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19歳、コンビニ、常連客との恋part5~ending~

橋下さんと別れてから1回くらい会ったことがあった。
久しぶりに連絡が来て、ご飯に行って別れた。
久しぶりに会った橋下さんの格好は、少しだけ落ち着いてた。でも、端々にビジュアル系バンドの名残がぶら下がっていた気がした。


それから、1度も会うことも連絡が来ることも無く、私は結婚し平穏な日々を過ごしていた。
ある時、登録しているSNSからフレンドリクエストの通知が来た。
見てみると橋下さんだった。
ばっちり自分の顔出しで、自信満々に微笑んだ画像が目に入ってきた。
しかも、フレンドになってなくても自由に橋下さんの投稿を閲覧できる。
私は、フレンド承認はせず橋下さんのページを見ていた。
ある日の投稿を見た私は、脳内計算機をフルに働かせた。

〖 50歳にして転職します!!〗


ん…50歳なんだー……

へっ……!!??

15歳……?

15歳上なのーーーー!!!!!!????
ちょっと待ってよ…私と出会った時、28歳って言ってたよなー……!!
そうだよ。あの時だって脳内計算機働かせて年の差9歳を導き出したんだもん!!!!

まさかのサバ読み。

今の私の歳で、19歳の未成年のお兄ちゃんに言い寄っていくってことだよ…。
しかも堂々の年齢詐称。
私服だけじゃなくて、年齢も吹っ飛んでた。

今でこそ、30過ぎても若くて素敵な人は沢山いるけど、当時、まだそこそこ純真な、ギリ10代の女子にとって30過ぎは どう考えたってオッサンだった。
28歳だとしても、結構上だと思ったんだから。
15なんて、私が生まれた時すでに中学3年か高校1年じゃねーか。
私が5歳で、保育園に通ってる時すでに成人じゃねーか。

そう考えると、恐ろしい。
まんまと騙された私も悪いけど…。

まぁ、でも、

処女じゃなくて良かった。

って話です。


end…。

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