【全文無料】後攻でもなんとかなる?エヴォリューション型リザードンexデッキ解説
みなさんこんにちは。
Mu(@chanmuro_main )です。
今回はシティリーグに参加してきました。
3勝2敗と結果が振るいませんでしたが、久しぶりにデッキについて真剣に考えたので、その内容を書きたいと思います。
長くなってしまったので、必要な部分のみ目次から飛んでお読みください。
○【リザードン】というデッキについて
【エヴォリューション型リザードン】(以下【エヴォリザ】)は、『リザードンex』をメインアタッカーとしてサイドを取り進めるデッキとなります。
『リザードンex』は330と高HPであり、わざを使うために必要なエネルギーを、自身の特性《れんごくしはい》で用意することができます。序盤は180〜終盤には330の大ダメージを出せるのが強みとなっています。
また、『リザードンex』は弱点が草タイプであり、現環境では草タイプのアタッカーが少ないことから、『リザードンex』を1回の攻撃で倒すことができるポケモンがあまりいない点も、『リザードンex』をアタッカーとして強く使うことができる要因の一つとなります。
なお、《れんごくしはい》は自身だけでなく、他のポケモンにもエネルギーをつけることが可能です。『リザードンex』以外のアタッカーを採用することもできますので、戦術の幅が広がります。
『リザードンex』を主軸とするデッキは、大きく以下の2種類に分類することができます。
①『ふしぎなアメ』を多く採用している構築
②『エヴォリューション』を採用している構築
『リザードンex』が発売された当時は『ふしぎなアメ』を多く採用している構築(以下【あめリザ】)で、『アルセウスvstar』や『ピジョットex』と組み合わせているものが主流でしたが、先日行われた「ポケカ四天王決定戦」でみやしし選手(@miyabsol )が【エヴォリザ】を使用されたことにより、シティリーグなどでもたくさん見かけられるようになりました。
しかしながら、11/25.26にシティリーグでサーニーゴ選手(@kawahitosi )、Regionalの大会ではるn選手(@haruN_poke )が【あめリザ】を現環境に合わせて構築したものを使用したことで、今後はそちらも使用者が増えていくと予想されます。
本記事では主に【エヴォリザ】について解説していきます。
○【あめリザ】と【エヴォリザ】の比較
どちらの構築にも強み、弱みがありますので、環境やプレイスタイルに合わせて構築を選ぶのがよいと考えられます。ここでは、両構築のメリット、デメリットについて整理していきます。
【あめリザ】のメリット
・『ふしぎなアメ』を多く採用しているので2ターン目から『リザードンex』や『ピジョットex』を準備できる可能性が高い
・『ピジョットex』を採用できるので、欲しいカードを引き込みながら試合を進めることができる
・1進化の『リザード』などを採用しなくてよいので、デッキに空きスロットができ、他のカードを採用できる
・『ペパー』を採用しなくてよいので、より有効な場面が多いサポートを採用できる
【あめリザ】のデメリット
・『ふしぎなアメ』と進化先のカードの2種類を揃えなければいけない
・序盤の〔げっこうしゅりけん〕が重い場面がある
・『ピジョットex』が終盤の負け筋となることがある
・終盤の『頂きへの雪道』+『ナンジャモ』or『ツツジ』からの復帰が難しい
・『デヴォリューション』が重い
【エヴォリザ】のメリット
・後手でも安定して試合を進められる
・〔エヴォリューション〕で盤面を作れていれば、序盤の〔げっこうしゅりけん〕をケアできる
・スタートするポケモンがなんでも良い
・わざマシン、進化前、エネルギーと一見要求が高く見えるが、『ペパー』で解決できることが多い
・【あめリザ】と比べて終盤の『頂への雪道』+『ナンジャモ』or『ツツジ』からの復帰がしやすい
【エヴォリザ】のデメリット
・〔エヴォリューション〕を宣言できない場合、【あめリザ】より序盤の要求が高くなる
・『ペパー』を採用しなければいけないので、有効な場面が多いサポートの採用枚数が【あめリザ】に比べて減る
・1進化の『リザード』などを採用するためデッキの空きスロットが少ない
・手札を増やす行為を『ビーダル』に依存しているので、欲しいカードをいつでも確実に引けるわけではない
・『ビーダル』などをバトル場に縛られると厳しい場面がある
・『ビーダル』を『テツノカイナex』の〔ごっつあんプリファイ〕で倒されるとサイドレースで不利になる
○デッキ選択について
現環境(2023.11.20〜2023.11.26)については【サーナイト】、【ロストギラティナ】が『カウンターキャッチャー』を強く使え、序盤遅れても捲りができるという点から、頭ひとつ抜けて強いと考えていました。
なので初めはこの2つのどちらかを使用するつもりでしたが、ミラーマッチにおいて明らかに練習量の差が出て負けることや、自分のプレイが遅くなり時間切れになってしまうことが予想されたので、別のデッキを使うことにしました。
詳しくは立ち回りのところで記述しますが、【エヴォリザ】はこの2デッキに対しては不利なデッキであるという認識です。
しかしながら、【エヴォリザ】は後攻を取らされたり、序盤遅れたとしても捲りが可能であると考えていました。他にも『テツノカイナex』が採用されている【パオジアン】なども候補としてあがりましたが、今の自分では後攻が厳しいと感じ、【エヴォリザ】を使用することにしました。
