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起業や新しい挑戦を成功させる「自己信頼」の高め方

「明確なビジョンと目的」
「市場調査と競合分析」
「ブランディングと差別化」
「PR戦略とSNS運用」

私の苦手なカタカナと四字熟語がいっぱい……!
でも、どれもひとり起業で新しいビジネスを始めるうえで欠かせない要素だ。

しかし、私が最も大切にしているのは、「自己信頼」である。
これが、ビジネス成功の8割を占める要素だと考えているから。

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「愛」か、「恐れ」か。

「その感情は、愛からの感情ですか。それとも、恐れからの感情ですか」。
これは、コーチングの師であるアラン・コーエン氏が、ホリスティックライフコーチ養成講座のなかで私たちによく投げかけた問いだ。

アラン氏によると、人間の動機は、大きくわけて「愛」と「恐れ」に二分される。

○「愛」の感情
よろこび(心が満たされ、あふれ出す温かいエネルギー
楽しみ(ワクワクする気持ち)
感謝(ありがたい、恵まれていると感じる気持ち)
安心(心が穏やかで満たされている感覚)
信頼(自分や他者を信じる気持ち)
思いやり(相手の気持ちを大切にする心)
共感(他者のよろこびや悲しみを自分ごとのように感じること)
希望(未来に対する前向きな期待)
優しさ(人や自分を包み込むあたたかさ)
赦し(過去の出来事や相手、自分を受け入れる心)
つながり(誰かと深く結びついている実感)
感動(美しい景色や音楽、人のやさしさに心を打たれる)
達成感(努力が実を結び、充実した気持ちになる)
クリエイティビティ(何かを生み出し、表現する楽しさや誰かのために生み出すエネルギー)
遊び心(無邪気に楽しみ、夢中になる)
満足感(「これでよかった」と心から思える状態)
ときめき(新しいことや人との出会いにワクワクする)
幸福感(ただ「生きていることが幸せ」と感じる瞬間)
自由(ありのままでいられることの心地よさ)

「愛」の感情は、広がりを持つエネルギーのようなもの。
アラン氏は、「直感」も愛の動機だと教えてくれました。
一方、「恐れ」の感情とは−−。

○「恐れ」の感情
不安(未来がどうなるか分からず、心が落ち着かない)
焦り(「早くしなければ」「間に合わない」という圧迫感)
義務感(「やらなきゃ」「頑張らなきゃ」というプレッシャー)
疑い(相手や自分を信じられない気持ち)
孤独(誰ともつながれず、ひとりでいるような感覚)
無力感(「何をやっても変わらない」と感じる)
嫉妬(他者の幸せを脅威に感じる)
自己否定(「自分には価値がない」と思い込む)
罪悪感(「自分が悪い」「申し訳ない」という思いに囚われる)
怒り(自分が傷つかないように防衛的に攻撃する)
執着(「これを失いたくない」「手放せない」と過度にこだわる)
悲しみ(大切なものを失ったり、期待が裏切られたときの痛み)
絶望(「もう希望がない」と感じる心の重さ)
羞恥心(「こんな自分は受け入れられない」と思う)
抵抗(変化や新しいものに対して拒否する)
閉塞感(どこにも進めず、出口が見えない感覚)
無価値感(「自分には何の価値もない」と感じる)
劣等感(「自分は他の人より劣っている」と思い込む)
罪の意識(「自分のせいで誰かが苦しんでいるかもしれない」)
コントロール欲求(「すべてを思い通りにしたい」「完璧でなければならない」)
復讐心(「傷つけられたから、やり返したい」)
恥の感情(「こんな自分はダメだ」「人前に出たくない」)
喪失の恐れ(「大切なものを失うかもしれない」)

愛が「開く」エネルギーであるのに対し、恐れは「閉じる」エネルギー 。心が委縮し、防衛的になったり、執着したりすることで生まれる。

「愛」を動機に行動すると、成功の可能性はぐんと高まる。なぜなら、愛は「心の制限」を解き、柔軟な思考を生むから。また、「愛」からの行動は、内側から湧き上がるモチベーションがあるため、無理なく続けられるのだ。

