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19歳、コンビニ、常連客との恋part3

待ち合わせは20時。

橋下さんの仕事が終わってから。
田舎だから車は必需品なので、お互い車で待ち合わせ場所に向かい、橋下さんの車に乗せてもらって移動することになった。

近くの居酒屋で食事することにした。
橋下さんは同じ県内だけど、私の住む地元から車で1時間30分は掛かる街に住んでいた。
会社がこっちにあるため、今はアパートを借りて一人暮らししてるらしい。
年齢は28歳。
私は19歳。
すぐさま年の差の計算に入る…9歳差。

まぁ、見るからに大人の雰囲気はプンプンでしたし…そのくらいは離れてるだろうな、とは予想済み。
でも、今まで高校のちゃらんぽらん男子しか見てない私にとって、スーツ姿の橋下さんのスマートな振る舞いは、今まで経験したことのない[大人の男]という印象だったので、自分のお子ちゃま加減が少々恥ずかしかった。

食事を済ませ、待ち合わせをした場所へ戻る。
車を停めて、しばらく他愛もない会話。
すると、橋下さんが「また、会ってくれますか?」と聞いてきた。
メールを送るのに、あんなに躊躇していたのにその質問に対しての私の答えは早かった。
それを聞いて、橋下さんは少しほっとした様な表情を私に見せた。


「……キス、してもいいですか…」

橋下さんは真剣な表情に変わってた。
恥ずかしくて下を向いた私の顔を伺うように、橋下さんはキスしてきた。
決して無理矢理じゃなくて、でも避けることは出来なくて、優しくて強い…大人なキスだった。

part4につづく…。

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