環境考察については、毎度のことながら、
・ポケカ飯さ(@pokekameshi )
・しらいしさん(@shiraishi_poke )
・ポケカブックさん(@pokeca_book )
・おすぎさん(@osgggg )
を参考にさせていただきました。
いつもまとめていただき本当にありがとうございます。
○構築について
◎ポケモン
・『リザードンex』3枚
デッキのメインアタッカーであり、試合を通して2〜3体出せれば十分だと考えています。サイド落ちを考慮しつつも、『すごいつりざお』でトラッシュから山札に戻すことが可能なので、最大枚数より1枚減らした3枚の採用としました。今後、【ロストバレット】のようなサイドを1枚しか取られないポケモンが主体のデッキが数を増やした場合は4枚にすることも考えられます。
・『リザード』2枚
後攻1ターン目、先攻2ターン目で1体は〔エヴォリューション〕で『ヒトカゲ』から進化させたいと考え、サイド落ち、手札に引き込むことを考慮し、2枚採用としました。〔エヴォリューション〕では、山札からしか、進化先のポケモンを出せないので気をつけましょう。
・『ヒトカゲ〔ヒートタックル〕』1枚
〔ヒートタックル〕の30打点が『リザードンex』のサイド1枚分の打点上昇になりますので、相手がサイドを取らずに試合を進めてきた場合に、〔ヒートタックル〕30+〔バーニングダーク〕180で210打点出すことが出来ます。
『げんきのハチマキ』をつけると220打点となり、『ギラティナV』や『ザシアンV』をはじめとする、環境で活躍している大体のポケモンVを倒すことができます。
2エネ必要となりますが、『ヒトカゲ〔ひのこ〕』を採用すれば、〔ひのこ〕40+『げんきのハチマキ』10+〔バーニングダーク〕180で230打点になり、『トドロクツキex』なども倒すことが出来るようになります。
また、【サーナイト】がバトル場にHPが残り少ないポケモンを用意した場合や、『トドロクツキex』が〔くるいえぐる〕を使用した場合などに〔ヒートタックル〕でサイドをとりにいくことができれば、次のターン相手に2枚とらせずに試合を進める展開もあります。
HPが60しかなく、『ジラーチ』がサイド落ちした場合に『ヤミラミ』の〔ロストマイン〕で2枚サイドを進められるとかなり苦しい展開になりますので、1枚の採用としました。今後の環境で有用な場面が増える場合は、2枚採用または『ヒトカゲ〔ひのこ〕』も合わせた2枚採用などが考えられます。
・『ヒトカゲ〔まるやけ〕』3枚
基本的にはHPがら70あるこちらの『ヒトカゲ』を優先します。〔エヴォリューション〕で進化するとはいえ、先攻3ターン目、後攻2ターン目以降は地道に育てていかなければなりません。『ジラーチ』のサイド落ちや、採用率はかなり低いですが『カウンターキャッチャー』からの『キャンセルコロン』などで、『ヤミラミ』にサイドを2枚取られるとかなり苦しい展開になります。
『ジラーチ』を出す、『ヒトカゲ』を1体しか出さないプレイをするなどでも大丈夫ですが、『ジラーチ』のサイド落ちやベンチに出せない、『ヒトカゲ』を2体出さなければいけない場面などを考慮し、構築でカバーしておくことが大切だと考え3枚の採用としました。
また、〔まるやけ〕で『頂への雪道』などをはじめとする、妨害系のスタジアムをトラッシュする選択肢があることは覚えておいたほうがいいです。
どの『ヒトカゲ』を何枚採用するのかは、その時の環境に合わせて考えた方がよいと思います。
・『かがやくリザードン』1枚
中盤から終盤においてアタッカーとして使用します。炎エネルギーを共有できる点や、『まけんきハチマキ』をつけるとる280打点が出せ『ギラティナVSTAR』を1回の攻撃で倒せる点などが優秀です。また、このデッキにおける、サイドを1枚しか取られないアタッカーとして重要な役割を果たしてくれます。【ミライドン】、【パオジアン】などの、サイドを2枚ずつを取り合う対面においてサイドをずらす役割もあります。
『頂への雪道』で《エキサイトハート》がなくなり、攻撃できなくなることがあるのでその点は気をつけてください。基本的には1エネまたは2エネで攻撃することが多いですが、《れんごくしはい》で3エネつけて攻撃する場面もありますので、状況に応じて使用してください。
逃げるためのエネルギーが3と重く、序盤で無意味に出しておくとバトル場に縛られることがありますので、なるべく必要な場面までは出さないほうがよいです。
・『ビーダル』2枚
このデッキのドローエンジンとなります。このカードを序盤に〔エヴォリューション〕で用意することができれば、2、3ターン目以降デッキをしっかりと回していくことができます。
中盤以降の『ナンジャモ』や『ツツジ』からの復帰もしやすくなりますし、『頂への雪道』がプレイされている状態であっても《はたらくまえば》は使用することができるのも『ピジョットex』と比べてよい点であると言えます。
HPが120であるので、『テツノカイナex』の〔ごっつあんプリファイ〕で倒される可能性があることは常に頭に入れておきましょう。
『ビーダル』をすでに引き込んでいる状態で、相手が手札干渉を使用してこない対面であれば、『ヒトカゲ』2体に〔エヴォリューション〕を使用することもあります。
