0.自己紹介&前置き
みなさんはじめまして。ムロりんといいます。
関西でポケモンカードをしています。
この度非公認大会ではありますが、ブリCH杯というボックス争奪戦(参加者57人)において、【レジエレキクワガノン(以下エレキガノン)】を使用し運良く勝つことができました。そこで、デッキを構築する上での思考を言語化し、整理することを目的として、記事に残したいと思います。
新弾パラダイムトリガーが発売され環境ががらっと変わりました。今回私が使用した【エレキガノン】も、新弾の影響を強く受けたデッキとなっております。
シティリーグも始まり、大会などで当たる機会もあるかも知れません。どんなデッキなのか気になる人や、使ってみたいと考えている人の参考になれば幸いです。
なお、私は競技的にポケモンカードを始めて1年ほどの初心者です。大きな大会で結果を残したこともありませんので、上級者からすると間違った考えをしている場合もあります。この記事全てを鵜呑みにせず、あくまで参考程度にとどめていただければと思います。
また、初心者の方にも読みやすいように丁寧に書いたつもりですが、逆にまどろっこしい記事になっているかもしれませんので予めご了承ください。
今回はデッキの構築だけでなく、私が大会に臨むにあたり考えていることなどもまとめてみました。デッキの内容についてのみ知りたいという方はデッキ解説まで飛ばしてください。
保険をかけたせいで前置きが長くなりました。それでは早速本文に移ります。
1.大会に臨むまで
○デッキ選択について
まずは、なぜ【エレキガノン】というデッキを選択したのかという理由です。
シティリーグや大きな大会で勝ちたいと思うときは、必ず自分の中でTier表を整理し、上位のデッキに対して大きく不利を取らないデッキ選択をします。ここでのTierとは、デッキとしての強さのみでなく、全体分布の多さや入賞数などを鑑みて決めます。ポケモンカードは週ごとに環境に細かな変化が見られますので、しっかりとメタゲームを考え、デッキを構築しなければ勝つことは難しいです。
Twitter等を使って自分だけで調べるのはとても大変ですので、シティリーグやジムバトルの結果を細かくブログにまとめられている方や、有名なポケカYoutuberの方の動画などを参考にしています。下記にTwitterアカウントへのリンクを貼っておきますので、よければみなさんも参考にしてみてください。
《ポケカ飯さん》
《ポケカブックさん》
《おすぎさん》
《しらいしさん》
《サイトウコウセイさん》
《サーニーゴさん》
《シャロンさん》
《だんのうらさん》
ポケカYouTuberではないのですが、競技的にカードゲームを行うならぜひ参考にしてほしい方ですのでこちらの方もオススメさせていただきます。
《つばいらんすさん》
他にもたくさんいらっしゃいますが、全てあげるとキリがないので今回は一旦ここまでとしていただきます。
大会前日のシティリーグの結果をうけて私が考えたTier表は以下の通りです。
他にも有力なデッキはたくさんありますが、あまりあげすぎてもきりがないのである程度数は絞っています。全てのデッキに対応しようとすると、構築に歪みが生じ、うまくデッキが回らず、デッキ本来の強みが活かせなかったり、事故率が高くなることがあります。このデッキに当たったら負けるなと思っても、分布が少なければ割り切るのも大切です。
【ルギア】と【ミュウ】がかなりの数結果を残しており、環境の速度は速くなっていると感じました。先攻2ターン目、後攻1または2ターン目からしっかりと相手のポケモンVを倒し、サイドレースを進められるデッキが強いといった印象です。
パラダイムトリガーが発売されるまで私が使用していた【ロストギラティナ】は、サイドを取るスピードがTier1の2デッキに比べるとそこまで速いわけではないので、環境的に少し向かい風かと感じました。デッキとしての強さに変わりはないので、使用デッキの候補としては残しました。
何かいいデッキはないかと考えていたところ、【ルギア】には弱点をつけ、【ミュウ】にはグッズロックと『ドラピオンV』でなんとかなりそうな【エレキガノン】を使用したいと思いました。【エレキガノン】は他のtier上位のデッキと違い、メタゲームの対象にもなっていないことから、さまざまなデッキに不意打ちできるとも考えました。
しかしながら、【エレキガノン】を組んだのは大会前日の夜で、一度も対人戦をしておらず、しっかりと回せるか不安が残ったので、会場には2デッキとも持って行き、直前までどちらを使用するか悩みました。
今思えば使用デッキを決める上での思考については、もう少し深く考えるべきだったなと反省しています。(デッキについての詳細は後述します。)
○余談
ここで話は逸れますが、以前友人が海外の大会で結果を残していた【エレキガノン】の前身でもある【クワガノン】を使用していたので、何度か対戦させてもらいました。
友人の【クワガノン】にはなかなか勝てず、当時は毎日『クワガノンV』に悩み、早くレギュ落ちすることを切望していました。
