故人祖父のこと

従兄弟の書いたものを転写しています

・・・・・・・・以下コピペ・・・・・・・・・

故人のことなので、記そうか記さないか悩んでいましたが、他のSNSにも記したので、ここにも記することにします。私個人のことというのと長文なので、今回はいつもの話口調で文を記します。あまりFBでこんなことを書くのもなんなんですが、不快に思う方はここで読むのを止めていただき、静かにスクロールしていただけたらなと思います。

自らお願いするのも恥じらいがありますが、お付き合いいただける方は読んでいただけたらなと思います。誤字脱字は目をつぶってください。

4月11日午前0時すぎのこと、爺さんが旅立たれました。

12日に通夜があるため俺は爺さんの家へ、仏間に眠る爺さん、この前普通に話していたのに…

爺さんの家の裏には石北線が走ってて、幼少期の俺は爺さんの家に遊びに行けば、まずは裏庭、時間になれば裏口から外に出てこの裏庭で列車が通過するのを待った。

爺さんは農作業、これが列車来る時間になったらタイミングよく一輪車を押して裏庭に現れ、作業する手を休めて俺の後ろで腕を組み、目の前を通過する列車を一緒に見ていたあの日、「あー行った～」って口にする爺さんの声は今でも覚えてる。

爺さんは国鉄駅員で、仕事とプライベートは別だったらしく時間になればきっかり家に帰っていたとかいなかったとか、そんなに汽車が好きじゃなかったのかもしれない、でも俺と一緒に見る汽車は好きだったのかもしれない。それは本人の口から聞いてないから何とも言えない、でも一緒に見ているときは嬉しそうな顔をしていた気がする。

孫が俺を含め4人、3人は爺さんと同じ屋根の下で過ごしていたが特に列車には興味もなく、興味があったのは離れて暮らす俺だけ、爺さんは俺のことどう思っていたのか…(^_^;)

もっと爺さんの現役時代の話を聞けば良かった、でもいっつも婆さんと口ケンカしてたからなんか聞きづらかったし、照れくささとか恥ずかしさとか、俺が抱いてて結局聞けなかった。

でも２つだけ爺さん自ら口にしたのは連結器のホース(ブレーキの空気送るやつ)のことと常紋信号場で当番制勤務をしていたこと、連結器ホースの件は幼少期ながら知っていたので「知ってる知ってる～」ぐらいで聞いていたけど、常紋信号場勤務の話は知らなかったので聞けてよかったなと(･ิω･ิ)

爺さんが亡くなる数日前、３週間前ぐらいだったかな？爺さんと先に亡くなった婆さんが夢に出てきて俺と3人でニコニコしながら汽車に乗ってどこかに向かってて…乗ってた列車はキハ４０形だった、青いボックスシートとロングシートのね、最初はボックスシートに座ってて、気づいたら俺駅で降りてて、爺さんと婆さんがロングシートの座席からバイバイって手を振ってた、「あれ降りてうちに来ないの？」って俺聞いたんだけど「今日は家に帰るね」って婆さんが言って列車が動き出した。俺も手を振り返して「じゃ今度来てね」って声をかけて列車は行ってしまった…

ところで目が覚めていつもの平日だった。不思議な夢だった。なんだったんだろう？お告げだったのかあまりにもタイミングが良すぎて思い出すとなんだか悲しくなる。

話を戻して、12日、俺はいつものように昼のオホーツクを撮影、もちろん裏庭で、近くの踏切まで移動しようと思ったけど、なんか裏庭で撮影したくなって普通にカメラを構えてた。東相内駅に普通列車が到着、下り場内信号が青に変わる。数分後踏切が鳴り出し列車の車輪の音が近づいてくる。

「さーくるぞ」と自分に言い聞かせオホーツクがやってきた、俺の横をいい速度で通過していくオホーツクの風圧が寒かった。

何気ないいつもの裏庭撮影、記録程度の簡単な撮影だったけどこの日はちょっとだけ違った気がする。霊感があるわけでもないから爺さんが居たかどうかわからないのが正直なところ、でも裏庭で撮影しようって思い決めたこととかに関してはいつもとは違った気がする。爺さんがもしかしたら俺の気持ちを呼び止めて裏庭で撮影して欲しかったのかな？撮影の時はそう思わなかったけど、今改めなおすと俺の横で腕組みながらカメラ構える俺を見てたのかなっとか思ったり、横に「もしかして」なんてね(^^)

長々と失礼しました。

今日はいつもアルバムに載せるような鉄道写真でしが、爺さんと最後一緒に撮った写真、ということにしておいてください。

私の鉄道写真人生の拠点はここから始まりました。撮影ポイントとしてはちょっと構図的堅苦しい場所ですが、私にとっては独り占めできて、のびのび撮影できる秘密の撮影ポイントです。

鉄道という趣味を開花させてくれた祖父ちゃん、先に旅立った祖母ちゃんに「ありがとう」

2016/4/12　
71D　　特急オホーツク１号
4658D　ワンマン

撮影地：思いでの場所にて