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新しいテニミュを好きになれなかった
観に行ってきた~テニミュ4th、関東氷帝。
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会場がまさかの立川で通うかどうかどころか行く事すら迷ってた東京公演、でも関東氷帝は私にとって特別なので行ってきた。
テニミュに、しかも“氷帝公演”に行くかどうか悩むだなんてちょっと前の私からすれば有り得ない事態なんだけども。交通の便以外にも不安要素がありすぎて迷ってたんだよねー。
7年前の関氷は何公演行ったんだっけって過去ツイ漁ってたら一番テニミュに狂ってた時期の呟き出てきた。
オタク特有のポエム添えてある()
チケットの分だけたくさん思い出もらったよありがとうサー氷大好き pic.twitter.com/J4xlwhooI4
— かおぴ (@kaop1004) September 29, 2018
私自身2ndから現場に足を運ぶようになったんだけど、全通とかしてたのは3rdシーズンの氷帝公演だけ。
跡部様ファンだからってのもあるけど、とにもかくにも氷帝公演が大好きで。
学生なりにバイト3つ掛け持ちしてチケット代貯めて、公演期間は学校にいる時間より劇場にいる時間の方が断然長いオタクライフを楽しんでた。
7年前とか信じられなーいー---懐かしい。
4th不動峰の初日チケットは取ってたんだけど、直前に開演時間の変更があって間に合わなくなったから払い戻ししてそれきり。
評判が悪くて行く気になれなかったっていうのと、観に行った知人から「あれはテニミュでは無かった」っていう感想を聞いてますます行かなくていいか…ってなっちゃったっていう。
コロナがきっかけでテニス熱が落ち着いたのもあって「大好きなキャラに会えるし脚本演出がどうであっても気にしない~楽しい~♡」とはならないなって分かってたから行くの躊躇ってました。
そんな私が遂にテニミュ4thデビューしてきた。
感想
終わった後すぐ考えたこと。
3月の凱旋のチケットどうしようって事。
テニミュ浴びた後にチケット増やしたい!譲渡探す!って気持ちになるのはあるあるだったんだが、まさかその真逆の気持ちになるとは思わなんだ。
なんかもう“私の大好きだったテニミュでは無かった”に尽きる。結局凱旋はお譲りすることにしました。
良かったところ。
テニミュにしか味わえないあの空間はやっぱり好きだなって思ったし幕開けからの校歌群舞ラッシュにはめちゃくちゃテンション上がった!おおおー-ー!!!!これこれこれぞテニミュ!!ってw
途中で気付いたんだけど氷帝が冒頭から出てくるんだ、すごい!歴代とは違ったテニミュが見れる~~ってこの時点ではわくわくしてた。
キャストも良かった。
特に高橋くんの跡部様は益々輝きが増して気高さにガラの悪さを兼ね備えてる文句なし理想の跡部様だった。歌も更にパワーアップして氷帝の部長として立派に君臨してた。
初めて高橋くんの跡部様を観たのは新テニミュの初日なんだけど、もうあの時とは全くの別人で…本当にすごい。
日々進化し続けてるんだなあ。
そんで氷帝ダンス上手い人多かった~何より侑士くんの声が低い!!!って感動してたら鳳の声が高過ぎて吃驚したw声はしゃーないけどもうちょい落ち着いた演技した方が鳳くんぽいかなー。
幼馴染たちいつみても可愛すぎて尊い。
あと細かいところでいえばリョーマ対日吉の試合がいつもの歌じゃないの新鮮だったとか、観月さんと跡部様の試合描写だったり、大好きなクジ引きのシーンがきっちり追加されてるのは見てて楽しかった。
良くなかったところ。
まず既存曲がないのがこんなに辛いなんて思わなかった……4thの評判聞いて何から何まで変わってるのは知ってたけど、いざ現場で体験してみると本当に辛くて。途中からこの状況なんか既視感あるなって思って考え、そうかこれカラオケで友達が知らない曲延々歌ってる時に似てるんだって結論が出た。
百歩譲って耳に残るキャッチーな新曲(公式でよく言ってるフレーズ)だったら楽しかったんだけど、テニミュ特有の1発で脳に叩き込まれるような楽曲は正直無かった。あと歌詞も。
お、いいかも?って思った曲は勿論あったけどどうしても歴代の名曲を知ってる人間なんでやっぱ物足りなかったな…ストーリーは同じだから尚更「ここでこれ聞けないのか😢」ってガッカリが強くなる一方で。
