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KCGT本戦1stステージ
こんにちは、むらぞうです
2020年7/25(土)19時から行われたKCGT本戦に参加してきました
簡潔に振り返っていきたいと思うので、よかったら最後までお付き合いください
1. 本戦当日までの取り組み
KCGT本戦出場を決めてから当日までに与えられた時間は約1ヶ月
厳密にはKONAMIさんから公式発表がされたのは7/13(月)
本戦開催日が7/25(土)と記されていたから、具体的な調整期間はおよそ2週間であったともいえる
企業として発表が遅すぎる、社会人の時間を舐めているのか?、予選が終わった時点である程度の詳細は告知出来たのではないか?、運営は大学生か?等、様々な不満がユーザーから爆発していた
しかし我々はKONAMIさんの犬である
KONAMIさんが下した決断は絶対!!
どんなことであろうと従うまでである
ワンワン
このおよそ2週間で仕上げなきゃいけないのは参加者全員に与えられた平等なもの
いかに完成度を高めて自信を持って本戦に臨めるか
早速取りかかった
当然この間にリミットやスキル修正の発表が行われたり、メインやミニ等の新パックも登場した
リミットやスキル修正によってそこまでひどい仕打ちを受けたテーマが少なかったことや、新パックで台頭するテーマがあまり現れなかったことから、KCGT予選終了時点と比較して環境が大きく変わることはなかった
主観になるが
Tier1
ウィッチクラフト、青眼、BF
Tier2
水晶、霊獣、ES、ブラマジ、ネオス
このような認識であった
スイスドローの6回戦シングル1本勝負という本戦の形式上、デッキパワーが高く、安定感のあるデッキが強いと思った
注目はやはりウィッチクラフト
新パックで現れた環境トップ筆頭の最有力
透明な椅子にふんぞり返ってドヤ顔決めながらこちらを見ている
このくそ生意気なガキが!と最初は思っていた
出た当初こそそこまで評価は高くなかったと思うが、徐々に構築が煮詰まっていき、またプレイングが重視される玄人好みのテーマともあって、環境で頭ひとつ抜ける形となった
全盛期サンドラや全盛期芝不知火を彷彿とさせるシンクロやモンスター効果の動きで敵を圧倒する様は見た瞬間に強いと感じ、当然私もウィッチクラフトを握ることを決意した
いくつかの足りないカードプール事情も含めての決断ではあった(いまだにエアーマン持っていない)
環境においてもウィッチクラフトを中心に回り、あちこちからメタが飛んでくる形となった
因果切断の評価がうなぎ登りとなり、天罰、フレファイ、デモチェ等も見直されて積極的に採用される傾向に
これぞ環境トップ故の宿命
しかし歴代の環境トップたちは少しメタられたくらいでは止まらなかった
それを乗り越える力があってこその環境トップ
同じくウィッチクラフトにもその力があり、これは間違いない選択だと確信した
そうと分かれば後は練習あるのみ
2週間ひたすらウィッチクラフトを回し続けた
元々こういう頭とデッキをフル回転させるデッキは好きだし得意だから、無理なく楽しく回すことが出来た
普段は滅多に出ない大会にも積極的に参加して、当日の本戦に近い雰囲気や緊張感を経験しようとした
ほぼウィッチクラフトで参加して確かな手応えを感じていた
そうして当日を迎えた
2. 事件ですか?事故ですか?
当日は気持ちよく目覚めた
いよいよか
オレにはできる、オレにはできる
何度も決勝ステージに立つ自分の姿を思い描いた
私はあまり緊張しないタイプだ、当日はゆっくりのんびりと過ごす
思い返せば、受験の時も会場に来てまで血眼になって参考書を開いてる人間を鼻で笑っていた
落ち着いて普段通りのことをするだけ
いかに自律神経を整えるか、これが大事
素早くオナニーで副交感神経を優位に立たせ、リラックスリラックス
リンクス勢とLINEで他愛もないやり取りをしたり、録画していたドラマなんかも見たりしていわゆる普通の休日を過ごした
気付けば時刻は18時40分頃
当日は1度もリンクスを開いていなかった気がする
デュエルしている最中に通信が切れたり、携帯が落ちることは避けなければいけないと入念にアプリのキャッシュを消したり、再起動をして万全の状態を整えた
ふはははは
隙はない、さあやるぞ!
