電池・発電
現在の発電の問題点
・燃料を使った発電
→ 化石燃料は上限が決まっており、価格が上昇するのは必然
→ ウランという高密度の化石を見つけただけで狩猟採取のころと
本質は変わっていない。
・電力の計画経済
→ 現在の技術では電力を貯めることができないので
需給から発電量を決めている
→ 結果、大きく発電量がズレる太陽光発電や風力発電は
罰金対象でリスクが大きい
問題の根幹は電力が貯められないこと
再生エネルギーの本質は電力の工業製品化
狩猟採取から農業、養殖によって工業製品化したのと同様に再生エネルギーでは電力を工業製品化するのと同義になる。(つまり、太陽光パネルを生産することは電気を生産することと同義)また、工業製品化によって正のループが発生するため価格の低下にもつながる。
工業製品として大量生産可能
(太陽光パネルはシリコンなどのありふれた材料でできている)
↓
作れば作るほど太陽光パネルが安くなる(規模の経済)
↓
電気を使えば使うほど希少性がなくなり安くなる
太陽光発電
風力発電
羽を大型化することで発電効率を高めることができる
日本で進まない理由
[課題]
1.低周波騒音
2.景観の棄損
3.バードストライク
4.運搬が困難
5.規制強化
6.台風の対処
7.一般海域を長期で占有することへの統一的ルールがない
8.海運業や漁業など、海域の先行利用者との調整に関する枠組みがない
9.送電線の容量がない
10. 出力変動が非常に大きい
11.同時同量の縛りで発電できない
2019年4月に「海洋再生可能エネルギー発電施設の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」の施行で7、8に解決に光明がさした
電力は貯めらるようになる
蓄電する時間軸によって方法は異なるが、方法は二つになっていくはず。
具体的には放電時間が2日間というラインで使い分けられる。
・リチウムイオンなどの二次電池
1日のうち1〜数時間程度の電力平準化には優れているが、1日を超える長時間の連続放電やより長い期間の電力貯蔵では割高になってしまう。
リチウムイオン電池の材料はリチウム(Li)とコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)などだがコバルトはコンゴ共和国などのアフリカの一部に偏在しており、埋蔵量も少ない。
そのため、代替えとしてナトリウムイオン二次電池、カリウムイオン二次電池の研究が進んでいる
・水素/燃料電池
水素の状態で保存することが容易なため。水素ガスは常温でも保存できるので冷却の必要がない
上記の話から車においてもEVと水素のハイブリットが登場するはずなのがわかる。街乗りのような短時間の運転ではEVのみで良いが長距離の移動では水素のエネルギーも利用したほうが効率が良くなる。
ビジネス
・MIRAI-LABO 「Solar Mobiway」
全国の道路を割れにくい太陽光パネルに置き換える。
硬化樹脂を表面に用いることで割れにくくなっているが、発電効率は落ちる
・車に太陽光パネル
中国Hanegy Energy Groupやトヨタ「プリウスPHV」、オランダ・ライトイヤー「Lightyear One」など
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