基本は1体盤面に用意できればよいので、サイド落ち、手札に引き込むことを考慮し、2枚の採用となります。
・『ビッパ《へっちゃらがお》』2枚
『ビーダル』の進化元となります。《へっちゃらがお》を採用することで序盤の〔げっこうしゅりけん〕をケアすることができます。
HPが60であり『ヤミラミ』の〔ロストマイン〕でサイドを2枚どりされるのでは?と思われるかもしれませんが、『ビッパ』は基本的に盤面に1枚しか出さず、出してもすぐに『ビーダル』に進化することが多いので、〔ロストマイン〕よりも序盤に使われる可能性が高い〔げっこうしゅりけん〕をケアするためにこちらを選択しています。進化することができれば〔げっこうしゅりけん〕も気にする必要はないです。
『ビーダル』同様、1体出せればよいのでサイド落ちを考慮し2枚の採用としました。
・『エンテイV』1枚
相手にサイドを取られていない状況では、『リザードンex』は180打点しか出ませんが、『エンテイV』であれば、盤面次第で最大220打点、『げんきのハチマキ』を使用すれば230打点を出すことができます。なので、序盤では『リザードンex』よりも優先してアタッカーとして使用することがあります。
また、《しゅんそく》によって山札を1枚引ける点や、『森の封印石』をつけることができるポケモンとしての役割もあります。
倒されるとサイドを2枚取られてしまいますが、このデッキにおいては『リザードンex』の打点上昇につながりますので、サイドレースで大きく不利を取らない場合はそこまで気にする必要はありません。
サイドを2枚ずつ取り合う対面や、【ロストバレット】のような対面においては、中盤以降狙われやすいポケモンとなりますので、『森の封印石』使用後は『崩れたスタジアム』でトラッシュに送る、『フトゥー博士のシナリオ』で回収する、そもそも場に出さないなどのプレイが必要です。
出さない対面もありますので1枚のみの採用としました。必須枠ではありませんので、構築によっては採用しない選択肢もあります。
・『ネオラントV』1枚
このデッキにおける後攻1ターン目の〔エヴォリューション〕成功率を高めるために必要な『ペパー』につながるカードとなります。また中盤以降も必要なサポートを持ってくることができたり、『森の封印石』をつけるポケモンとしての役割もあります。しかし、HPが低く、サイドを2枚取られやすいポケモンでもありますので、使用する場合は『崩れたスタジアム』でトラッシュする等して、なるべく場に残さないようにします。
スタートするポケモンとしてはあまり嬉しくないですが、このデッキでは〔エヴォリューション〕をするポケモンとして役割を与えることができますし、『ネオラントV』を倒されたとしても『リザードンex』の打点が240まで上がり、相手が『カウンターキャッチャー』等を使えない状況となりますので、そこまで気にする必要はありません。ただし、〔ごっつあんプリファイ〕でサイドを3枚とられるとかなり苦しくなるのでそこは気をつけてプレイしてください。
試合を通して1回使用できればよいので1枚のみの採用としました。
・『マナフィ』1
主に〔げっこうしゅりけん〕の対策で採用しています。〔エヴォリューション〕で進化すればHPが90より大きくなるので大丈夫なのですが、〔エヴォリューション〕できない場合や、育てた『リザード』
を呼ばれると、バトル場が弱点込みの打点になり、『リザード』、『ヒトカゲ』と倒されてしまいます。また、中盤以降相手が『リザードンex』をスルーしてベンチの進化前ポケモンを狙い出したときに、サイドを取られてしまう可能性もありますので、今回は採用しました。環境が変わったり、ケアするプレイを一貫して行える人は抜いてもよいと思います。
サイド落ちした場合に負け濃厚というカードでもないので1枚のみの採用としました。
・『ジラーチ』1枚
主に〔ロストマイン〕の対策として入れています。出遅れて場合や〔エヴォリューション〕が宣言できなかった場合、低HPのポケモンが多く場に並ぶことになります。【ロストバレット】などは早ければ2ターン目、遅くても3ターン目にはロスト10枚を貯めてきますので、状況によっては必要になる場面があると考えました。
またマナフィと同様に、相手がバトル場合の『リザードンex』を無視してベンチの低HPを狙ってくる場合に必須となります。
ほとんど使用する機会はありませんが、〔エネチャージ〕で山札からエネルギーを減らし、次のドローを強くしたり、山札を混ぜるという選択肢もあります。その場合は、《れんごくしはい》で手札からはエネルギーをつけられないので、『ナンジャモ』などで山札に戻す必要がありますので気をつけましょう。
序盤に必須というわけではなく、サイド落ちしている場合もプレイでカバーできることもありますので1枚のみの採用としました。
◎グッズ
・『バトルVIPパス』1枚
4枚採用の構築が多いですが、今回は1枚の採用にしています。《ふしぎなしっぽ》、《かくしふだ》、《はなえらび》などの『バトルVIPパス』に触りやすくなるための特性を持ったカードを採用していないため、素引きが前提になります。(『エンテイV』の《しゅんそく》や『森の封印石』で探しにいくことはできます。)
4枚採用の素引きだと44%ぐらいの確率でしか引けず、2ターン目以降に引いた場合、手札で持て余してしまう可能性が高くなります。『ビーダル』を採用している都合上、手札はなるべくつまらないようにしたいので、今回は数を減らしました。1枚だけ採用しているのは、後攻の際に『ペパー』で持ってくることが可能だからです。