頭の中はすでに戦闘モード
早く始まらないかといまかいまかとその刻を待ちわびながら前のめり状態
時刻だけは無駄に確認しまくったりなんかして
18時55分頃からショップの前に待機していた
19時になった
1回戦スタートォォォ
3. 1回戦 - 己の敵は己 -
19時になってもなかなか試合が始まらない
呑気にショップの前の画面でモブたちとにらめっこしている状態
あれ、もしかしておれシード?
そもそもこれどこにいたら試合始まるんだっけ?
ここでむらぞう選手は気付いてしまった
事前に出場者に告知されていた本戦に関する案内をあまり読んでいなかったと
KONAMIさんから当日までに言われていたやらなければいけないことは主に2つ
アプリを最新のバージョンにアップデートしておくことと大会で使用する名前を提出しておくこと
さすがのむらぞう選手もこれはマストと言われていたからやった
だけど、、、
これ以外はほぼ読んでいなかったからどのようにして試合が始まるのか知らなかったのである
アプリのキャッシュを消したり、携帯を再起動をしたりと入念に接続切れをケアしているにもかかわらず、肝心のルールは読んでいないというバカの極み
よくルールを読まないで大会に参加する人がいる
時々炎上なんかもしたりして内心ちゃんとルールは読めよガイジだなんて思ったりもしていた
それを公式の大会でやってしまう私こそが真のガイジであった
ルールは絶対!!
あまりにも緊張感を持たないことは危険だと知った
必死になって探していたら当然出場者に向けてお知らせが届いていた
対戦ページ…?
初耳だ
ルールという文字を読んでいないのだから知るはずもなかった
ようやく対戦ページを見つけた時にはすでに手遅れ
…
…
…
なんてことをしてしまったんだ。。。
希望に満ちた1回戦は不戦敗
やらなければいけないことを先延ばしにして自らの確認不足が生んだ当然の報いであった
ぴえん
開始早々重くのし掛かるビハインド
戦わずして負けるとはこのこと
無知ほど怖いものはない
まさに自業自得
ルールはしっかり読まなければいけないと学んだ
ただ、特に失意に飲み込まれるわけでもなくここから5連勝すればいいんでしょ?と前向きに開き直った
だってそうでもしなければあの時間は…
無駄に消費してしまったあの時間が報われないから
やってしまったことは仕方がない、次がある以上気持ちを切り替えて進まなければいけない
※良い子は絶対に真似しないように
※ちなみに1回戦は月光を使う予定だった
4. 2回戦 - 神ハンド降臨 -
2回戦
vs. イサヤマ (オルタナ青眼)
使用:山BF
実質1回戦ともいえる本格的な戦いの幕開け
すでに1回戦が終わっていたため、他の参加者の使用デッキが大体判明していた
ウィッチクラフトが圧倒的に多く、青眼、BF、ブラマジ等が続く環境
ミラーは気合いと割り切ってBFを握りしめていざ戦場へ
神のハンドが舞い降りた
シムーン3枚貼ったことなかなかないよ
デュエルの神様からビハインドを跳ね返してまだがんばれと言われている気がした
終始ニヤニヤしながら勝ちを掴みとる
お相手にはゴリハン叩きつけて申し訳ない
サクッと1-1
5. 3回戦 - 運命のコイントス -
3回戦
vs. DarkRagno (スリカエネオス)
使用:オルタナ青眼
チームのデータ班、サポートしてくれた方によって環境分布を知ることができたため、デッキ変更という選択肢が生まれていた
本来ウィッチクラフトを主軸に考えていたが、青眼、BFが多いならと少し弱気になってしまっていた
BFが増えてきている情報があり、ミラーを気合いで乗り切る精神論は通用しないと思い、ポイッとBFを捨てた
BFが当たっても大丈夫なようにカナディアと穴を積んだ青眼にスイッチ
初手はこんなにもいいのに生憎の後攻
そこからゴリハンムーブが飛んでくる
は!?
竜魔導でアレイスター切ってアレイスター蘇生してネオスフュージョンでネオス出してバレット回収して2枚伏せって何事ですか?
どんだけ上振れ…?
200点のハンドしてますね
私先攻なら勝ってましたが?
為す術なく負け
1-2
初戦が不戦敗になっていたため限りなく絶望的な状況に追い込まれるが、一縷の望みにすべてを懸ける想い
6. 4回戦 - 因縁の相手Bobby登場 -
4回戦
vs. Bobby (山BF)
使用:闇の力WC
変わらずデータは送られてきていたがすでに敗退の危機に陥っていたため、本来予定していた一番自分の自信のあるウィッチクラフトにスイッチ
これで負けるなら本望、そう割り切った構え
マッチングが始まり、なんと決まった対戦相手は因縁の相手Bobby
なぜ因縁の相手かというと、大会等で何度か当たったことがあるがおそらく1度も勝てていない相手だからである
つまり、私は一方的に苦手意識を抱えているが、向こうからしたらお得意様というわけだ
これは絶対に負けられない
さあ、なにでくる?
