
【サルの集団⁉】いじめの普遍性について
農業をしていることで、自然科学系の本をよく読むようになりました。
(最近読んだおススメは『ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ』です。)
そんな本を読んでいる中で、「いじめって(人間がサルだった頃の名残の)普遍的なものなんじゃないか」と感じました。
社会的動物とは
「社会を構築し、その中で生活する動物のこと」(wikipediaより)
社会的動物は、集団として生き残ってきた(進化してきた)動物のため、
集団の維持が非常に重要となります。
「集団に帰属している」ということは、当然その集団内の「同質性」は高くなります。
そして、時として「個」よりも「集団の意思」が優先されます。
また、サルやライオンのように強いリーダーシップの下に集団を形成する動物もいます。
いじめの類型化
社会的動物にいじめを類型化すると3つのタイプに分類できるのではないでしょうか。
タイプⅠ・・・「ボス」の権力獲得・維持のためのいじめ
タイプⅡ・・・「集団」の維持のために「異質な存在」を排除するいじめ
タイプⅢ・・・タイプⅠとタイプⅡが合わさったもの
「ボス」の権力獲得・維持のためのいじめ
その集団内で「ボス」になるために「強いライバルを蹴落とそうとする本能」が、
その「ボスになりたい人」にいじめをさせてしまうのではないでしょうか。(サルにおいては暴力による権力闘争ですが)
また、「ボス」の権力維持のために「次世代のボスになりそうな存在をつぶしておこうとする本能」が、
現在の「集団のボスと思っている人」にいじめをさせてしまうのではないでしょうか。
そして、「権力を維持しようとする本能」が、
力を見せつけるために弱そうな人をいじめてしまうのではないでしょうか。
「集団」の維持のために「異質な存在」を排除するいじめ
「同質性が高い」ことは、集団の維持のために必要です。
「異質な存在」自体が、「集団の維持」を脅かします。
このような「集団を維持しようという本能」が、
集団内の「異質(特別)な存在」を排除しようとし、いじめが起きるのではないでしょうか。
これは、世界各国で見られる移民に対する差別の構図と同じではないでしょうか。
いじめの普遍性
いじめが社会問題化してかなりの時間が経っていると思いますが、
未だにいじめがなくなりません。
いじめは学校だけでなく、会社、サークル、地域、家族、あらゆる「集団」内で発生します。
それは、
いじめ自体が「集団を維持しようとする本能」から発生するためではないでしょうか。
(動物行動学の本を読んでいて、ふと思いついたことですが、個人的にいろいろ腑に落ちました)
つまり、ニンゲンはまだサルのままの部分がある!
(事実、人間の脳は原始時代と変わっていないそうです!)
まとめと対策
私の個人的な思いつきですが、
いじめというのは、
集団で生活していた人類の祖先の原始人が、
外敵に対抗するために自分たちと違う種の原始人を襲撃したり、
集団内のボスになろうとして争ったり、
した名残ではないでしょうか。
いじめは起こさないようにするのではなく、
「どこでもいつでも起きるもの」として対策を講じていななければならないのではないでしょうか。
そして、
いじめに対応するには、
「本能」でいじめている人と同じ土俵にたってはダメで、
「人間の知性」で対応するべきなのではないでしょうか。
つまり「法律」です。
また、サルに襲われたときと同様、
本能に従っている「原始人」からは逃げるのが1番です。
さらに、
私自身も「原始人になって差別やいじめをしないよう」に、「知性」と「理性」を高めていきたいと思います。
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