また、【エヴォリザ】の場合は最低ベンチに2体おければよいという認識なので、今回は『バトルVIPパス』よりも、2ターン目以降も使いやすい『ネストボール』を優先しました。
『ビーダル』型でない構築にする、『バトルVIPパス』に触りやすくなるカードを採用するなどの場合は4枚にするのもよいです。
・『ハイパーボール』4枚
主に『リザードンex』、『ビーダル』、『ネオラントV』を持ってくるために採用しました。『ペパー』で持ってくることも可能なので枚数を減らしてもよいのでは?と考えることができますが、手札を減らす役割もありますので、序盤から一貫して素引きしたいカードとなります。そのため4枚の採用としました。
・『ネストボール』4枚
序盤は『ヒトカゲ』や『ビッパ』を、必要に応じて『マナフィ』、『ジラーチ』を、中盤以降は『かがやくリザードン』を出すなどに使用します。ベンチが埋まっていない限り、手札で持て余すこともなく、序盤から中盤で一貫して役割を持てるカードになります。
『バトルVIPパス』がたくさん採用されている場合はこちらの数を絞りますが、今回は『バトルVIPパス』を1枚のみの採用としたので、4枚の採用としました。
・『ふしぎなアメ』2枚
後攻1ターン目で〔エヴォリューション〕を宣言できない場合、先攻2ターン目や中盤から終盤にかけて、『ヒトカゲ』から『リザードンex』に進化させたい場合などに使用する目的で採用しました。基本は〔エヴォリューション〕から『リザード』を育てていくのが前提なので、試合を通してこのカードを1〜2回使用する想定となります。『ペパー』で持ってくることも可能なので2枚のみの採用としました。
・『すごいつりざお』2枚
《れんごくしはい》のために『基本炎エネルギー』を山札に戻すことが多いですが、『ハイパーボール』で捨てたポケモンなどを山札に戻す役割もあります。《れんごくしはい》1回で山札からエネルギーが3枚なくなります。最初の〔エヴォリューション〕でも1枚使用すること(『ジェットエネルギー』でも可)を考えると残りのエネルギーは3〜4枚となります。サイド落ちも考慮すると、2回目の《れんごくしはい》でエネルギーを3枚つけるためにはトラッシュからエネルギーを戻しておく必要があります。試合を通して《れんごくしはい》を2〜3回使用すること、『リザードンex』がサイドに2枚落ちている場合などを考慮し2枚の採用としました。
・『ロストスイーパー』1枚
『頂への雪道』などの妨害系のスタジアムや『勇気のおまもり』などを剥がす役割があります。また、手札を減らす目的で、自分のスタジアムやポケモンのどうぐを剥がすこともあります。
ただし、相手のスタジアムに対して使用することがほとんどなので、この枠をスタジアムの4枚目にする選択肢もあります。例えば、『ボウルタウン』で初動を増やしてもよいですし、特殊エネルギーが強い環境なら『シンオウ神殿』をいれるのもよいと思います。環境に応じて変えていきましょう。
今回は、『ペパー』でもってこられるスタジアム対策として1枚採用しました。
・『カウンターキャッチャー』1枚
初ターンに〔エヴォリューション〕を宣言する都合上、サイドを追いかける展開が多くなります。バトル場に無防備なポケモンを置くことから、比較的『カウンターキャッチャー』が使いやすいデッキであると考えられます。
また、サイドを追いかけるということは、どこかのターンで相手より多くなるようにサイドを複数枚取るか、相手にサイドを取らせないターンを作る必要がありますので、手札干渉とベンチのポケモンをバトル場に呼び出すを同時に行うターンを作らなければなりません。その際に必須であると考えて今回は1枚採用しました。
もちろん展開によってはサイドレースを先行していくこともありますので、その場合は『ハイパーボール』などのコストにしましょう。
・『ポケモンいれかえ』1枚
『ビーダル』を採用する都合上、サイドレースを優位に進めている際に、バトル場に『ビーダル』を縛られることがあります。入れ替える手段としては『ジェットエネルギー』でもよいのですが、『ペパー』で探しにいける入れ替え手段として1枚採用しました。『あなぬけのひも』との比較については後述します。
◎ポケモンのどうぐ
・『ワザマシン エヴォリューション』2枚
このデッキの核となるカードであり、序盤に必須のカードとなります。デッキに1枚採用の場合はサイド落ちの確率が10%であり、デッキに2枚採用した場合、2枚ともサイド落ちする確率は0.84%となります。
このことから、最低2枚採用すれば、2枚ともサイド落ちする確率はとても低く、シティリーグを通しても大丈夫な値だろうと考えました。また、2枚ともサイド落ちした場合でも、『ふしぎなあめ』や『リザード』を採用しているので試合にはなると考え、2枚サイド落ちを割り切ってこの採用枚数としました。構築単位でサイド落ちがカバーできるなら1枚採用でも大丈夫です。
・『げんきのハチマキ』1枚
『リザードンex』の打点が180.210.240.270.300.330と上がっていきますが、ここに+10打点してやることで、220.280.310のHPラインのポケモンが倒せるようになります。環境にいる、ポケモンV.VSTAR.VMAXはこのHPラインが多いのであと少し足りない打点を補う目的で採用しています。