余談だけど1幕終わりはリバイブ思い出した笑(復活のルルーシュ)
4th新規が今更何言ってんだって感じなんだけど私の場合ミュージカルって「あの曲が聴きたいから観に行こう」って思って行く時が殆どなんですね、でも4thにはそれが最初から無いの分かってるわけだし観劇後もその考えにならなかったから通う理由が完全にひとつ消えてしまったわけで。
1st、2nd、3rdの名曲を現行キャストで聴ける楽しみが無いのって新規獲得の為になってんのかな?逆効果にしか思えないんだがどうなんだろ?実際に最近テニミュにハマった友達が観劇後に「円盤でしか聞いたことない曲を生でも聞いてみたかった😢」って悲しんでて考えてしまった。
新しいファン取り入れようとする姿勢は分かるんだけど、受け継がれてきたテニミュの魅力を全部消す意味はわからないんだよなーーーーー。
あと試合中のインストが無いのにも吃驚したw最初ミスかと思ったw照明に関してもボールの導線分かり辛くて(立川の会場のせいだったらすいません)振付もこれラケットいる?みたいな動作多くて、逆にコート上でラケット持たずに手だけの振付多いの謎だった。
テニミュだからこそ出来るラケット使ったダンスもっと見たいって思ってしまうのは贅沢なのだろうか。
あと舞台装置が色々変わってたんだけど、手塚乾戦で出てきた三角定規みたいなネットなんだあれ…📐←こんなん
後半で普通に今まで通りのネット使うんだったらあそこも普通ので良くない?ネットインとかいう次元を通り越したあの急斜面に突っ込みいれたくなったのは私だけ?
あと氷帝の猿山撤去されてるーーーーー^^がっくんの身軽さが拝めず残念です。
それから脚本と演出が想像以上に酷かった。
まず池田ってこんな重要なキャラだっけ!??????モバゲーのカード(今は亡きモバテニ)の印象しかないんだが…私が見てないうちに何かあったの…?
0番で歌い出した時と、大石の電話が池田宛てだったのは意味不明過ぎてもはや笑えたw百歩譲って荒井じゃダメなの?ここまで池田が推されてる理由知ってる人がいたらまじで教えてほしい。
トリオが歌う曲が私はとても好きなんですが勿論それも無かった上に池田のパートたっぷりでわろた、それどころかタカさんのお父さんにまでソロがあって困惑したよね。しかも一番力入ってた気がする、なぜ?
関東氷帝の何が好きってやっぱり跡部様VS手塚戦
私は跡部様と手塚くんのオタクなのであの試合は特別。
関東氷帝だけじゃなくてテニスの王子様という作品の中で一番好きな試合。
何百回と繰り返し原作を読んだ。
おてみゅで目に焼き付けた原画はいつでも鮮明に思い出せるし(in京都)ベスゲも繰り返し映画館で浴びた。台詞はほぼ暗唱出来るぐらい脳味噌に刻まれている、それぐらい私にとって大好きで大切な試合。
そして今回のS1を目の当たりにした感想を述べると、キャストは最高なんだけどやっぱ演出がなあ…です。
跡部様のモノローグ…うーん台詞が歌になるのはありがちだけどあそこは独白として台詞のままで受け止めたかったし逆にあそこアカペラなんだ…。
あわない!!!4th運営の演出と絶望的にあわない!!!泣
しかも私が関氷の中で一番好きな“氷の帝王”跡部様の熱を感じる本当に本当に好きな場面で。
なんで台詞カットするんだ????????
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この熱い感情を跡部様が吐露しない世界線とは?Genius 152のタイトル知ってますか 「読み切れなかった男」 ですよ。
敢えて持久戦挑んでた
— 許斐剛 (@konomi_takeshi) September 26, 2016
戻れまだ試合は終わってない
俺に勝っといて負けんな
俺は負けない
思い違いしていた様だ
この試合は無二のものとなる
突っ走れパラダイス♪
【テニプリ✮パラダイスより】
この2番の歌詞と一昨日のテニミュの氷帝公演の手塚くんvs跡部くんがダブって朝から泣けます pic.twitter.com/cWVWc0iUc0
先生作詞の楽曲にも登場するぐらい大切なんだよ…。
一連の台詞が全部無い事によって関氷S1を初めて見た人が跡部様の感情とかそれこそ手塚くんの青学に懸ける想いとか理解しないまま、ただ我武者羅に持久戦やってるふたりになっちゃうじゃん…。
しかも手塚くんソロ1曲もなかったんだけど!?跡部様2曲歌ってたけど!?河村父にはあんなド派手なソロがあったのに手塚くんにはソロがないの?!!!!なぜ?!?!?!?!?どうして!?
