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室根神社特別大祭

みなさんこんにちは!
地域おこし協力隊 青木です!

10月の25・26・27日
岩手県一関市室根町で、
「室根神社特別大祭」
が行われました!
今回は、コロナで中止もあり、6年ぶりに開催しました!
私も荒馬先陣の騎乗者として参加させていただきました!
この室根大祭について書いていきたいと思います。


室根神社特別大祭て?

私の担当地域の、一関市室根町には
標高895mある室根山という山があり、
その8合目に室根神社があります。
養老2年(718)に、今の和歌山県の熊野大社から、
熊野の御神霊を勧請したのが室根神社の始まりとされています。

室根山
室根神社

室根大祭は、その御神霊が、和歌山県から海を渡り、
唐桑半島にたどり着き、白馬を仕立ててお迎えし、
室根町の折壁に仮宮を立て安置した様子を再現するのが、
「室根神社特別大祭」
なっているそうです!

このお祭りは1300年もの歴史があり、
1981年には、岩手県無形民俗文化財に
1985年には、国重要無形民俗文化財に指定されています!

室根大祭ていつやってるの?

室根大祭は旧暦閏年の翌年に開催される習わしとなっていて、
2~4年に一度、10月の最終週の金・土・日曜日に開催されます!

前回の開催は、
2018年に開催されて、
2021年に開催される予定でしたが、
コロナの影響で中止になってしまいました。

1回の中止を経て、
6年ぶりの今年、2024年に開催されました!
次回は2年後の2026年に開催される予定です!

室根大祭の三日間

室根大祭の三日間の内容についてざっくり説明します。
詳しいスケジュールは↓のHPに掲載されています!

1日目
神職の方々のお祓いと、お祭りで使う場所のお祓いをメインに行います。
商店街の装飾もこの日に行ったりします。

2日目
大祭の参加者の方達が、参拝やお祓いを行い、翌日の神事を執り行う準備をする

3日目
お祭りメインの日で、神事もこの日を中心に行われます。

日が昇っていない明朝に、室根神社から二基の神輿が下りてきてきます。
蟻塚公園で、神輿の警護役の荒馬先陣と神輿が合流して、
会場のマツリバへ町内を練り歩きながら向かいます。

ここからがメイン!見どころ!
神輿が商店街まで来ると、神輿の先着争いが始まります!
マツリバにはやぐらが建てられており、そのやぐらにどちらが先に安着するかの争いが始まります!

その後はマツリバで神事が行われていき、
各役割の方々がマツリバを周回していきます。

荒馬先陣に参加

私は今回、荒馬先陣の騎乗者として室根大祭に参加しました!
私が体験した、荒馬先陣を中心に詳しく書いていきたいと思います。

荒馬先陣は一度途絶えかけた

元々荒馬先陣は、世襲制で、決まった家の方しか騎乗者になることができなかったそうです。
しかし少子高齢化が進んだことと、経費が嵩むなどの理由で、
2002年(平成14年)に一度大祭の参加が見送られたそうです。

お祭りに継続して参加できるように、荒馬保存会が発足して、
2005年(平成17年)以降は保存会での参加を続けているそうです。

荒馬先陣に参加した経緯

荒馬先陣は本来、担当の地区(現在は室根11区12区)で17頭の荒馬を編成するのですが、
騎乗者が足りず、今回は3頭分、参加者を募っていました。

そこで、地区の方から、
荒馬に乗ってみないか?
とのお誘いを受け、11区の騎乗者として参加させていただきました。

室根大祭本番までのスケジュール

大祭一か月前の9月に、
荒馬保存会の全体の打合せがありました。
そこで、荒馬先陣の順番をくじ引きで決めていきました。
私が出る予定の11区は今回前半を担当という事で、
くじ引きの結果次第では先頭を担当することに!!?

くじ引きの結果!
私は5番目に乗ることになりました!
ほっとしたような、残念な様な(笑)

順番決めの後に、準備する物、貸し出し物品のお知らせと、
中間(ちゅうげん)という私のお世話をしてくれる人を用意しなければいけないんだとか!?
急ぎ友人たちに参加依頼をしました。
なかなかハードなお祭りなのでかなり人選は慎重にしました💦

全体会が終わり、その翌週からほぼ毎週各地区ごとの打合せがありました。
私は物産展等でなかなか参加できずじまいでした💦
11区では、準備物の一部を地区が用意してくれるとのことで、

個人で準備する物としては
・白手袋
・雪駄
・レインコート 2着 (中間・馬方さん用)
・刀のおもちゃ
・レインポンチョ (騎乗者用)
・足袋
・白のヒートテック
・安全靴 (中間用)
を用意することになりました。
他にも裃(かみしも)を着る際に必要な
襦袢や帯などは地区の方がお貸しいただきました。