そんな私が【エレキガノン】を使用して結果を残せたのですから、人生何があるかわかりませんね。
話を元に戻します。
ここからはデッキについて解説していきます。
2.デッキ解説
○デッキリストについて
まずはデッキリストです。
デッキコード: pyXXpy-eJNl75-MyMRyX
大会前日にあったシティリーグで結果を残した構築や、ポケカ四天王のイシヤマリョウタ選手の構築を参考にし、細かいところを自分なりに改良してみました。他の【エレキガノン】の構築と大きく変わっている点はなく、一般的なリストになっているかと思います。
ここからは基本的なデッキコンセプトや、デッキリスト1枚ずつの採用枚数、採用理由について解説していきたいと思います。
ポケカ四天王の新弾を使用したデッキレシピの記事
○デッキコンセプトについて
【エレキガノン】というデッキは基本的に『クワガノンV』をメインアタッカーとします。『クワガノンV』の技パラライズボルトは、相手にグッズを使用させないという非常に強力な効果を持ちますが、打点が50しかなく、ポケモンV等と殴り合いになった場合、相手にサイドレースを有利に進められます。
そこで、打点が低いという弱点を補うために、新弾で登場した特性トランジスタの『レジエレキVMAX』を複数枚採用しています。『レジエレキVMAX』1体につき、パラライズボルトの打点が30上昇しますので、3体並べると140のダメージを相手に与え、なおかつグッズを使用させないという状況を作ることができます。
Tier上位で活躍している『ギラティナVSTAR』等のHP280のポケモンを2回の攻撃で倒すことができますし、『ルギアVSTAR』や『パルキアVSTAR』には弱点をつき1回の攻撃で倒すことができます。『こだわりベルト』などをつければポケモンVMAXも2回の攻撃で倒すことができます。
しかしながら、『クワガノンV』自身がHP210しかなく、相手を倒すより先にこちらが倒されるのではないか?という不安があるかもしれません。こちらがパラライズボルトを使えている状況であれば、相手はグッズを使用せずに進化先のポケモンや攻撃に必要なエネルギーを用意する必要があります。相手に要求するハードルが意外と高く、なんとかなる場合が多々ありますので、心配しすぎる必要はないと考えることができます。もちろん相手に一方的に倒されたり、プレイでカバーされることはあります。
『レジエレキVMAX』の特性トランジスタは、雷タイプのたねポケモンであれば、どんなポケモンでも打点が上昇します。アタッカーを『クワガノンV』に絞らず、他の雷タイプのたねポケモンをアタッカーとして採用し、様々な状況に対応できる構築にすることもできます。グッズロックはできなくとも、『ライコウV』などでポケモンVMAXを1回の攻撃で倒し、サイドレースを有利に進めるといったゲームプランを取ることも可能です。
○先攻・後攻の選択について
以前までの【クワガノン】デッキであれば、後攻をとり、特性エレキシンボルの『サンダー』を並べて、後攻1ターン目からパラライズボルトで相手の『キュワワー』や『メッソン』などを倒して、サイドレースを進めながらグッズロックを決めるというコンセプトで戦っていました。
しかしなが、【エレキガノン】では選択権がある場合は基本的に先攻を取ります。先攻1ターン目は『レジエレキV』を2〜3体並べてターンを返します。この時、『かがやくゲッコウガ』や『ハイパーボール』、『クイックボール』なとで『基本水エネルギー』をトラッシュにおけると、次のターンに『メロン』でエネルギーをつけられるので理想的な動きとなります。
『クワガノンV』については、先攻1ターン目に無理に出す必要はないと考えています。理由は、出したターンに、『基本雷エネルギー』または『スピード雷エネルギー』を手張りし、『メロン』で『基本水エネルギー』をつければ、すぐにパラライズボルトを使用することができるからです。
【エレキガノン】では技の打点上昇を『レジエレキVMAX』の特性トランジスタに頼っています。特性エレキシンボルの『サンダー』と違い、進化させる必要がありますので、先攻を取り、優先して『レジエレキV』を出す必要があるというわけです。
後攻を取る場合は、全力で1ターン目から『クワガノンV』のパラライズボルトを使用することを狙います。パラライズボルトを使用するのが難しい場合は、『かがやくゲッコウガ』や『ライコウV』など、『レジエレキV』以外のポケモンをバトル場に置くようにします。
理由としては、先程も書きましたが、『レジエレキVMAX』以外のポケモンは、出したターンから役割を持つことができますが、『レジエレキVMAX』だけは進化する都合上、役割を持つまで2ターン必要となるからです。少しでも相手に『レジエレキV』を倒させない、または倒すための相手の要求値を上げる動きが必要になります。
相手は『クワガノンV』や『レジエレキV』が見えた段階で全力でグッズを使用し、手札を整えてきます。そこで『マリィ』などを使用すれば相手の動きが止まったり、鈍くなることがあるので、そういった動きを狙うのもプランの1つとして持っておくとよいと思います。