また、『エンテイV』につけることで、最大230打点となりますので、序盤『リザードンex』で倒せないポケモンを倒すことができるのもよい点だといえます。
『ペパー』や『タウンデパート』で持ってくることができるので1枚のみの採用としています。
・『まけんきハチマキ』1枚
先程も書きましたが、サイドを追いかける展開が多いので、『カウンターキャッチャー』同様に使用しやすいカードであると考えます。
基本的には『リザードンex』や『エンテイV』をアタッカーとしますが、その場合相手に取られるサイドの枚数も2枚ずつとなります。サイドをずらす目的で『かがやくリザードン』をアタッカーとする場合、250の打点では物足りないことが多いです。そこでこのカードをつけると280打点となり、ポケモンVSTARなどを倒すことができるようになります。
また、『リザードンex』につけることもあります。上手い相手は、自分のポケモンを倒されないようにサイド枚数を調整しながら戦いますが、そこでこのカードをつけてやると相手の計算を狂わせることがるできます。(もちろんこのカードをケアされながら動いてくる相手もいます。)
『げんきのハチマキ』と同様に、『ペパー』や『タウンデパート』で探しにいけることから、1枚のみの採用となります。
・『森の封印石』1枚
序盤は〔エヴォリューション〕を宣言するのに足りないパーツを持ってくる、中盤から終盤は試合を優位に運ぶ、または勝ちを決定付けるために必要なパーツを持ってくるために使用します。『頂への雪道』がプレイされている状態でも使用できるので、スタジアム対策としても有効な1枚となります。
気をつけなければいけない点として、〔エヴォリューション〕のためのパーツを集める際に、バトル場のポケモンにこのカードをつけると、入れ替え手段または『ロストスイーパー』まで要求されることになります。《しゅんそく》を使用するためにバトル場に出した『エンテイV』などは特に要注意です。
また、手札を減らす目的で使わないターンにポケモンにつけておくと、相手の『ロストスイーパー』で使えなくなる可能性がありますので気をつけましょう。
VSTARパワーは1度しか使えず、ポケモンVも2枚しか採用しておりませんので、1枚のみの採用となります。
◎サポート
・『ペパー』4枚
序盤は〔エヴォリューション〕を宣言するためのパーツ、中盤以降はその状況で必要なグッズ等を探してくる役割があります。このカードを採用しているおかけで、全てのグッズとポケモンの道具を持ってくることができるので、それぞれ少ない採用枚数ですんでいますし、序盤の〔エヴォリューション〕を宣言する確率を大きく上げてくれます。そのため、今回は4枚の採用としました。
ただし、基本的には1〜2枚のカードしか持ってこれませんので、状況によっては『ナンジャモ』や『ボスの指令』等が優先されることも多々あります。環境や構築に合わせて、自由に採用枚数は変えてみてください。
・『ナンジャモ』3枚
〔エヴォリューション〕、《れんごくしはい》、ふしぎなアメ』で進化すること等を考えると、手札に揃えたいパーツが多い、手札をトラッシュすることは避けたい、序盤はエネルギー等を山札に戻したいデッキであると言えるので、今回は『博士の研究』や『ヒガナの決意』等ではなく、こちらを採用しました。
相手の手札に干渉しつつ、『カウンターキャッチャー』を使用することで捲りの状態を作ったり、終盤に相手の手札を減らしながら、こちらはビーダルで手札を補充したりすることができます。
以上のことから、試合を通して一貫した役割を持てるカードであると言えるのですが、今回は〔エヴォリューション〕の確率がより高くなると考えられる『ペパー』を優先し、4枚ではなく3枚の採用としました。
・『ボスの指令』2枚
【パオジアン】の『セグレイブ』、【サーナイト】の『サーナイトex』、【ミライドン】の『モココ』またはエネルギーがたくさんついているポケモンなどを呼び出したい状況が多々あります。そのために『カウンターキャッチャー』と合わせて、バトル場のポケモンを呼び出すためのカードを3枚は採用したいと考えこの採用枚数としました。
今回は『ともだちてちょう』を採用しておりませんので、序盤で雑にトラッシュすると回収する手段がありませんので、トラッシュする場合はサイドレースをよく考えて行動しましょう。
・『フトゥー博士のシナリオ』1枚
主に【カビゴンLO】の対策として入れました。スタートポケモンが『ヒトカゲ』、『エンテイV』等のアタッカーでない場合、バトル場に縛られてしまいます。入れ替えるためのカードを2枚しか採用しておりませんので、そのまま負けに繋がってしまう可能性が高いです。シティリーグで当たると構築段階で負けが濃厚となりますので、予選突破には4-1が最低ラインと考えると【カビゴンLO】をきることができず、今回は採用することにしました。
また、擬似的に『チェレンのきくばり』の様な使用方をすることもあります。『リザードンex』が一回の攻撃で倒されにくいので、相手が2回の攻撃で倒そうとした時に、このカードで回収し、ベンチで育てている『ヒトカゲ』や『リザード』を進化させる選択肢もあります。その際は《れんごくしはい》でつけるためのエネルギーが山札に残っているか気をつけましょう。