室根大祭の一週間前
荒馬保存会の全体打合せを行い、
本番に向けて、お祓いをして頂き、
裃や提灯などの貸し出し物品を受け取り、本番当日を迎えるばかりとなりました。

荒馬先陣に参加する費用

荒馬先陣に参加するためにはお金が必要で、
騎乗者の負担金として 30,000円
衣装のクリーニング代  8,000円
のお金が必要になります。
他にも購入物があり、
私が今回使った費用としては、

負担金     30,000円
クリーニング代 8,000円
白手袋      830円
雪駄       1,890円
レインコート2着 1,292円
刀のおもちゃ   2,320円
レインポンチョ  1,125円
足袋       1,460円
白のヒートテック 1,980円
安全靴      1,500円
黒ズボン     1,990円

これら約5万円ほど費用が掛かりました。
荒馬先陣に参加してみたい!
という方がいましたら参考にしてみてください!

室根大祭2日目 荒馬先陣

荒馬先陣の出番は、室根大祭の2日目
9時に開館に集合して、裃にお着換え

弱そう

今回2日間乗る馬に挨拶して、
私が乗るのはチャグチャグ馬っこにも出たりしている重馬で、
めちゃくちゃ大きいです!

2日間の相棒「嵐」
神棚を拝んで

荒馬に乗る皆さんと早めの昼食を食べて、
11時 馬に乗っていざ出発!
車通りの多い国道を歩き、旧JAで11区の荒馬先陣と合流します。
お昼少し前に、南流神社を目指して練り歩いて行きます!

南流神社では、数段ですが、石段を馬に乗ったままの状態で登り、
神社を参拝して行きます

馬上で参拝

参拝が終わった後、町内を更新しながら室根山が望める場所へ
室根山を遙拝(ようはい)していきます。

後ろに見えるのが室根山

その後は、マツリバへ行き、袰先陣を待ちます。

山車も集合
袰先陣(今回の写真が無かったので昔の写真)

皆揃ったら馬場を3巡していきます

三巡が終わると荒馬先陣は町宿という所へ行き、お祓いと御神酒を頂きます。
そこから会館へ向かい、
17時頃、2日目が終わります。

室根大祭3日目 荒馬先陣

お祭りメインの日三日目が始まります!
午前0時に会館に集合します。
夜です!夜中です!
お夜食を頂き、
着替えなどを済ませ、出発の準備をしていきます。

午前1時 快感を出発していきます
また旧JAで12区と合流して、南流神社に向かって行きます。

南流神社で参拝を終え、
町宿で、お神輿と合流する時間を見計らい、休憩していきます。

その頃お神輿は、、、

室根神社を出発

午前4時 蟻塚公園に向かって出発していきます。
途中街灯の無い真っ暗の中を進んでいきます。
蟻塚公園に到着後、朝食を頂きながら神輿の到着を待ちます。
この頃には人も馬もだいぶへとへとで、
慣れない馬上で、騎乗者たちの足腰も悲鳴を上げてきます。

午前6時 神輿と合流し、マツリバへ向けて出発していきます。
徐々に空が明るくなっていき、
マツリバに着くころにはすっかり朝になります。

マツリバに到着し、
神輿の先着争いが始まります。

今年は新宮、本宮同着という事でした!(台本どおりなんですけどね💦)
それから神事が始まり

午前9時頃 マツリバを出発し、神輿のお見送りをしていきます。

お見送りが終わり、無事お祭りが進んだ報告をしに、南流神社を参拝して、
11時頃 会館に到着して、荒馬先陣の役目が終わります。

室根大祭に参加して

PR活動から関わらせていただいた室根大祭、
6年というブランクもあり、
6年という時間は、伝承や継承が行われず、世代交代が起きてしまい、
色々流れや、やり方などあやふやになっている部分があったと思います。
時代の変化もあって様々な物を再構築して開催した室根大祭だと思います。

各団体さんや、団体を繋ぐ中継役として、室根支所の方々が奔走した2~3か月間でした。
次回は、2年後なのでしっかりと伝承をして、今年より負担を軽く、スムーズに行われると良いですね!

荒馬先陣では、
とても大変な二日間でしたが、
参加中は神事に参加させていただいている背筋の伸びる想いと、
大変だったからこそのやり遂げた達成感など、
なんとも言葉に言い表せない感情を味わう事ができて、
参加させていただいて本当に良かったです!
室根大祭の本質を理解していき、長く続けていけるよう今後も関わっていけたらと思います!


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