上司が「やめていい」と言ってやる~BRPについて~
みなさん、こんにちわ!東村山タロウです。
さて、今回は年末年始に読んだ本の紹介をさせて頂こうと思います。久しぶりに一気読みしてしまうほど非常に勉強になる内容でした。
ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか
今回ご紹介させて頂くものはプレジデント社から発行、SAPジャパン株式会社の村田氏が著書の本です。失われた25年の克服・復活への答え、道筋について論じられております。他人事ではなく、当社でも起こっている事象がたくさん語られており、どちらかと言うと「ニヤニヤ」としながら読んでしまいました。(笑いながら読むのは珍しいですね)
本編の概要
2000年を軸として先進国と比較しGDPの伸び率がほぼ横ばいであることを「失われた25年」とし、トヨタ自動車のグローバル活動であるカイゼンを継続するブルーカラーと比較し、ホワイトカラーの生産性がなぜ低いのかを実際各社へのインタビューを踏まえ解説。ほぼ全編において「うちの会社のことでしょ?」と思わされることが、日本のどこにでも起きているということを安心ではなく不安とさせられるような内容。
BPRとは
BPRとは以前noteにも記載したことがありますが、「Business Process Re-engineering」であり、企業の業務プロセス全体を根本から見直し、再構築する手法のことを指します。ITパスポート試験の頻出単語だったり自身のプロジェクトのおいては当たり前のように定例MTGで出てくるワードですね。ただこれは無意識では全く出てこない心理、強めに意識していないと実行に移せないというものだと感じます。
上司が「やめていい」と言ってやる
全体が第7章に分かれておりますが、その中でも第6章に記載がある内容。トヨタ自動車にもポスターが貼ってあるそうですが、当社にもポスターを貼りたいと思ったものです。
題目)上(上司)が「やめていい」と言ってやる
①会議のムダ
・「決まらない会議」「決めない人も出る会議」を開いていませんか?
②根回しのムダ
・自分の”安心”のために”全員”に事前回りをしていませんか?
③資料のムダ
・報告のためだけに資料を作っていませんか?A4/A3の1枚以上の資料
を準備していませんか?
④調整のムダ
・実務で調整していても進まない案件を、「頑張って」調整しようとして
いませんか?そういった案件はすぐに上位に相談しましょう。
⑤上司のプライドのムダ
・自分に報告がなかったという理由だけで「私は聞いていない」と言っ
ていませんか?上司がこう言うと、②根回し③資料のムダが発生しま
す。情報は上司が自ら取りに行きましょう。
⑥マンネリのムダ
・「今までやっているから」という理由だけで続けている業務はありま
せんか?
⑦「ごっこ」のムダ
・事前に練ったシナリオ通りの”シャンシャン”会議をしていませんか?
決めようとせず、その周辺ばかりをつつくことで議論した気になって
いませんか?
上記を「グレーゾーン業務」とし、ホワイトカラーの生産性を低下させる要因として、トヨタ自動車は実行しているそうです。
これがデフォルトで生きてきた世代であり、飲み会で大盛り上がりする話題だったりすることを、この本ではテキスト化されている点が「ニヤニヤ」としてしまったわけです。
上司としては当たり前でしょ?という内容ですが、こんな上司がいたら部下のエンゲージメントは非常に高くなりますし、みんながみんなこんな上司の下で働いているとは思いませんね。私は上司ガチャでSSRを引けたので、直近1年は上記を実行されている方でした。(最高の1年でした)
自身におけるネクストアクション
ただの感想をつらつら書きたかったわけではないです。年始にnoteに掲載させていただきましたが、当社においてもいよいよBPRが注目されてきており、組織が新設されその組織に私は1/1付けで異動になります。要は全社横断でBPRを実行していく立場となるわけです。
本書の中で”北極星”という表現で組織としての向かう先、会社として向かう先を比喩したものがありましたが、この本はまさしく私の中での北極星になってくれたと思います。また新組織全員が本書を読むことから開始されるので、フェースが合う、言語化出来ている集団になるのはもってこいだと思いました。
年末年始に色々考えましたが、”新組織”や”BPR”なんて言われても、全社員は自分の組織および自分のことで精一杯ですから、、また変な輩が出てきたなと思われるかもしれませんね。そんな中、最初の一手としてやるべきことは「情宣活動」だと思います。この組織が何者なのか?そこに配属された人材はどんな人間なのか?会社の方向性と何が合致しているのか?をしっかり社員の共有した上で活動をしていくことで、部分最適ではなく全体最適へと向かっていけると思います。
幸いにも私がリーダーとして実行中であるEPM領域のプロジェクトは組織横断型であり、部分最適ではなく全体最適をどうしていくかを迫られたものだったので、この辺りは新組織で十分に活かしたいと思います。
最後に
今回も最後まで読んで頂きましてありがとうございました!完全にコラムのようになってしまいましたね。でも、読んで(インプットして)おしまいなく、アウトプットすることで頭の整理にもしたかったので残させて頂きました。もう1冊本は買ってあるので、そちらも完了次第、みなさまにお伝えしていけたらと思います。それでは!