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【シャニマス】[liminal;marginal;eternal]の冒頭ピアノが面白演出すぎたので楽譜を買った

[liminal;marginal;eternal]、いろいろ話題になったりしてましたがまじですっごいよかったですよね。
3Dキャラによるキャラクターとしてのライブを本当に待ちわびていたので、感謝と感動と胃痛が止まらないライブでした。
はるきのダンスがもう本当に可愛くて愛レベルが上がりました。

そんなLMEですが、冒頭にピアノの演出がありました。
もうこれが面白くて面白くて。
同時視聴の配信していたのですが、一番ウケたのは4公演目のピアノでした。(そもそもそんな笑うところがあったライブではなかったですが)

終わってすぐに楽譜を買いました。
メンデルスゾーンの無言歌集。

小学生~大学2回生くらいまで、わりと真剣にピアノをやってた人間として考察とかに役立つ話ができるかなと思ったのでnoteに残しておきます。
(残念ながらメンデルスゾーンを弾いた経験はあんまりないんですが)

脱線多いですすみません!
あと音楽史大っ嫌いで大学でも落単してたので、かなり浅いです!!!
詳しい人間は読まないでいいと思います!!!!!!!
「なんか演奏違うのはわかったけど、どう違うのかわからない」「どういう表現をしたくてこの演奏の違いをつけたのかわからない」そういう人向けです!!!!!!!!!
あくまでシャニマスとしてこの曲を捉えるか、の目的で書いてるので!!!!!!許して!!!!!!!!
詳しい人間は読まないでいいと思います!!!!!!!(二度目)

↓ 配信でも同じ内容を話しています。このnoteは半分この配信のための下調べ兼台本です。




作曲家とロマン派について

メンデルスゾーン / 無言歌集 Op. 38 No. 5「情熱」
Mendelssohn / Lieder ohne Worte, Op. 38 No. 5

※演奏の聞き比べしたいときは下のほうがいろいろ引っかかります。
※「情熱」という副題がつけられているがこれはメンデルスゾーンが己でつけたものではなく、後の人間がつけた副題です。

メンデルスゾーンはロマン派といわれる時代の人間です。
クラシック音楽は大雑把にわけるとこんな感じに4つの時代にわかれます。

  • バロック:宗教・貴族のための音楽 / 眠くなりがち

  • 古典派:脱!貴族!期 / 素人でもわかりやすい音楽

  • ロマン派:音楽がさらに庶民化 / より詩的に芸術っぽく

  • 近現代:さらに音楽が自由に / 自由すぎて分からん

ロマン派……私あんまり好きじゃないんですよね……(だからといって落単していいわけではない)
ショパン・リスト・チャイコフスキーとかは皆さん知っているでしょうか?その辺の時代です。

バロック・古典派までは音楽としての規則にガチガチに沿ったものが多く、形式もわかりやすく、シンプルなものが多いです。楽譜もなんというか整列されてて見やすいです。
ロマン派以降はそれを壊す・揺らすことも表現・芸術になってる、くらいの認識でいいと思います。
メンデルスゾーンはロマン派の作曲家で詩的な美しさをもっていますが、古典派っぽさも感じられます。わりと聞いていて素人でも分かりやすい曲が多いイメージです。

メンデルスゾーンは家庭環境にも才能にも恵まれた人で、子どものころから神童として扱われていました。
作曲家・指揮者・指導者としてずっと活躍し、たくさんの曲を作り、38歳で亡くなっています。
あっさりした紹介になっちゃいましたが、マタイ受難曲を再演してバッハを有名にしたりしたすごい人です。

やっぱりクラシック音楽を鑑賞するうえで、歴史とその作曲家の人生って切り離せなくて、そうなったときより心をもっていかれるのは苦難の中に生み出された作品だったりするわけですよ。
私、シャニマスがどういう意図でこの曲を「ノーカラット」で取り上げたのか本当にわからなくてずっと疑問だったんですけど、そういうことなんですかね。
これもコマの話ってこと????????????????