試合を通して1回使用できればよいので、サイド落ちを割り切り1枚のみの採用としました。必須の枠ではないので、環境や大会に合わせて他のサポートと柔軟に入れ替えてください。
◎スタジアム
・『タウンデパート』2枚
序盤に『エヴォリューション』を持ってくることを主な目的として採用しています。『エヴォリューション』の現物を合わせて、持ってくることができるカードを合計13枚採用しており、先攻2ターン目、後攻1ターン目に手札にある確率が約87〜90%とかなり高いです。11枚あれば確率は8割を超えるので、今回は2枚採用しましたが1枚のみの採用でも問題はないかと思います。
2枚採用した理由は、中盤以降に他のポケモンのどうぐを持ってきたい場面があったからです。『バトルVIPパス』の採用枚数が少ないので、初動が気になる場合は、1枚を『ボウルタウン』に変更するとよいです。
・『崩れたスタジアム』1枚
『ネオラントV』や一回の攻撃で倒されなかった『リザードンex』をトラッシュしたい場面があり採用しました。『フトゥー博士のシナリオ』を採用している場合は似たような働きをしますので別のスタジアムに変えてもよいですし、こちらを残す場合は『フトゥー博士のシナリオ』を別のサポートに変更するのがよいと思います。もちろん2枚とも採用するの選択肢もあります。今回はシティリーグということで様々な対面に対応できるようにどちらも採用することにしました。
◎エネルギー
・『基本炎エネルギー』7枚
『ジェットエネルギー』と合わせて8枚あれば、後攻1ターン目、先行2ターン目で手札にエネルギーがある確率が70%を超えます。本当は80%ぐらい欲しいところですが、そのためには10〜11枚採用しなければならず、そこまで増やすと逆に手札事故につながりやすいと考え70%で割り切ることにしました。どうしても確率が気になるという方は後述する『エネルギー転送』を採用することをお勧めします。
『ジェットエネルギー』を採用しない場合でも、トータルの枚数が8枚未満とならない方がよいです。なお、入れ替えるためのカードを『ジェットエネルギー』に絞る場合は、この限りではありません。
・『ジェットエネルギー』1枚
〔エヴォリューション〕を宣言するためのエネルギーと入れ替える手段の2つの役割を合わせもつので採用しました。
例えば、『ヒトカゲ』でスタートし、ベンチに2体目の『ヒトカゲ』が置けない場合などに、ベンチのポケモンにこのカードをつけることで『ヒトカゲ』をベンチにさげつつ、技を使用するためのエネルギーとなることができます。本来2枚必要なカードがあるところを、このカードのみで代用できる点で評価が高いです。
また、『エンテイV』の〔バーニングロンド〕は炎1無色1のエネルギー要求なので、《れんごくしはい》で『リザードンex』に2枚、『エンテイV』に1枚つけた状態からこのカードをつけることですぐにアタッカーとして起動することができます。
しかしながら、デッキから持ってくる手段がかなり限られており、基本素引き前提のカードになりますので、採用する場合は3〜4枚採用するほうが、上記のプランは通しやすいと感じました。
今回は、基本的に〔エヴォリューション〕を使用したポケモンが倒される前提でいたので、序盤に入れ替えが必要になる場面は少ないと考え1枚のみの採用としました。
今回、エネルギー多めの構築にしなかったのは手札でつまりやすいカードであると考えたからです。中盤以降にしっかりと《はたらくまえば》でデッキを回すことが勝ちにつながると思い、今回は少なめの構築としました。
○採用を見送ったカード
・『ツールジャマー』
このデッキが苦手とする『デヴォリューション』や、ミラーマッチの『エヴォリューション』対策になります。その他、『勇気のおまもり』や『まけんきハチマキ』等も無効化できる点も評価が高いです。
・『エネルギー転送』
このカードを採用することで、『ペパー』でもエネルギーを持ってくることが可能となり、より〔エヴォリューション〕を宣言できる可能性があがります。また、『頂への雪道』がプレイされている状態で『リザードンex』を育てていくときなどにエネルギーを持ってこれると便利です。手札でつまることもないので中盤以降も有用なカードとなります。
・『マフォクシー V』
ベンチにも攻撃ができる数少ない炎タイプポケモンです。今後【サーナイト】や【ロストバレット】のようなデッキが増えるのであれば採用が考えられます。エネルギーをロストしてしまう点からエネルギーのリソース管理が難しいカードになります。採用する場合でリソース管理に自信がないときはエネルギーを多めに採用する、または終盤に使用するなどしてください。
・『あなぬけのひも』
『ポケモンいれかえ』と違い、自分のポケモンを入れ替えるというよりは相手のバトル場をどけたいときに使うカードであると考えています。自分のポケモンを入れ替えられるのは副次的なもので、自分のポケモンを入れ替えたいなら『ポケモンいれかえ』、相手のポケモンを呼び出したいなら『カウンターキャッチャー』や『ボスの指令』などを使うほうがよいです。しかし、たまに『あなぬけのひも』が欲しいなと思うことがあるので、そう感じることが多くなれば1枚採用するのはよいかもしれません。
○各対面への立ち回り
【サーナイト】