おい、BFかよぉぉぉぉぉ
ウィッチに変えた途端飛んでくる鳥
しかしクローズはない模様
クローズがなければまだまだチャンスはある
この場面、ブリューナクを立てて強気に攻めるか、アーカナイトで場を一掃してマスターピースを落としてじっくり構えるか、実に120秒以上使って比較して悩んだ
悩んだ挙げ句、強気な姿勢を貫いて前者を選択
やはりBobbyに対して苦手意識があったからそれを払拭するためにも強気に攻めなければいけないと気持ちが前に出た
これが功を奏して粘り勝ち
Bobbyはかなり事故っていて助けられた
この舞台で戦えて勝てたことで次の酒の席が楽しみだ
これで2-2
希望は薄いが戦いは終盤へ
7. 5回戦 - 新星現れる! -
5回戦
vs. キノカ (山BF)
使用:闇の力WC
あらかじめ伝えておく
最大の悲劇が起こった!
先程と同様、一番自信のあるウィッチクラフトを続投
もはや何が来ても動じない、そんな心構え
またBFかよぉぉぉぉぉ(2回目)
しかも我のハンドォォォ
なんで、なんで、なんで
マスターピースを伏せて嵐で割るという苦肉の策
お願い、お願い、お願い
シムーン入りだけはやめてーーー
悲痛な願いも及ばず旋風からのシムーンスタート
万事休す
クローズさえなければまだ、まだ
通話していたノースからの情報によれば対戦相手の履歴からスワローズネストが確認されたとの声
むらぞう「スワローズネスト?なにそれ?」
ノース「BFモンスターをうんちゃらかんちゃら(早口でよくわからん)」
むらぞう「コイツ槍もコズサイのラグもないけどモンスター出た瞬間ラグ生まれたからスワローズネストあるってこと?」
ノース「たぶんある」
スワローズネストなんてカード初めて聞いたからよくわからなかったが、クローズさえ飛んでこなければヴェールを横に寝かせておいてまだまだ粘れる、最悪な初手にもかかわらずここから捲るぞという展開であった
だが…!
ガチで飛んできたんだが…
しかもプレミアやんけ…
あー ゲイルリリースしてまたゲイル出てくるってこと?
頭よくね?
カナディアとか底なし食らったときに避けられるってこと?
守備下げられて負けじゃん
なにこの賢者カード…
ところが!
賢者カードはこれだけではなかった…!
なんとチドリを選択したのだ
ん…?
星7の鳥獣族なんている?
もしやミスか?
えーっと、あなた誰…?
完全にはじめましてなんですけど
むらぞう「おい、なんか変なの飛んできたんだけど、誰これ」
ノース「コイツランク戦報酬!コイツランク戦報酬!」
どうやら最新のランク戦報酬でもらえるらしい
その名は「ストーム・シューター」
テキストチラッと見たら縦列がどうのこうのって書いてあった
知らない人多いと思うから載せておくね
《ストーム・シューター》
効果モンスター
星7/風属性/鳥獣族/攻2300/守 500
1ターンに1度だけ、次の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●使用していない隣のモンスターカードゾーンに移動する。
●このカードの正面に存在する相手の
モンスター・魔法・罠カード1枚を持ち主の手札に戻す。
ストーム・シューター「むらぞうさんチッス!」
もうおまえだれやねん
ヴェール手札に戻されたわ
はい、負け
後でわかったことだが、対戦相手の構築にはゲイルが2枚採用ですでにこの場面ではゲイル2枚を使用していた
つまり、完全にストーム・シューターに負けたということになる
おまえさえいなければ…
おまえさえいなければ…
スワローズネストという大賢者カードからのストーム・シューターというさらなる大賢者カードのスーパーコンボによって敗北
これハンドに来たらどうやって処理すんねん
そもそもストーム・シューターのテキストをしっかり読んでみると別に書いてあることはそんなに強くない
最大の強みは星7の鳥獣族だということ
主にライキリ効果にデモチェやヴェール効果をされたらスワローズネストを使って逃げて華麗にライキリ効果を通すことが狙いだろう
流行りの因果切断を当てられても墓地に置きながらストーム・シューター様が降臨なさるという離れ業なんかもできるわけだ
他にも色々と使えそうな局面がありそうで選択肢の幅が広がりそうな予感がする
