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【後編】デザインチーム全員で仮説を検証してみた
はじめまして、ネクストビートデザイナーのmuroです。
デザインチームでオイカワさんと一緒に仮説検証ワークショップを行いました。
このnoteでは「仮説検証PJの実際の取り組みについて」を記載いたします。
前編では、後編の仮説検証PJに行き着くまでの「なぜ仮説検証PJを行うのか」が記されていますので、併せてご確認ください!
全体の流れ
実際に仮説検証PJは一体どんなことをしたのかの流れはこちらになります。
①事前準備
②皆さんに周知(デザイン作成)
③ワークショップ開催(デザイン作成〜発表)
④検証
⑤結果発表
⑥チームで振り返り
そして、この中から下記の3つでどんなことをしたか紹介します!
③ワークショップ開催(デザイン作成〜発表)
④検証
⑥振り返り
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③ワークショップ開催(デザイン作成〜発表)
ワークショップでは事前に作成いただいたバナーを皆さんで講評し、最終的にはどのバナーが勝つかを予想する場としました。
各チームの仮説と講評をお見せします!
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・世帯年収に着目して根拠を立てられていたのが印象的。
・手軽さを重視してボタン内に回答時間を表記している点はハードルが下がると思うので良いと思った。
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・心理学に基づいて配色や訴求を取り入れている点が合理的で非常に良いと思いました。
・バナーは目立てば押してもらえる、という仮説の立て方が爽快。
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・子供目線のバナーだったので読者層に刺さりそう。
・露骨にプレゼントより高年収の方には特に情緒的なメッセージの方が刺さるなぁと思いました。
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・「あると助かる〜〜」という文言や、生活に役立つ商品というのはどんな世帯にも刺さる汎用的なワードだと思ったので良かったと思いました
・あると助かる〜!は押し売り感もなく、共感を誘う文言でいいなと思いました。イラストからも読者層の生活様式を仄めかしていてイメージしやすいのかなと思いました。
皆さんの回答を見れるようにしたことで共感し合えたり、フラットな関係で講評し合えたことがよかったです!
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④検証
ワークショップを経て完成した皆さんの仮説たっぷりのキャンペーンバナーを「KIDSNA STYLE」のサイト内で検証いたしました。
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検証概要は下記です。
配信期間:1ヶ月(現在は配信しておりません)
配信箇所:KIDSNA STYLE 記事下バナー
判断軸:CTR
進捗共有:1週間ごと
さてどんな結果になるでしょうか、、、!結果は、、、
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こちらの2つでした!
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CTRの差があまりつかず、追加で2週間検証して同率だったため、2チームが優勝とさせていただきました!(チームZ悔しい、、、)
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⑥振り返り
この結果を踏まえて、皆さんに仮説検証を振り返っていただきました。
お聞きした内容は下記になります。
Q.なぜ、1位のチームのバナーのCTRが高かったと思いますか?
Q.2回目があるとしたら、所属チームで作成したバナーをどのように改善すればよりCTRが高まると思いますか?
Q.個人の勝ち予想は当たりましたか?この結果になった理由や要因はなんだと思いますか?
一部のコメントを、ここまで見てくださっている皆様に共有いたします。
Q.なぜ、1位のチームのバナーのCTRが高かったと思いますか?
・ターゲットが明確(Aは読者・Bはパパママ)
・次に行う行動が明確(Aは応募する・Bは抽選する)
・バナーの目的が明確(Aは抽選でもらえる・Bはプレゼント)
・外部広告感を抑えながら、イベント感が表現(背景に放射線・限定の文言を使用)
・KIDSNA STYLEのユーザーに分析が間違ってなかった
Q.個人の勝ち予想は当たりましたか?予想が当たった/当たらなかった理由はなんだと思いますか?
予想当たった
心理学に基づくデザインに徹底された案だった
一般的に言われているCVを高めるための法則が、やはりいろんな人たちが検証を重ねて編み出した結果だけあって当たっていたのだと思う。
予想外れた
「目立ち具合よりも、整った構成のデザインが好印象でクリックを促しやすくなるだろう」という仮説が外れていたと考えます。
まとめ
今回のワークショップを皆さんの感想も添えて振り返りたいと思います。
・全部もっと似たり寄ったりの成果物になると思っていたので、予想以上に色々な視点・観点から仮説立てして作成されていて、驚きと共に楽しかったです。
・普段の仕事で関わらないメンバーとタッグを組めた点が良かった。また3人のチーム内で完結していた意見だけでなく、最終的にチーム全体からも良いFBがもらえた点が良かったと思います。
・同じ材料でアウトプットが異なっていて興味深かったです。
私たちネクストビートは事業会社なので、同じデザイン組織でありながらも担当している事業は異なります。そのせいもあってか事業によって仮説に色が出たり、同じチームになったことで新たな視点を見つけられたり、事業会社のデザインチームだからこその気づきを得られることができました。
これからどのように仮説検証と向き合っていくか、今回の仮説検証がチームの皆様や読んでくださっている皆様にとって良いきっかけになれたら嬉しいです。
また、このnoteを見て仮説検証や内容が気になることがいらっしゃたらコメントお待ちしております。ご指摘も大歓迎です🕊
最後まで読んでくださりありがとうございました🍵
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