と白のエリアだった

ここの印象はそりゃもう素敵で素晴らしい
ジブリの世界観がある

晴れてて良かったという事に尽きるだろう

アラビアコーヒーだかっていうドロドロに濃い美味しくないコーヒーを飲んだ

どうやらノーメンいわくコーヒーの元祖がコレだそうだ
本当か?信用できない

このドロドロの飲み終わり具合で占いが出来るらしい、しかし占いは出来ないのがノーメンである

まぁ景色は抜群に良いからヨシとしよう

ドロドロのクソまずいコーヒー

しかし歩かされる
だるい、けっこうな山登りだ
これが真夏だったら俺は行かなかったかもしれない
、フランスで感じたけどここら辺はどうやらすでに秋っぽい
ちょっと涼しい

海は沖縄の方が100%綺麗だ

なおもノーメンは海を見せたがる

あっちが地中海、こっちがティレニア海
ここは湖、そしてこれが元祖のコーヒー

もうええっちゅーねん

何度でも言う、海は沖縄の方が絶対に綺麗だ

ノーメンは何も頼まない
なんで頼まないんだ?おごるから頼めよ

「いや私はいらない、ここは高い、観光値段だ」

へぇいらないなら良いけどよ

その後「私がとても好きなお茶があるけど飲まないか?」との話になる

嫌な予感がする
さっきのクソまずチュニジア茶だったらどうしよう

どうやらノーメンが通っていた大学が近くにあるとかで行きつけのお店に行った

ノーメンと行きつけの店の店主

そこには仕事もしないでダラダラとお茶を飲む若者やおじさん達がいて東洋人の我々に気さくに話しかけてくる

やっぱりだ

さっきのチュニジア茶に似てる
レモンやらミントやら変な草が沢山入ってる
オレンジオイルだかって奴も入れてくる

いや入れんな‼️

「なぜだ?これはとても貴重なオイルだ、絶対入れた方がいい」

とか言ってくる
もちろん英語

思えば日本語なんてずっと話してないノーメン

美味しくないチュニジア茶だがこのオレンジオイルはけっこう良い
このおかげでお茶も俺は飲めた

もちろん美味しくは無いが、慣れればこのお茶なら飲めそうだ

そしてマルサというエリアに行くことになる
なかなか遠い

またしても海を見せてこようとするノーメン

もうええっちゅうねん
本当にもういいのよ
ビーチもゴミだらけだし、もう暗いし

そしてここら辺じゃ1番美味しいとかいうアイスを食う事になった
4.5ディナール
まぁ250円ぐらいだろうか

この国で1番美味しい食べ物かもしれない
これはうまかった

お土産をこのタイミングで買う
この国はオリーブがけっこう採れるとかでオーガニック石鹸とかが有名でしかもオススメのお土産らしい
へぇ、そうなんだ
じゃあ買っていこうじゃねえか

めちゃ良い香りがする

このマルサというエリア、次回以降の投稿において重要な場所となるので覚えておいてほしい

そして買い物も終え
ホテルに戻ってきた

せっかく湯船もでかいからとお湯を張ったがクソ熱くて火傷しそうになる

XのYOSHIKIなら絶対ここで仕事放棄して帰るだろう

湯船の性能が良いのかめちゃ熱いのに湯気が立ってないのである
どうゆう構造なんだろうかわからないが
湯気が立ってないから熱くないと思ってしまった
不思議でしゃーない

水でガンガンに冷やした

しかしシャワーは中々の水圧で非常によろしい
海外で気になる事のひとつだよな

せっかくだからと夜の街をブラブラ散歩してみることに

どうやらこのエリアは酒が飲めないらしい
売ってもない
ホテルにもレストランにも置いてない

残念でしかない
バルみたいな所でも「酒はないか?」と話してみる

すると奥から店長みたいな奴が出て来てビールあるぞとのこと
6ディナールだけどどうだ?
って話になるが出そうとしてきたのは例のノンアルコールビールである

騙されないぞ、そのノンアルコールビールはホテルにもある

とりあえずファンタみたいな飲み物をコンビニで買ってブラブラするが治安はやはり夜の方が悪そうだ

マフィアもどきみたいな若者数人から声をかけられ囲まれる
カツアゲの一つもしてこようって魂胆だろうか
ハラハラする

トラブルはごめんだが喧嘩にでもなればその方が面白いエピソードになりそうだとどこかで思ってしまうのは悪い癖だろう

俺が空手の実力者だって嘘ぶいてみたのが効いたのか退散して行った
つまらない
実につまらない

「最近はクチだけのヤローが多くてたまらンすねぇ」と
カメレオンの椎名くんなら言っているだろう


完全に俺のことである

そして何事なくホテルに戻り
明日からの撮影に挑むのであった

第二部完

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