↓ より詳しく生涯とかを知りたい人用


[never;1]

コミュと同じ音源と思ってました、違いました。
ちゃんと用意してますね…。
コミュ版はかなり曲がはしょられていて、音質も違いました。
ちゃんとホールっぽい響きしててきしょ…と思ってます。(誉め言葉)
でもおそらくコミュと同じテイストをフルでやろうとしたんだろうなという感じがします。多分……。

この演奏に関する印象は以下の通りです。

楽譜に忠実。
音がバラけることもない。
雑さもない。
テンポも一定。(ちゃんと減速するとこもしているが減速しているだけ、という感じ)
音にニュアンスがなく面白味はない。

そんな演奏です。
あまりにも書くことがないです……………楽譜通り・曲の解釈通り・この曲はこう弾くよね、みたいな感じなので…………。

おそらく自動演奏としての表現と思われます。
私はこれを聞いたときに、完全収録のxRライブを自動演奏と重ねたのか…と思いました。
皆さんもそうでしょう。
どうせシャニマスのことなので、そう感じるように作ったんだと思います。

でも2公演目の解釈と含めるとこれは「これまでの美琴的」なのでは?とも思っています。
ノーカラットのコミュでも、自動演奏の音源を美琴の演奏として流していたので可能性は高いのでは?
詳しくはこのあと、続きます。


[odd;2]

3公演目から明らかに音源が変わるので2公演目は「ちょっと変わった?」くらいに思ってたんですが、めっちゃ変わってました。
ここの変化はわかりづらいと思うので説明します。

1公演目より明らかに下手です。
少なくとも私はこの演奏を自動演奏とは思いません。
自動演奏って完璧でこそだと思うので。
なので誰かが演奏している、という体で書きます。

この曲は「8分の12拍子」という、8分音符が12個で1つの区切りとされるリズムの楽曲です。
この場合「8分音符が3人集まったグループが4つ集まって、1つのチームになっている」と捉えます。

各3人グループには力関係があり、先頭に一番強い音が並びます。
そして4グループ集まったときは、1グループ目の1音目が最強になり、その次に3グループ目の1音目が強くなり、2・4グループは弱くなります。

こういう感じ、伝われ

この2公演目の演奏は、3人グループの頭がそれぞれ強調されすぎています
聞いていると、「1!2!3!4!」ってカウントしたくなりませんか?
それは演奏としてやりすぎです。

この曲は12の拍で1つの小さなメロディーになっています。
それを4つにぶった切っているように聞こえてはいけないんです。

①ミーミ
②ミーミ
③ミソファ
④ミ
この4つのグループで1つの小さなチームです。
「1~2~3~4~」と流れるように聞こえるなかで、メリハリをつけるための力関係であって「1!2!3!4!」では、美しくないです。

また、2公演目はフレーズの閉じ方など細かいところが雑です

先ほど説明した1チームだけではフレーズにはならず、2チームが連なることでフレーズになります。
①ミーミ
②ミーミ
③ミソファ
④ミ ミ
①ミレミ
②ファレミ
③ラー
④ソ
ここまでが1フレーズです。
この曲はこのあとも、2小節(24拍)1セットで展開していきます。
大体このフレーズの終わりが息継ぎポイントで、楽器を演奏する人間は多分幾度となく「フレーズの終わりを丁寧に!!」と言われます。
それができていない。終わり方が投げやりです。

ただし、むやみやたらに弾いてるわけではなくちゃんと勉強・練習した形跡があります。

この曲は右手で常にメロディーと並行して伴奏を弾いています。
先ほどのフレーズを弾く裏で、すこし拍ずれて細かい音をずっと引いている超~~~忙しい曲なのですが、練習しないとメロディーが隠れてしまうんです。

なぜメロディーが隠れるかというと、メロディー側を小指で弾き、伴奏側を親指・人差し指などで弾くからです。
普通に皆さん、小指より親指のほうが力入るじゃないですか。
訓練しないと、自然と親指のほうに力が入り、この曲だとメロディーより伴奏がうるさくなってしまいます。
でもきちんと演奏からはメロディーが聞こえますよね、これはちゃんと練習した証拠だと思います。

またこの曲途中で左手にメロディーが移るんですが、それもちゃんと対応しています。
フレーズはやはり雑ですが、楽譜や曲そのものの表面的な部分はきちんと理解はしているっぽいんです。

