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人生に疲れ果てた「完璧主義の自傷人間」たちへ。

日本人って、根本的に自分に厳しい人が多いよね。例えば、僕もそう。そして、たぶんアナタも。

「ウソつけ!借金してる奴のどこが、自分に厳しいんだ!」とツッコまれそうだけど、僕が言いたいのは、心の根っこの部分の話です。

僕の場合、たしかに借金をしています。表面的には、自分に激甘です。ただ、内面的には、そんな自分を猛烈に嫌っています。これって、つまり、自分に厳しいってことなんですよね。

骨の髄まで自分に甘い人って、こんな風に自分を嫌ったり、否定したりしませんから。

最近、ふと思ったんですが、日本人って「真面目と完璧主義」を、「自律と自傷」を、それぞれイコールにしちゃってる所がある気がするんですよね。

仕事を頑張り過ぎてメンタル病んじゃう会社員とか、まさにコレかなと。まあ、前職時代の僕もそうだったわけですが。メンタル病む人って、大抵、自分の弱みや欠点を全否定して、それを直せない自分を痛めつけるんですよね。主に言葉で、精神的に。だから、メンタル病む。

真面目っていうのは、目の前のことをちゃんとやることであって、ミスや失敗を許さないことじゃない。

自律っていうのは、メリハリのある生き方を身に付けることであって、ボロボロになるまで自分を痛めつけることじゃない。

以前の僕を振り返ってみても、周囲の評価や価値観に振り回されていると、嫌でも「完璧主義の自傷人間」になっちゃう。

だから、今よりも少しだけ、「人生なんかテキトーでいいよね」って思えたら、仕事も人生も楽になると思うんだよね。

寝そべっていい!睡眠をとっていい!息抜きして───いい!休んでいい!完璧じゃなくていい!他人をがっかりさせていい!失敗や挫折していい!人生いったんぶんなげるのも───いい!生きてさえいればそれで───いい!

はるかリセット』18巻

これ、少し前に読んだ『はるかリセット』って漫画の18巻に出てくるセリフなんですけど、めっちゃ大好きな言葉です。

そもそも、「失敗しちゃいけない」って誰が決めたんですかね?「逃げちゃいけない」って誰が決めたんですかね?「もっと自分を追い込まなきゃいけない」って誰が決めたんですかね?

たぶん、誰も決めていません。人が集まって、皆が互いに自分と相手を比べ合って、勝手に「もっと頑張らなきゃ!」ってなって、それが空気となって常識となって世間に漂っているだけ。

「日本人は真面目過ぎ」とか「日本人は働き過ぎ」なんて言われる世の中ですが、それ以前に、「日本人は自分に厳し過ぎ」なのではないですかね。

日本中の人が、もう少し自分に甘くなって、もう少し人生テキトーでいいと思えるようになったら、日本に漂っている「何となく生きづらい感じ」が、生きることのそのもののプレッシャーが和らぐんじゃないかなと思ったりします。

たまには、ダラダラしたっていいんじゃない?仕事サボったっていいんじゃない?朝からずっとパジャマのままでもいいんじゃない?一日くらい家事やらなくたっていいんじゃない?

「ただその日を生きた自分」を褒められるようになったら、それが一番幸せな人生なんじゃないかな。

頑張ってるの、誰のためですか?
自分を痛めつけてるの、誰のためですか?

世の中には、「逃げちゃいけないこと」っていうのも、たしかにある。でもさ、法や倫理に触れないのなら、それって本当に逃げちゃダメなの?

僕の場合で言ったら、借金返済からは逃げちゃダメだ。でも、だからって、会社で嫌なことがあっても我慢しようとは思ってない。許せない仕打ちを受けたら、秒速で転職するつもりでいる。周りに迷惑かけるとか、そんなこと考えるつもりない。

日本人は、「一度始めたら逃げちゃダメだ」と思ってる人が多すぎる。だから、嫌なことあっても我慢して、必死に自分を殺して生きるようになる。まさに、「完璧主義の自傷人間」だ。

もう少し、自分に甘くなってもいいんじゃないの?

そんなことを考えている、今日この頃です。

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