Muro Box 開発ストーリ―(1)
世界初のスマートオルゴールとうたうMuroBox。そのMuroBoxが完成するまでどのような道のりだったのか。本記事からMuro Box開発ストーリーの連載をしていきます。
アメリカ シリコンバレーでの経験
Muro Box は開発者であるFeng夫妻の壮大な人生のストーリーから誕生しました。
Muro Boxを開発するずっと前、Feng氏はアメリカのシリコンバレーの大手企業で働き、妻と安定した暮らしを送っていました。Feng氏と一緒に働いていた上司は、Feng氏にスタートアップ企業で働いていた頃の刺激的な話をよくしてくれていたと言います。そんな話を聞いているうちにFeng氏は徐々にそのドラマティックな話に鼓舞され、遂に安定した暮らしを捨て新しくスタートアップの会社で働くことを決意します。その後、二度のスタートアップ企業への転職を経験した後、その経験を元にFeng夫妻の母国台湾で自身が手掛ける新事業を中心に活動する事になりました。
そして故郷台湾へ
Feng夫妻は台湾に戻りスマートホン連動のおもちゃ”スマート・トイ(smart toy)"の開発を進めていました。しかし、子供のスマホ利用を促しかねないという理由や膨大な資金が必要といった理由で諦めざるを得ない状況でした。
そんなある日Feng氏が家のガレージを覗いていると10年以上前の妻との思い出が詰まった懐かしいオルゴールを見つけました。それを見た妻が「オルゴールが二人の思い出の曲をいくつも流せたらいいのにね。例えば結婚式で流した曲とか。そうすれば今まで以上に思い出の曲を聴けて、私たちが出会った頃を思いだせるわ。」とFeng氏に伝えます。その時Feng氏は閃きました”人生のあらゆるステージにおける思い出の曲を保存できるオルゴールを作れるのではないか”と。
それからFeng氏は台湾のオルゴール事情を調査し始めます。遂に国内唯一の伝統的なオルゴールを製造している工場へ足を運ぶことに成功し、さらにはFeng氏のプロジェクトをサポートしてもらえる事になりました。
ここからMuro Boxの本格的な開発がスタートしていくのです。
(つづく)