見出し画像

Visionを社員が作った理由

会社の「Vision」は、会社の未来を大きく決めるものです。
社長が心から達成したいと願う未来を「Vision」に据えろ、ともよく言われたりします。
だから、経営者がトップダウン式で決める会社がほとんどだと思います。

でも、僕は自分でVisionを作らない。
その理由を、今日は書いてみたいと思います。

僕が自分でVisionを作らない理由

プラスバイプラスのVisionは、「一歩踏み出す勇気が持てる社会」です。

我々がご支援する建設業の中小企業は「変わること」に躊躇する会社が多い印象があります。

建設業界は、「この建物を作ってほしい」と依頼された会社が、その仕事の一部を下請け会社に依頼し、その会社もまた下請け会社に依頼し…と、
同じ業界でも仕事の受発注を行っていることが多い。
だから、ひとつの会社が仕事のやり方を変えると、仕事を依頼された会社にも、依頼する会社にも影響が出てしまう。
最悪、「そのやり方だと取引できないです」と言われてしまうこともあるんです。

変わることに、とても覚悟がいる業界。
だからこそ、ちょっと変わりたい会社を応援したい。

そんな想いが込められたVisionです。

変わることや挑戦することを大切にするプラスバイプラスの価値観にも、本当にぴったりのVisionができたと思います。
自画自賛ですみません。

でも、もうひとつ自慢したいんです。
このVisionは、実は社員が作ってくれたものなんです。

トップダウンでVisionを作る会社が多い中で、
プラスバイプラスがVisionを社員主導で作ろうと思った理由は、
「社員にスポットを当てたい」と思ったからです。

僕が経営者として大切にしていることは、社員にスポットを当てることです。

社員がプラスバイプラスの主役になってほしい。
とにかく挑戦し、輝く場所にしてほしい。
僕はそのフォロー役に徹する。
それが僕の経営者としてのあり方だと思っています。

だからこそプラスバイプラスの方針を決めるVisionは、社員に決めてほしかったんです。

社長である僕がVisionを作っている間は、社員にスポットライトなんて当たらないし、
人から言われたVisionには、魂が入らないと思います。

「将来日本代表でプレーできるサッカー選手になれ、そのためにとにかく練習しろ」と言われても、やる気が出ないのと同じです。

人から言われるのではなく、
自分たちが想いを込めて考えて、心の底からやりたいと思ったことをやる。

それが一番のエンジンになると思います。

だから、プラスバイプラスの主役である社員にVisionを作ってもらったんです。

ちなみに、そんな大事なことを社員に決めさせるのはどうなのか、という議論もあるかもしれませんね。
僕は、リスクなんてないと思っています。

そもそも変化が激しいこの時代、未来がどうなるかなんて、誰にも分かりません。
だから、Visionは社長が作らなくても大丈夫だし、
時代の変化に合わせて変えればいいと思います。

それに、もしなんかあったら、僕がどうにかします。
ミスった時や、やばいときは僕がどうにかするから、好きなようにやってみたらいい。
最後は茂樹のおやじが何とかしたる」という気持ちでいます。

だからプラスバイプラスは、Visionを社員主導で作ったんです。