基本的に不利対面です。理由は、『サーナイト』などのサイドを1枚しか取られないポケモンで、こちらの『リザードンex』を1回の攻撃で倒すことが可能だからです。最近は採用していない構築もありますが、『ザシアンV』も終盤は『リザードンex』を一回の攻撃で倒すことができます。1回の攻撃で倒されにくいのが『リザードンex』の売りのひとつですが、そこが崩れてしまうと正直苦しいです。
また、『サケブシッポ』でベンチの『ビーダル』を狙われることや、こちらがサイドを先行している状態での『カウンターキャッチャー』で『ビーダル』を縛られつつベンチを倒される展開がキツいです。
こちらがサイドを2枚とるためには『サーナイトex』を倒す必要があります。『リザードンex』とは弱点関係にあるので倒すこと自体は簡単なのですが、上手い【サーナイト】使いは基本盤面に『サーナイトex』を残してくれません。
これらの理由からできれば【サーナイト】とは当たりたくないというのが本音です。しかし、今後のシティリーグ等でも、【サーナイト】は一定数いると考えられるので、当たってしまった際に意識したい立ち回りについて書きます。
・基本的にサイドは先行せず、追いかける展開を意識する(『リバーサルエネルギー』や『カウンターキャッチャー』を使わせない)
・『エンテイV』や『ネオラントV』は極力出さない、出しても『崩れたスタジアム』などで場からどける
・『かがやくリザードン』をアタッカーとしてうまく活躍させることでこちらもとられるサイドの枚数を1枚におさえる
・バトル場の残りHPが低いときは『ヒトカゲ』や『リザード』をアタッカーとして活躍させる
・可能な限り、エネルギーがたくさんついており、ダメカンが乗っていない『ラルトス』や『キルリア』を倒す
・『ボスの指令』、『カウンターキャッチャー』は雑に使用せず、勝負所を見極めて使う
【ロストギラティナ】
ここは人によって評価がわかれるかもしれませんが、私は不利対面であると考えます。『ギラティナVSTAR』を倒すためには、相手にサイドを3〜4枚とられなければなりません。それまでは互いに2回攻撃して倒し合うという展開になります。しかし、【ギラティナ】には『ウッウ』や『ヤミラミ』、『かがやくゲッゴウガ』などのサブアタッカーが豊富に揃っており、それらを織り交ぜられるとサイドレースで不利になりやすいです。また、こちらがそれらのポケモンを倒してしまうと、相手が『カウンターキャッチャー』を使える状況になり、捲られやすい状況となります。
また、【ギラティナ】はこちらが苦手とする『頂への雪道』を大量に採用しており、対策カードに触れない場合はそのままゲームエンドまで持っていかれることもあります。
『カウンターキャッチャー』+『ツツジ』+『頂への雪道』をプレイされると、『ビーダル』が残っていればまだ復帰しやすいですが、『ビーダル』を倒されつつ、この展開をされるとさすがにキツいです。『ビーダル』を2体育てるプランもありますが、『マナフィ』、『ジラーチ』もベンチに置くことを求められる状況も多く、正直ベンチがかつかつです。
相手の手札の枚数、ロストゾーンの枚数、残りサイドの枚数、ベンチの状況、サイドプランなど試合中に考えることがとても多くかなりハードな試合になることが多い対面です。こちらも【サーナイト】同様に正直当たりたくないデッキですが、こちらは数も多く、シティリーグでは1回はほぼ当たると言っても過言ではありませんので、下記の事に気をつけて立ち回りましょう。
・基本はサイドを先行せずに、追いかける展開を意識する。なお、相手もサイドを取らずに盤面を整えてきた場合は、こちらも盤面を早めに整える必要あり。
・サイドプランがとても重要なので、終盤の展開(どこでサイドを逆転させるか)を予想しながら序盤の立ち回り(サイドの進め方)を決める。
・サイドの取り方は基本的に2-2-2または1-1-2-2を狙う。
・『ネオラントV』を倒されてサイドを2枚とられる状況を極力作らない
・『エンテイV』をアタッカーとする場合はかならずサイドを2:2交換できるようにする
・相手が『ギラティナV』をあまり展開してこない場合は早めに倒すことを狙う。相手の速度が遅い場合は積極的にサイドをとりにく。
・頭の片隅に必ず『カウンターキャッチャー』+『ツツジ』+『頂への雪道』を意識する。
・中盤以降、攻撃できない(サイドを取れない)ターンが生まれるとかなりしんどいので、後続のアタッカーを切らさないようにゲームを進める
・相手が〔アビスシーク〕をしてきた場合、『エンテイV』が最大打点を出せるなら、『ナンジャモ』をプレイしつつ、『エンテイV』で『ギラティナV』を倒すことを狙う
・『かがやくリザードン』+『まけんきハチマキ』で『ギラティナVSTAR』を倒すターンを作り、サイドをずらす
【リザードンex】
お互い『リザードンex』の殴り合いになることが予想されますので、上記2つとは違い、とにかく早く攻撃していきます。1回の攻撃で『リザードンex』を倒すには5枚サイドを取られる必要があります。それまでは2回の攻撃で倒すかサイド1枚のポケモンをとっていくかの選択になります。ベンチポケモンを呼ぶカードが潤沢であれば後半のプランがよいですが、3枚しかありませんので基本は2-2-2または1-1-2-2を狙うのが現実的であると思います。4枚までの取り方は自由ですが2〜3回で取ったほうがいいです。相手に5枚取らせたいので『かがやくリザードン』をうまく活躍させましょう。
・アタッカーは『リザードンex』ラインと『かがやくリザードン』に絞る