この曲は音楽的に意図的に楽譜には書かれてないけど減速する部分があるのですが、それは無視されています。
なぜそこは無視したんだ……………メロディーをきちんと弾けるならそれはできるだろうよ………………………と思ったのですが、楽譜に書かれてないから無視されたんだという風に解釈しました。

なぜかこの演奏、ミスタッチはないんです。
こんなに演奏としては未熟なのに。
全体的に「楽譜通りに弾くこと」はできていて、そのうえで「表現としては未熟」という表現ではないかと感じます。

私はこの演奏から初期にちかっぽさを感じました。
演奏者としての未熟さをとにかく練習と訓練でカバーしている感じ。
音楽の音の意味まで理解して踊る美琴ほどはできないものの、それに必死に食らいつこうとしている感じ。

1公演目を美琴なのでは?と表現したのはこれが理由です。
2公演目がにちか的に感じられすぎました。
そうなってくるとセットになってる1公演目を美琴的に感じられました。


[or;3]

ここから明らかに演奏が変わりますよね。

率直に上手いとは思います。
最初の1音のちょっとためる感じとかもうなんか上手い人っぽいです。
演奏前にたっぷり時間とってタオルにぎにぎタイムがあるし、何回も椅子の高さ変えるし、弾く前にタオルで鍵盤拭くタイプ。(悪いわけじゃないです私の偏見です)
でもなんていうか……やりすぎ……では……ってくらい情緒的です。

最初にちょっと書いた通り、メンデルスゾーンはロマン派ながらも割と古典派チックな曲が多い作曲家だと思っています。
それなのに、この演奏はあまりに「情熱」すぎます。
自信がある、自分に酔ってる。そんな感じがします。
(ソロでやる音楽なんて自分に酔ってなんぼだと思ってるので悪いことじゃないです。)

配信で話すにあたり、サブスクにあるもののみですがいくつかこの曲のCDを聴きましたが、やはりどれも結構アッサリしています。
多少の緩急やタメはありますが、ここまでウネウネネチネチしてません。

変わらずミスタッチはなく、2公演目にあったような表現の雑さはありません。
きちんと音楽をやろう、自分の表現をやろう・やりたいという意志が見えます。
まあちょっと情熱的すぎませんか……いや、ここは好みかも。

きちんと技術の上に成り立ってていて、かつ感情的。
私はルカっぽいなと思いました。

もしくは、1人でやるSHHisとしてのにちかのステージの変化なのか…?
2公演目が、急なトラブルと美琴の空白が目立つSHHisのステージだとすると
3公演目はカメラワークなども調整され、SHHisの七草にちかとして堂々としていたようにも見えたので…それなのか…?
わからない…ご意見をお待ちしております。

【謝罪】
同時視聴の配信中たしか「ミスってる」的なことを言った気がしますがミスってませんでした!!!!!!!!!!!!!!!!!
やはり楽譜が手元にない状態で聞くもんじゃないですね。


[even;4]

爆笑です。
嘘です、何も知らずにみていたら不穏で胃痛がえぐかったと思います。
3公演目で美琴復帰して、4公演目はよかったね!大団円!だと思ってるのにこんな演奏流されちゃ、コメントがざわつくのも仕方ないです。

だってこれまでのが何だったんだってくらい下手なんだもん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうしちゃったの!!!!!!!!!!!!!!どうしちゃったのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

緊張で走りまくってもう最後のほう恥ずかしくて早く終わらせたかったときのコンクールのことを思い出しました。
本当にやめてほしいい。

ミスもめ~~~~~~~~~~~~~っちゃ多いです。
開始2小節目でもうミスってます。

2公演目で、「すこし拍ずれて細かい音をずっと引いている超~~~忙しい曲」と言いましたね?
4公演目はもう走りすぎて、ズレてないです。
同時に弾いてます。ガハハ!!!

