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20240926
この世でいちばん速く時間が流れる3時間だった。
今日は名古屋国際会議場センチュリーホールで、山下達郎のライブを観てきた。
彼のライブは2016年に浜松で初めて観て以来、毎ツアー必ず参加している。
とはいえ、毎回チケットは超激戦なので、関東圏のライブが取れるわけでもなく、毎ツアーどこかしらに遠征しているのだ。
今年は名古屋公演のチケットが運良く手に入ったので、行ってきた。
名古屋までの道中、行きは久しぶりに高速バスを使った。
片道5時間ほどかかるので、新幹線にしようかと迷ったが運賃が半額以下で済むのと、時間帯的にライブ前に着く感じだったので、久しぶりにバスに乗った。
普段運転することなどないので、首都高など高速道路から流れる景色を眺めるだけでも、新鮮で楽しかった。
席もたまたま最前列の窓際だったので、思う存分景色を堪能できた。
途中休憩で立ち寄ったサービスエリアでご飯買ったりするのも久しぶりで、なんだか楽しかった。
そんなこんなで名古屋に到着。
そのまま栄駅まで移動して宿泊するホテルへ。
安いビジネスホテルなので、必要最低限の設備しかないが、まぁ寝るだけなのでこれでいい。
そして会場の名古屋国際会議場センチュリーホールに到着。
会場では彼の奥さんである竹内まりやの10年振りのニューアルバムを予約すると、もれなく直筆サインが貰えるということで、スタッフが大きな声で呼び込みをしていた。
私もその流れに乗って、LPを予約。
竹内まりや本人が書いたサインを手にして満足したまま、今度は山下達郎のグッズの列へ。
並ぶ時はけっこう時間かかるかなと思ったが、流れはスムーズですんなりグッズを買うことができた。
なんか昨今のグッズ待機列は何時間も待つのが当たり前みたいな感じだったから、ものの10分くらいで買えてしまって拍子抜けしてしまったくらいだ。
そんなことをしていたらあっという間に開演時間。
場内が暗くなり、盛大な拍手とともにバンドメンバーが迎えられたあと、山下達郎本人が出てくる。
この瞬間がいちばんテンションが上がっているかもしれない。
今年も彼の声の調子も体調も良さそうで、とびっきりのパフォーマンスで魅せてくれた。
毎年思うことだが、彼のライブパフォーマンスは、間違いなく日本最高峰だと思う。
彼自身の歌とギターはもちろん、キーボードによる弾き語り、1人多重録音と同期したアカペラなど、多彩な内容で飽きることがないし、バックバンドがみんなキャリア数十年の経験を経た手練のプレーヤー揃いで本当に心地良く響く。
そんな彼らの創り出す世界に没頭していたらあっという間に本編が終わり、アンコールへ。
最後の最後までお客さんへのサービス精神を忘れない達郎さんの姿と真摯なパフォーマンスに、今年もすっかり胸を打たれっぱなしだった。
もう彼のライブを10回以上観ているのに、まだまだ興奮できるのがすごい。
そしてお決まりのクラッカーを鳴らす瞬間とか、もう鳥肌モノ。
あぁ、この日のために私は頑張って生きてきたんだな……と思えるような。
心地良い音楽に心の底からリラックスして、ホクホクしたまま会場を後にした。
お腹がすいたので、帰りにホテルの近くにあるちゃんぽん屋さんでちゃんぽんを食べた。
コンビニでノンアルビールとおつまみを買ってホテルに帰宅。
こんな束の間の幸せが、永遠に続けば良いのに。
達郎さん、150歳くらいまで生きてくれないかな。なんてことを思ったまだ暑い秋の夜だった。