・相手の『リザードンex』の打点を考えてサイドを進める
・できる限りサイドを5枚とらず、4枚の状態で残り2枚を取るようにする
・先に攻撃できる様にゲームを進める
・相手が【あめリザ】であれば『ロトムV』や『ピジョットV』を狙う
・『ネオラントV』や『エンテイV』はベンチに出したらすぐにどけるように意識する
ここからは簡潔に書きます。正直、上記の3つほど考えられておりません。
【パオジアン】
『リザードンex』を一回の攻撃で倒すことができる点や、『テツノカイナex』によるサイド2枚どりができるため有利対面とは言えません。『パオジアンex』の場合は水エネルギーが6枚必要と要求が高めですし、『テツノカイナex』も連続で攻撃するためにはそこそこ要求が高いです。『ナンジャモ』をうまく使いながらサイドレースを逆転させて有利に進めることを狙います。
また、今の【パオジアン】の主流な構築は『セゴール』が採用されておらず、『ふしぎなアメ』も2〜3枚のみの採用が多いです。こちらが6枚取られるまでに『セグレイブ』を3回倒すプランもあります。
状況に応じて、どうサイドレースを進めるか決めてからプレイしてください。
【ミライドン】
最近流行りのターボ型は最速で『テツノカイナex』から〔ごっつあんプリファイ〕がとんできます。しかも1体倒しても2回目の〔ごっつあんプリファイ〕がとんでくる可能性も高いです。気をつけたいのは、攻撃してきた『テツノカイナex』を返しのターンで倒せない展開です。1体にサイドを4枚持っていかれると正直かなり苦しいです。なので、こちらも早めの展開で対応することが求められます。
理想は『エンテイV』を序盤のアタッカーとし、『げんきのハチマキ』込み230打点でサイドを先行することです。
しかし、これは相手依存になってしまいますので、現実的な展開としては〔エヴォリューション〕で『リザード』を2体育てておくことです。『リザード』が1枚しかデッキにない場合は、進化させた『リザード』を倒されたときのケアとして、『ふしぎなアメ』で進化できるように『ヒトカゲ』も必ずベンチに置きます。
バトル場のポケモンを〔ごっつあんプリファイ〕で倒されたとしても、返しのターン『リザードンex』の打点が240となりますので倒すことができます。『勇気のおまもり』をつけられている場合は『ペパー』で『ロストスイーパー』を持ってきましょう。
『エレキジェネレーター』の残り枚数と、場のエネルギーの数に気をつけながら、相手が返しのターンにどれだけエネルギーを用意できるか見極めてサイドを進めてください。
【ミュウ】
弱点対面なので当たったらラッキーと思っていると普通に負けることが多々あります。ミュウの構築は大きくわけて、『フュージョンエネルギー』を採用してる「フュージョン型」と『頂への雪道』を採用している「雪道型」の2種類があります。
「フュージョン型」については、『パワータブレット』込みで『リザードンex』を1回の攻撃で倒すことが可能となります。「雪道型」の場合は、『ジャッジマン』+『頂への雪道』で止まってしまうと先にサイドを進めらて逆転不可能になりかねません。
1番避けたい展開は〔サイコジャンプ〕で『ヒトカゲ』を倒され続ける展開です。序盤はなるべくたくさん『ヒトカゲ』を置いて欲しいところですが、進化させられなかった『ヒトカゲ』は狙われやすくなります。『ビーダル』もしっかり育てつつ、『ジャッジマン』や『ナンジャモ』に耐えうる山札作りを意識して試合を進めます。
無理に3-3のサイドプランを狙うのでなく、3-2-2などでもかまいませんので確実にサイドを進めていく展開を意識しましょう。なんやかんやで【ミュウ】側からすると【リザードン】が厳しいのでは事実です。時には強気にプレイしても大丈夫ですが、手札がつまらないようにだけ気をつけてください。
【トドロクツキ】
相手に〔くるいえぐる〕を使わせた返しのターンはあえて場をサイド1のポケモンのみにし、『ヒトカゲ』や『かがやくリザードン』でサイドを取り進めましょう。サイドが2-2-2の取り合いになると先行が有利ですし、基本よく回るように構築されている【トドロクツキ】に分があります。こちらも『ナンジャモ』等で妨害しつつ、相手に〔くるいえぐる〕を要求しながら、返しのターンでサイド1枚ポケモンをおしつけましょう。
【ブジンエンテイ】
『テツノブジン』のぶんまわり展開からのタネ切れに気をつけましょう。『エンテイV』の打点を下げるためにベンチを絞ると《タキオンビット》にやられますし、ベンチを展開すると『エンテイV』の打点が上がります。
相手ターンに基本2〜3回は《タキオンビット》される前提でダメージ計算をしてください。
また、『チャーレム』の〔ヨガループ〕にも気をつけなければいけません。残りHPが低いポケモンはなるべく回収またはトラッシュする、不必要に低HPのポケモンを置かないなど徹底してください。相手よりも早く展開し、サイドを取り切る意識でゲームを進めます。
○参考サイト
・初手確率計算
・サイド落ち確率計算
・ポケカ飯さん
・ポケカブックさん
○おわりに
以上が、私が【リザードン】について考えたあれやこれやです。【あめリザ】も【エヴォリザ】もどちらも今後の活躍が期待されるデッキです。『リザードン』が好きな方はぜひ使用してみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた次の記事で。