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Vai e Volta

2022年1月29日(日)

出演
川村祐介(トランペット、他)
細谷拓馬(コントラバス、他)
高良真剣(パーカッション、他)

時間 開場6:00pm 開演6:30pm

料金 予約2500円 / 当日3000円 (1ドリンク別)
場所 ムリウイ

予約 https://forms.gle/3RT9pL86RxCPhhkt6

“Vai e Volta”

いつか読んだ、ある随筆の筆者が手にした紙幣に書かれていたという言葉で、そこでは「行け、そして帰ってこい」と訳されていたと思う。私のメモには“Vai e Volte”と書かれているが、これでは意味を成さないようなので、恐らくは書き誤ったか誤植ではないかと思う。この随筆がどの書物に載っていたのか、いくら探しても判らずに途方に暮れているのだが、ともかくとして、このどこの誰ともわからぬ人物が書き記した言葉、そのささやかな諧謔に、祈りに、響きに、私のこの身は共鳴し続ける。

音楽と呼ばれるものが、そう名付けられる遥か以前から、途方もない距離と時間を、先も後もなく、ゆきて還り、廻り巡りて、私たちの身体にいっとき宿るか、宿らぬか。身体はあらゆるものから予感し、知るより先に遠き日の「かつて」や「いつか」の内にある。あらゆる者がそうしていた時は確かに在った。耳を澄ませば音もそう記憶していることがわかるだろう。

川村祐介
1981年東京生まれ、長野県在住。美術大学を中退後、即興演奏を中心とした活動を始める。陸上競技者であった経験などから身体への興味を持ち続け、それが後に土地固有の風土と共に在る身体性や文化への意識に繋がり、活動の核ともなる。細谷拓馬と共にライブ企画「野奏」を主催。https://emptyset.jp/kawamurayusuke/
(写真: 新藤義久)

細谷拓馬
1980年生まれ、埼玉県出身。26歳頃からコントラバスを弾きはじめ、都内ライブハウスを中心にジャンル問わず様々なバンドで活動を行い、参加音源に、ちくわ朋彦カルテット「はこな夜」(夜道レコード)がある。
2013年頃から即興演奏を始め、2017年からトランペット奏者川村祐介の誘いで、即興演奏の企画「野奏」に参加する。
現在は寺院に勤める傍ら仏教を学び、読経や声明に感動を覚えている。

高良真剣 | takaramahaya
1992年生まれ、神奈川県出身。音楽家・デザイナー。
パーカッションで東京塩麹・La Señas・galajapolymo、ベース・コントラバスで山二つ・東郷清丸巛・YankaNoiに参加。近年は楽曲制作、ソロ、即興演奏を主軸に活動中。
2016年よりオルタナティブ古民家・飯島商店を運営。2020年ギニア共和国でバラフォンの名手Epina Bangoura氏に師事。2021年ソロライブ作品「people in the dark room」を発表。
https://www.takaramahaya.com/