【報告/9月村民集会/@東京・早稲田】
こんにちは!
ムラツムギの前田です。
昨日行われた「第1回村民集会」のご報告をさせていただきます。
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目次
①はじめに
②ご参加くださった方々のご紹介
③ワークショップの様子
④まとめ
-----------------------------------------------------------------------------①はじめに
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今回の村民集会の狙いから、お話させていただきます。
前提として、この村民集会は「任意団体ムラツムギ」の「ムラツムギvillage運営」という事業の一環として、今回が記念すべき第1回となりました。
そもそもムラツムギvillageは「村の看取り」「地域活性化以外の取り組み」といった、一般的にタブー視されるような文脈の話でも、このコミュニティー内であれば同じような課題意識や認識を持った方々が集まっているため、「安全地帯」として「相談」や「情報共有」ができる場にしようと思い立ち上げました。
しかし、運営する中で「発言しやすい場作り」という壁に直面しました。
Facebookという特性上、実名が出ます。実名がでる、かつ文字として残る、という状態は発言の敷居を大きくあげていると考えられます。
職務上、立場上・・・色々ありますから。
また、運営メンバーから、議論のタネになりそうなネタやコラムを定期的に投稿していることで「情報を提供する側とされる側」という、暗黙の空気感が醸成され、安易な発言がし辛くなっている、さらに派生してコメントへの敷居も上がっている、という現状にありました。
そこで、実際に顔を突き合せて話をする場を作ってみたら何か起こるかもしれない。実際に運営である自分も村民の皆さんのことを知らないので意見をいただけるような場が欲しい、ということで、見切り発車で村民集会・村民の宴というコンテンツをリリースしました。
このような経緯があります。
そして第1回は当日、場を回せるスタッフが私1人になる可能性がある、ということで少人数の募集とさせていただきました。
そんなこんなで第1回、得体の知れないイベントにご参加くださった5名と共に、記念すべき初回を迎えられ、大変多くの収穫があった時間になりました。
それでは、ダイジェストでお伝えしていきます。
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②ご参加くださった方々のご紹介
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今回ご参加くださった方々は地域プランナー、釣り師、公務員、フィールドワーカー、研究員、、、
本当に様々な視点を持った方々にお集まりいただきました。
「村民になった理由・背景について教えてください」
という問いに対して、
「中山間地域の支援をする中で、地域の人のためになってるのかな、想いにもっと寄り添えないのかなと思い、ムラツムギの活動に興味を持ったから」
「住民同士の対話の場づくりの”先”にまちの終活、みたいなものも考えなくてはいけないのではないかと思ったから」
「仕事の経験を社会に還元できないかと思った時に、このテーマに惹かれたから」
「釣り場通いの中で文明と自然のエッジをみてきたが、近年の限界集落化、自然の差し迫りを身を以て感じているから」
「ムラツムギメンバーの新聞記事を読んで興味を持ったから」
というように、実体験に基づく問題意識や興味関心、そのバックグラウンドから、それぞれの参加動機をお話くださいました。
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③ワークショップの様子
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今回のワークショップではムラツムギから知見の共有であったり、ケーススタディ的なワークではなく、「今、運営は発言しやすい場づくりができなくて困っている!」という悩みを打ち明け、「自治の村として、一緒に解決策を考えてください!」と、今考えるとかなり型破りなワークショップをさせていただきました。
「ムラツムギvillageに入って感じたこと」
(ex.どんな人がいるのかよくわからない/〜なシステムがあったらいいのにな/ただ眺めていられたらそれでいいな)
というテーマでディスカッションしました。
「最後にまとめて発表する」というようなスタンスではなく、「まとまらなくてもいいから、引っかかることを全て言葉にする」という方針の元、ディスカッションを行い、非常に示唆に富むご助言をいただきました。
〜〜〜〜いただいたご意見〜〜〜〜
「全国、各都道府県(各地方)にどのくらい村民がいるか把握して、ローカルの村民集会をやってみたらいい」
「コメントが難しい。どんな投げかけをするのか、感想をこの場に求められているのか、コメント機能をどう使うのか、そこのイメージがつくといい」
「FBのコメント欄で議論してもらいたいのか、村民各々が色々考えられるような情報提供をしていくのか、はっきりした方がいい。現状は非常に質の高い発信と議論のみで完結されているが、もっとディスカッションを活発にするにはFBのコメントにこだわるのではなくて別のトークルームを作ってみるなど、改善の余地がある」
「村民表を活用し、公開可能な人の分を公開して村民同士が主体的に繋がれるようなきっかけがあるといい」
「サクラっぽく、ゆるく議論が始まっているといい」
「顔を突き合わせて話したことある人じゃないと議論し辛い」
「こういう使い方して欲しい、こういう議論が出てきたらいいな、というイメージを持って、意見を吸いだすような場として設定できたらいい」
「ビジョンからブレイクダウンして自分達が何をしているのか、発信してもいい」
「〜を一緒に考えたい。〜に困ってる。って言ってしまってもいい」
「組織がどういう状況にあるのかもムラツムギvillageだけだとわからない」
以上のようなご意見をいただきました。
情報量の少なさ故、我々の意図がしっかりと伝わっておらず、この場が狙い通りの機能を果たしていなかったり、投稿やコメントへの敷居が高かったりと、村民の目線から、問題点をご指摘いただきました。
それに対し、ムラツムギvillageを幹に、枝葉を生やしてより密なコミュニティーを形成していくという考え方。1から丁寧に、改めてムラツムギ についての理解を深めるコンテンツの必要性。場の雰囲気、言葉の投げかけ方。
様々な切り口から改善案、アドバイスをいただきました。
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④まとめ
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昨日のムラツムギvillageの目指すもの、理想の状態から逆算して、まず優先的に取り組むことをピックアップしました。
1、ムラツムギの取り組みを整理し、伝える場を作る
2、投稿のスタンスを明確にする
3、オフラインの場を継続的に設ける
です。
1
>そもそも、「ムラツムギvillage」がどのような位置付けにあるのか。どんなビジョンを掲げる団体の、どんな趣旨の事業に当たるのか、ということを前提としてお伝えしなくてはいけません。ムラツムギvillage立ち上げ時に書いた狙いも、後からご参加くださった方の目に入らない為、現在作成中のHPを活用するなど、お伝えする場を整えていきます。
2
>意見を求める投稿なのか・情報発信なのか・議論をして欲しいのかを明確にすると共に、それぞれの狙いに則した仕組みを我々のイメージに素直に創っていきます。
3
>見切り発車で立ち上げた「村民集会・村民の宴」という場ですが、高尚な狙いを掲げるということをせずとも、「安全地帯を創る第一歩」「顔を突き合せて、それから考えよう」というくらいの実験的思考でとにかく機会を創り続けていきます。
今回は、具体的に集落の看取りに際するディスカッションや地域の例を切り取ったケーススタディという形ではなく、完全に一緒に場作りから考えていただく、というような時間になりました。
まだまだ実験段階、見切り発車で拙い進行でしたが、非常に刺激的なご意見やアドバイスをたくさんいただきました。
次回(11月)「村民集会」をどんなテーマでやるか、正直今はイメージがついていませんが、次回「村民の宴」(10月)でまたムラツムギvillageの皆さんと顔を合わせて、その中で次の村民集会の場をどう作っていくか、ゆっくりイメージを膨らませていけたらと思います。
最後になりましたが、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
来月は村民の宴、次回村民集会は11月です!
是非、ご気軽にご参加ください。また追って、ご案内させていただきます。