はーーー原作に忠実にしたいのか原作ぶち壊したいのか分かんねーーーーー大事な場面と台詞の取捨選択下手すぎない?
観劇中ずっと
いやこのシーンいらねえだろww!!!!と
いやここは絶対いるだろ!!!!の繰り返しだった。
おかげで大石から桃に意思を託すシーンでも「夢をつなげ」の余韻が大切だったんだなって気付いた…なんかテンポ悪くて、そもそも黄金の喧嘩がどうにも稚拙すぎて若干恥ずかしくなったんだけどもう少し上手い具合に喧嘩させられなかったのか。
あと岳人のスタミナについてとか日吉の演武テニスの説明とか鳳くんの癖とか色々省かれててここまでくると草って感じです。
そして完全にとどめ刺されたのは氷帝寿司。
あれを面白いと思える人間が運営にいるんだって分かって大変恐怖でした。
試合中滝さんの発言がどうも引っかかったんですが、その後寿司の流れをみたら「あー成程、キャラの気持ちとか置かれてる立場とか考えられない人がこれ考えてんだな…」って妙に納得しちゃいました。
いやチームメイトで楽しく寿司行くのは中学生らしくて非常に微笑ましいんですけどねあの状況じゃなければ。関東大会初戦で敗れて中学生活最後の部活動が終わった後に絶対必要な描写なの??解釈違いを通り越して意味が分からなかった。
立海でも関東大会負けた後にどうせ全国行けるしジャッカルんちでも行ってラーメン食べるか~☆とかやるつもりですかね。
氷帝の子達が寿司屋にいく描写いれたらさぞ喜ぶだろうな~⤴️って考えた人がタカさんパパのソロパートぶちこんだ人間ですか??空腹だったのかな??寿司食べたい時に考えたらああなるの??
まあ一万歩譲ってあの日替わりが面白いならまだ見れるけど別に面白いわけでもないしひたすら地獄の空間だった、キャストがかわいそうとすら思い始めた。
つーかあの無駄な時間で跡部様のモノローグ入れたり手塚くんのソロにあてることできませんでしたか??ってなっちゃったよね。
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もう寿司で萎えすぎてその後の記憶あんまりない、アンコールひとりひとり紹介してたら時間めっちゃかかるな…って思った事ぐらいしか覚えてない。
まとめ
大好きな関東氷帝を観に行ったのに、こんな愚痴のオンパレードになるなんて夢にも思わなかったなあ。
本当に悲しい。
いやでも氷帝が好きだからこそ文句言いたくなってしまうというか。
昔と比較してどうこういうのは良くないと知りつつ、4thキャストで過去の演出脚本曲そのままに観てみたかったなって考えてる自分がいて😂そう本当に本当に高橋君の跡部様はじめキャストは素晴らしかったから…泣
なんかアンチが書いたんかってぐらい酷い文章になったけど、私は良かったものは良かったって言いたいし逆につまらんものはつまらんと遠慮なく言いたい。
でもここまで吐き出したのは完全に個人の意見であって4thに好意的なファンの方々もいるわけだし、私も今後また面白いと感じるテニミュに出会える可能性だってある。
けれど今のところ「4th関氷を楽しめなかったやつ」に成り果てたので凱旋見る資格ないなと思いチケットを手放しました。
はー好きを拗らせた結果、私は評論家になってしまったのかもしれない。
「ファン」は度が過ぎると「評論家」になってしまって、最初の頃の、ただ楽しむことを忘れがちになってしまうのです。「こうすればいいのに」「これはらしくない」「こういうのみたくない」結構多い。し、自分がそうならないようにしないとなあって、大好きなものへの姿勢を時々かえりみるです。
— ハコファクトリィ (@hakofac) February 26, 2014
テニミュって楽しいじゃん!ってまた思いたいなぁ。
おわる。