以下ミスがどのくらいあるのか羅列します。
(細かいミスは漏れあるかも、多すぎて書くの大変)
・2~4小節目、左手のミスから全部ボロボロに
・5節目~、ズレるはずの音が同時になってる、走りすぎて追いついてない
・9小節目~、1オクターブずれてる、そんなわけあるかい
・16小節目、旋律の音が抜けてる
・19小節目、いらん音が鳴ってる
・25小節目、和音でミスタッチ乱発
・28小節目、16分音符が合体して8分音符のオクターブになってる
・29小節目、左手の低音が伸びきってない
・36小節目、いらん音なってる
・38小節目あたり、リズムボロボロ、多分ここ苦手
・47小節目、そんなやけくそな音量とタメ方があるかい、ここまで息止めてたんか?
・47小節目~最後まで、ズレるはずの音が同時になってる
・54小節目(ラスト)終止投げやりすぎるだろ

なんだこれは♪(なんなんだこれは♪)

全体的にもう音のバランスとかあったもんじゃない感じです。
ずっと伴奏がドコドコいってるし。
フレーズの丁寧さもあったもんじゃないです。
もうなんか間違えがちな和音とか全部ミスってんじゃねえか?ってくらいだし。
何人かコメントで連弾?ってのも見かけましたがないと思います。
連弾だったら逆にこんなめちゃくちゃにならないし、めちゃくちゃになるならもっとめちゃくちゃになります。

面白すぎる。
これまでも幾度となくシャニマスには裏切られてきたけど、こんな裏切られ方をする日がくるなんて思ってなかったよ…………………。

ここからは推測ですが、これもやはりコマの話なんじゃないかな、と。
4公演すべてのピアノを聞いたときに、悪い意味ですが一番記憶に残るのが4公演目で、1公演目って記憶に残らないんですよ。
4>3>2>1だと思います。

普通の人からみた感想はこんな感じじゃないでしょうか?
4公演目:どないしたんwwwww
3公演目:上手だったね!!プロみたいだった!
2公演目:ちょっと緊張した?でも頑張ったね!
1公演目:上手!
みたいな。

あと1~4公演目で、自動演奏から少しづつ離れてきている感じがしました。
1公演目:ミスもなければ面白味もあまりない=機械っぽい
2公演目:忠実ながらも不器用=ほころび
3公演目:自由、感情がある=さらに人っぽく
4公演目:崩壊=自動演奏ではありえない
みたいな。

こっちはどう捉えればいいか悩ましいですが、個人的には美琴と彼女に絡まるSHHis/コメティックの変化の過程のような気がしています。
1公演目:普通のライブ=機械っぽい
2公演目:演者のトラブルが起きる=ほころび
3公演目:にちかの奮闘と美琴の復帰、ルカの思いやり=さらに人っぽく
4公演目:普通のライブだがセトリや意識に変化、最後のサプライズ楽曲=自動演奏ではありえない
みたいな……。
考察って難しいですね。書きながら混乱しています。

ここもぜひいろいろ意見聞きたいところですね。


最後に

どうでしょうか、多少考察なりの足しになりましたでしょうか…。
私はまじでこの演出のこと考えている時間が楽しくて仕方なかったです。
まじで誰が考えたの????

LME4公演を見ている間、最初は「可愛い~!!」とか「足長!!」とか「3Dモデルの出来がいい」とかそんなことばかり言ってましたが、最後のほうはもうずっと表情と彼女たちのステージをそれはもう真剣に見ていました。
間違いなくあの瞬間彼女たちは生きていました。
1つ1つの動きや表情に意味を感じてしまうライブでした…。

個人的にはるきのダンスがとにかく全部可愛かったのと、ルカの神様の膝つくところがカッコよすぎて最高でした。
ルカ、まじでめっちゃくっちゃカッコよかった。

まあ、「そりゃ炎上もするわ!!」みたいな演出ではありましたが、私はこれをやろうという決断をしたシャニマスのことをやっぱり好きだなと思いました。
でももし自分が現地いった公演で愛依が倒れて出演見合わせになったら、放心したあとで暴れて大泣きする。
だから、あの時苦しい悲しい気持ちになった美琴Pの気持ちはなかったことにしちゃいけないと思う。

高山、頼むからこのピアノの演出の意図を教えてくれ。
一生のお願いです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あとxRこれからもいっぱいして!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!現地行かせて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ストレイ待ってるから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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面白いと思ってくれたらチャンネル登録してくれたらとっても嬉しいです。
シャニマスのコミュ読み配信とかしてます。



追記

トワコレpSSR美琴のガチャ演出で、メンデルスゾーンの結婚行進曲が使われていたことを思い出して「ワッ…」ってなってます。
そこまで考えてたらシャニマスキモすぎる(誉めてる)


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