感想もらうのめっちゃ苦手

らんむろである。

趣味で小説を書くのだが、最近はとあるジャンルに沼ってしまい、いそいそと二次創作を書いている。
早い話がエッチなジャンルであり、むろん出来上がった作品はR-18Gの指定を受ける。……G?とのツッコミが聞こえそうであるが今回はこの話ではない。

感想もらうのホント無理。わかる?

果たしてこの感情を抱く人間は創作界隈でどれほどいるのだろうか。「創作 感想」でググれば「どうしたら感想をもらえるか」ばかりがヒットする中、この私のように、ひとつでも感想を頂いたとわかるが最後、震えた指を抑えるのに一時間、天井を見、「なんだよ……なんだよ感想なんて……やめろよ……!」と激しく放心するのに一時間、意を決して薄目で見れば作品の詳細まで踏み込んだありがたいお言葉であるのを確認し「ウッグォ!」と腹を刺されたかのような呻きを漏らし瞬時にブラウザバックしまた一時間……

このように感想と戦っているのは私だけなのか??というか、なんで感想をここまで恐れなきゃいけないのか??

……改めて考えれば、これには私のオタク遍歴と、自作に対する扱いが大いに関係しているようだった。

私は長いことオタクをしてきたが、二次創作に至ってはそのどれもが超がつくほどマイナーな界隈であり、感想はおろかそもそも同志がいるのが稀、といった経験ばかりであった。そのため、「感想など来なくて当然」と思い続けてきたのである。そのため、単純に褒められ慣れてないのでは、という説がある。
そしてもうひとつ、仮にハマった沼がデカいものであるなら、そこには私以外にも大勢の人口があり、勿論好きな書き手もできるだろう。さらには恐らく自分より猛烈に上手い文章をお書きになられる化物オタクもいるのだ。
もしも私がそのような界隈に身を浸し、作品を書き、感想をもらうこととなれば、「数多の作品の中からここまで辿り着いてくれて、さらに好きでいてくれる人までいるなんて!ここまで読みこんでくれてるなんて!」……と感激するはず……

でもたぶんそんなことねえんだわこれが。
ねえんだわ。
どんだけデカいジャンルでも恥ずかしいわ。

……そう、それは私の、自作に対するスタンスが大きく作用している。

私はそもそも、己の書いた作品がハチャメチャに好きだ。書いているときから読み終えた後まで、「天才じゃん……」という気持ちと併走しているのだ。誰に褒めてもらわなくとも自分が一番自分の作品を評価しているのだ。
だからこそ、感想などなくとも構わず書き続けているし、そこまで心血を注いだ作品であるからこそ、他人から褒められると心がしんどくなるのだ。

……そしてはじめに戻るが、ただいま私が肩まで浸かる沼はエッチなやつなので、それを人に公開するというのは、「俺はこういうシチュエーションがもうめちゃくちゃ好きなんですけどわかりますか〜〜?!?!!?!こういうんで興奮するんですよね〜〜!!!!!!」……と叫んでいるも同然なのである。見せつけた自慰に感想をいただいているのだからそれはそれはなおのこと恥ずかしいであろう。

***

……さて、そんなこんなでつい先日も、貴重な同志の方よりクソ長い感想を頂いてしまい、案の定自分の力では少しも読むことができなかったので、同じくオタクである妹にひとつ手伝ってもらった。

「お前が先に感想を読め。そしてそれを、クソデカ関西弁にしてマイルドに翻訳して俺に伝えろ」

妹は才女だった。

「悟空翻訳してやるよ」

……妹は才女だった。

「オッス! オラ○○!ひゃ〜 お前の書いた小説 すっげえなあ〜! ○○の感情のデカさには オラめえっちまった!如意棒も伸「悟空さん恥ずかしいんでやめてください」

数週間経った今も原文は読めないままであった。

当ブログへの感想は不要である。