一方、「恐れ」を動機に行動すると、思考が狭まり、無理をして続けることになりやすい
「失敗したくない」「批判されたくない」といった不安から動くと、完璧を求めすぎたり、新しい挑戦を避けたりして、本来の可能性を狭めてしまう。また、恐れによる行動は、プレッシャーや義務感に支配されやすく、モチベーションが続きにくい。その結果、ストレスが増え、行動を続けることが苦しくなってしまうのだ。

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新たな挑戦には、
「恐れ」は少ないほうがいい

だからこそ、起業や転職、夢に向かって挑戦する など、新しいチャレンジのときには、愛を動機に行動したほうがいい。

とはいえ、100%恐れをなくすのは難しい。誰だって、大きな変化の前には不安を感じるものだから。

たとえば、「失敗したら恥ずかしい」と感じたときに、「これは経験になり、自分の成長につながる」と前向きに捉えるなど、恐れを減らす思考の習慣をつけることを意識すると、次第に恐れにとらわれず行動できるようになる。

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「自己信頼」がある人は、
自然と「愛」を動機に行動する

自己信頼とは、「自分なら大丈夫」「どんな結果でも受け止められる」「ありのままの自分でよい」と思える自己への絶対的な信頼感であり、他人の評価や環境に左右されず、無条件に自分の選択や判断を信じる力のことをいう。
そのため、自己信頼がある人は、「恐れ」よりも「愛」に基づいて行動できる。

だからこそ、起業や新しい挑戦を成功させたいなら、ビジネスのスキルを学ぶよりも先に、自己信頼感を高めることが何よりも大切だ

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世界一簡単な
「自己信頼」の高め方

では、自己信頼を高めるにはどうしたらよいのか。

根拠はいりません。
ただ、「自分はできる!」と思えばいいのです。


は?

どゆこと?(この言い方苦手。苦手だけどあえて使う天邪鬼)

もっと簡単に、ストレートにお伝えすると……

根拠のない自信でOK!


本来の自信とは、根拠や理由を必要としないものなのだ。

だって、自信に根拠や理由が必要だとしたら、それが崩れたときに自信も失ってしまうということになるでしょう。
そんなの、本当の自信とは言えない。

めざすは、80年代にテレビ放映されていた、アニメ版『キン肉マン』のキン肉スグルです(ロスジェネ世代はご存知かと)。

キン肉マンが決め台詞「へのつっぱりはいらんですよ」と発すると、普段は牛丼店で働く目立ちたがりの男性・与作さんが

「おお、言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ!」

と返すお決まりの流れがあるのだが、まさにこれ! これですよ。

なんだかわからないけれど、自信はある。


これが、真の自己信頼です。

それでも自信が揺らいでしまうあなたへ。
これらは、自己信頼を育むためのアファメーション です。

「私は、存在するだけで愛されています」
「私は、ただここにいるだけで価値があります」
「私は、私自身が大丈夫だと知っています」

ピンときたものや、言葉にしやすいものを選んで、どれか1つ、毎日、鏡を見るたびに、映る自分に向かって声に出して言いましょう。

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私は起業講座で、「心が整うと、ビジネスが整う」ということをよく受講生さんたちにお伝えしていました。

ビジネスがうまくいかない背景には、必ず「恐れ」の感情が隠れているから。

ビジネスの方向性が決められない → 間違った選択をするのが怖い
思い切った投資ができない →
「失敗したらどうしよう」とリスクを恐れる
競合を気にしすぎる → 「あの人のほうがすごい」「私はまだ足りない」と焦る
SNSやブログの発信ができない → アンチコメントが怖い
新しいサービスを出せない → 「誰も求めていなかったらどうしよう」と不安
価格を上げられない → 「高すぎる」と思われて、お客様が離れるのが怖いSNSやブログの更新が滞る → 「完璧じゃないと投稿できない」と思ってしまう

など

だから、何度でも口酸っぱく言います。

起業や新しい挑戦を成功させるなら、何より先に「自己信頼」!
根拠なんていらないから、何よりも、自分の力を信じて。


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