○デッキリストの解説
○採用を見送ったカード
ここからは今回は採用を見送ったカードや、今後採用を検討してもよいカードを何枚か紹介します。
あげ出すとキリがありませんのでここらへんで一旦終わりとさせていただきます。他にもこれはどうだ?などあれば遠慮なくご質問ください。
○各デッキへの簡単な立ち回り
Tier上位のいくつかのデッキに対する簡単な立ち回りを解説していきます。ただし、試行回数が少なく、十分な調整を行えているわけではありませんので、間違った認識となっている場合があるかもしれません。予めご了承ください。
【ルギア】
先攻の場合は、なるべく多くの『レジエレキV』を並べ、2ターン目に必ず110または140のパラライズボルトをうてるように準備をします。
相手が『ノコッチ』を出さなければ、先攻2ターン目から弱点をついてサイドレースを有利に進めることができるからです。相手が『ノコッチ』をベンチに出してきた場合は、パラライズボルトにこだわらず、『クワガノンV』のちょうでんじほうや、『ライコウV』のライトニングロンドなどを使用し、1回の攻撃でルギアを倒すことを狙います。
【ルギア】側にもしっかりとデッキを回されると、こちらが先攻をとっていたとしても、後攻2ターン目から連続してポケモンVを倒されてしまい、サイドレースを簡単に逆転されてしまいます。
後攻の場合は、相手がアーケオスを2体トラッシュに送れないように神に祈ります。もし送られた場合は、後攻1ターン目のパラライズボルトを無理に狙うのではなく、【マリィ】などで相手の手札を流しつつ、2ターン目に攻撃を始められるような盤面を整えていきます。
先程も書きましたが、相手は【クワガノンV】や【レジエレキV】が見えた段階でパラライズボルトを警戒して、全力でグッズを使用し、手札を整えようとします。相手のゲームプランを崩すための動きがこちらにも要求されます。
相手の1ターン目の動きがあまり良くない場合は、パラライズボルトを全力で狙いましょう。
先攻、後攻のどちらの場合もそうですが、多少無理をしてでもデッキを回し、こちらの動きを通さないと、【ルギア】には勝てません。弱点をつける相手ではありますが、それだけでは勝たせてくれないとても強力なデッキです。
【ミュウ】
どのようにサイドレースを進めるのかがとても大切になります。2-2-2と攻めていくのか、1-3-2と攻めていくのかなど、ゲームプランの組み立て方が勝敗の鍵を握ります。また『ドラピオンV』をどのタイミングで出すのかも非常に大切です。なるべく相手の虚をついて出す事ができれば、勝ちがぐっと近づきます。
先攻の場合は基本的な動き方でよいのですが、相手の『メロエッタ』によってバトル場のポケモンVを倒されないようにだけ気をつけます。『タフネスマント』をつけたり、バトル場を『かがやくゲッコウガ』にしてターンを返すなどのプレイが求められます。
後攻の場合は全力でパラライズボルトを狙いましょう。その後、『ボスの指令』を使ってベンチの『ゲノセクトV』をバトル場に縛り、グッズロックを決めて相手の手札をつまらせながら、サイドレースを有利に進めていく展開をつくれるとよいです。
【ミュウ】デッキにも『頂への雪道』や『マリィ』、『ツツジ』といったカードが採用されていることが増えていますので、頭の片隅に置きながらゲームを組みててください。
【ロストギラティナ】
序盤は『キュワワー』、『ウッウ』などをパラライズボルトでしっかりと倒し、サイドレースを進めます。相手の『ギラティナVSTAR』の準備が整うまでに、サイド差をしっかりつけておけば試合を有利に進めることができます。終盤は『ギラティナVSTAR』を1回の攻撃で倒せるように、アタッカーを用意することを意識しましょう。
【ロストバレット】
基本的な戦い方は【ロストギラティナ】と同じです。サイドを1枚ずつしか進められないので、どこかのタイミングで『かがやくゲッコウガ』のげっこうしゅりけんを使う事ができると、試合を有利に進めらます。相手は基本的にこちらのポケモンを1回で倒しては来ませんので、『タフネスマント』などを用いて少しでもバトル場に『クワガノンV』を生存させることを意識します。終盤は『かがやくリザードン』が突然攻撃してくることがありますので、忘れないように気をつけましょう。
その他のデッキについては、また機会があれば追記したいと思います。
3.終わりに
今回は私の記事を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。初めての記事ですので、なかなか伝えたいことを焦点化できておらず、まとまりのないダラダラとした長い文章となってしまいました。
次に構築記事を書く場合は今回の反省を活かして分かりやすいまとまった文章を書きたいと思います。
もし記事についての質問などがあればお気軽にコメントやTwitterのDM等を送ってください。間違い等の指摘も受け付けておりますので、遠慮なく言っていただけると非常に助かります。
ではまた次の記事で。