ハンドに来てしまったら最大のお荷物になりそうだが、リスクを背負ってまで採用することで確かなアドバンテージをもたらすことが出来ると思った
まさにハイリスクハイリターン
大賢者などと表現しているが斬新でユニークな構築をしている
新たなBFの姿を目の当たりにした
間違いなく今大会のハイライトが生まれた瞬間であった
ただ結果としては、大賢者カードによって望みを絶たれるという完璧なオチまでついて物語は完結
2-3
8. 6回戦 - vs. 元世界王者 -
6回戦
vs. Arthur (山BF)
使用:悪夢WC
すでに決勝ステージの道は閉ざされたため気持ちの糸は切れかけていた
大会参加でもらえるアイコンが勝利数で変わるっていうお知らせを見た気がした
せっかくなら3勝でイーブンにして終わりたいな
どうせなら楽しもう
最後までやりきる
流しながら走る、そんな感じであった
デッキは引き続き続投のウィッチクラフト
悪夢のショーを採用したウィッチが多いと情報があったから最後だし使ってみようと闇の力からスキルをチェンジ
いざ、マッチング
なんと対戦相手は悪ふざけ所属のアーサーさん
白熊にもR-Warsの助っ人として窓に所属してもらっていた
一緒にKCも走ったことがあり、OCGの元世界王者だ
こんな舞台で当たったのも何かの縁
全力で倒そう、やる気がみなぎってきた
またBFかよぉぉぉぉぉ(3回目)
ウィッチに乗り換えた途端のBF3連戦
KCあるあるだよな
光の援軍にすべてを懸けたら落ちがよく、マスターピースで相手の猛攻を耐えて返しにライフピッタリのワンキルが決まって勝利
これにて3-3
私のKCGT本戦は終わった
9. 大会を終えて
KCGT本戦1stステージ
1. 不戦敗 ×
2. 山BF vs.青眼 ○
3. 青眼 vs.スリカエネオス ×
4. 闇WC vs.山BF ○
5. 闇WC vs.山BF ×
6. 悪夢WC vs.山BF ○
結果:3-3
ランキング:59位
望んでいた結果とは少し異なるけれども、とても楽しく思い出に残るKCGT本戦だった
不戦敗がなければと何度か思ったりもしたが、完全に自分の責任、認識不足に間違いないし、反省はしてるけど後悔はない結果である
まずはこのような素晴らしい舞台を用意してくださったKONAMIさんにお礼を言いたい
ありがとう!!
大会形式に関しては賛否両論の声があるとは思うが個人的には適切だったと思う
一発勝負だがそれを6回やる
それを踏まえて最終的な結果で勝負し、対戦相手も直前までわからない
もちろん運ゲー選手権だのメンコ大会だという意見もわかる
私もそう思うし実際その部分は色濃く反映されていた側面もある
しかし、すべての人が納得する形式など存在しないわけだからこれはこれでよかったんじゃないかな
我々はKONAMIさんの犬
KONAMIさんの言うことに従うまでなのだ
概ね参加したユーザー、配信やアプリ内で観戦していたユーザーからは満足の声が挙がっていると思う
可能な限り継続していただけると今後のデュエルリンクス発展に繋がるのではないかと感じる
環境分布においても予想通りウィッチクラフトが第一勢力として環境を支配していたようだ
今回一番使用したウィッチクラフトの構築はこちら
やはりデッキパワーが頭ひとつ抜けていた
しかし、その他のデッキもベスト16に勝ち残っており、すべてのデッキに可能性があったともいえる
これは最近の環境においても通じて言えることだが、非常にバランスがとれた環境を上手く作っていると思う
デッキの選択肢も増えて色々なデッキに可能性が秘められているのはいいこと
また、大会の形式上すべてのユーザーにベスト16に残れるチャンスがある点も評価したい
不戦敗というユーザー唯一のやらかしをしてしまった身ではあるが、不満な部分がひとつも浮かんでこないくらい楽しい大会であった
私のKCGT本戦は終わってしまったけど、決勝ステージに進んだ人たちには引き続き頑張ってほしいし、ひとりの視聴者として楽しみたい
“絶対にルールは必ず最後まで読むこと“
最後になりますが、この記事を最後まで読んでくださった方、今回応援してくれた方や色々とサポートしてくれた方、また対戦してくださった方等、大変ありがとうございました
それでは、また