トトロの森の麓で見つけた、「はちこくマルシェ」
こんにちは!東村山編集室 地域ライターの、みなみです。
「東村山市って子育てどうなの?」という疑問にお答えすべく、家族で楽しめるイベントやお店といった【家族でたのしむらやま】をお届けします。
皆さん、『マルシェ』と聞いてどんなイメージをお持ちですか?
私は、普段はカウンター越しに会話するお店の方と、マルシェだと近く・親しくお話しできる距離感が大好きです。ぐっと仲良くなれる感じしますよね。
今回の「はちこくマルシェ」も、そんなちょっとした特別感を味わいながら楽しめる場所でした。
はちこくマルシェとは?(愛称「はちマル」)
「はちこくマルシェ」は、東村山市野口町にある八国山たいけんの里の庭で開催されるマーケットです。
トトロの森とも呼ばれる自然豊かな八国山の麓に広がるこのマーケットは、青空もと、日常から少し離れてゆったりとした時間を過ごせる場所。
「自転車で40分かけて来ました」と話すお客さんもいるほど、来場者に愛されているイベントです。
主催されているのは、はかりうりのお店「lagi」さんと八坂にある「まうパン」さん、所沢のフローリスト田中歩美さん。
はちこくマルシェは、年に2回開催され、今年で6回目を迎えます。
主催者のlagiさんは、「環境に配慮しつつ、訪れる人がリラックスして楽しめるマーケットを目指しています。今日はお天気に恵まれて、皆さんがのんびりと過ごせる一日になりそうで嬉しいです」と、目を細めながら笑顔で話してくれました。
野菜も音楽も。マルシェに集まる人と笑顔
はちこくマルシェには、新鮮な野菜、焼きたてのスコーン、香り高いコーヒー、色とりどりの花々、そして個性的な古着まで、バラエティ豊かな商品が並びます。
まるで小さなコミュニティが一つの広場に集まっているかのよう。それぞれのブースには、商品を手に取るたびに店主との会話が生まれ、心地よい時間が流れていました。
八坂小前のパン屋さん「まうパン」さんでは、サブブランド「ロバスコーン」を販売。私は「アップルシナモンチョコレート」のスコーンを購入しました。
自宅でゆっくり食べるつもりでしたが、どうしても我慢できず、思わず一口パクリ…!外はさっくり、中にはゴロゴロとしたりんごが詰まっていて、その豊かな風味が最高でした。
スコーンといえばパサパサしがちなイメージを持っていましたが、その概念が覆されましたね…!
ピューっと秋風が吹いたら、あたたかな珈琲を
コーヒー好きの私が、ひそかに楽しみにしていたのが「みぢかな珈琲」さんのブース。ご夫婦で営んでいるこのお店には、どこかほっとできる空気感が漂っています。
ふと「コーヒーは大好きなんですが、豆の種類が難しくて…」と話すと、奥様は「分かります、ちょっと複雑ですよね」と優しく答えてくれて、こちらもつい笑顔になりました。
コーヒーは、旦那様が丁寧に淹れてくれます。時折吹く強い秋風を感じながら、それでも落ち着いた手つきで注いでくれました。
もちろん香りも味も素晴らしいですが、それ以上に、気軽に立ち寄れる雰囲気が一番ありがたいですね。
「みぢかな珈琲」さんは、「百才(ももとせ)」で、月に2回、日曜日に営業されているとのこと。
百才といえば、縁側が心地よい古民家。ホットコーヒーが美味しく感じられるこの季節は、つい足を運びたくなりますね。
子どもも私も楽しくって笑っちゃう
この日は2歳の娘と一緒に参加。
いつもはイヤイヤ期でプンスカしている娘ですが、大きな芝生の上でのんびり過ごせたこともあり、笑顔で楽しんでいました。
日常の中では、こうしてただ穏やかに時間が流れていく瞬間は、意外と少ないのかもしれません。
地域でこんな風に人が集まり、笑い合い、何気ない幸せを感じることができる場所があるというのは、何とも言えない嬉しさです。
これからも続いていってほしい、そんな思いを胸に、家路につきました。