当麻町スタートアップ企業「北海道から全国、世界へ」
【コラム連載 49 日々勉強 日々感謝】当麻町スタートアップ企業「北海道から全国、世界へ」
アパレル、ファッションは都会から発信されるだけのものではない。「北海道から全国、世界へ発信する」。大きな夢をかかげ、当麻町で成長を続けられるスタートアップ企業、有限会社オフィス甲斐。
2017年、旭川市から当麻町へ本社と店舗を移転新築。全国WEBショップナンバー1称号の獲得などネット通販を主力としつつ、当麻町にアパレルセレクトショップ「MOONLOID(ムーンロイド)」を構えるほか、「ナンガ当麻」「ナンガ北広島」道内店舗を経営、高い実績を誇るチームへと育て創業から率いるのは、代表取締役 女性起業家の甲斐綾乃さん。
2013年に創業、3坪ほどの小さなショップから始まり事業規模は大きく成長、従業員も2人から25人へ。委託・連携事業者、外部サポートメンバーも全国に数多い。
高級ダウン寝袋・ウェアなどで知られるナンガ(滋賀県米原市)とのコラボレーションブランド「ナンガホワイトレーベル」が同社の代名詞。コンセプトは「北海道らしい普段着」。価格は決して低くはないが、仕様やデザインなど、オリジナル商品としてダウンジャケットなどを扱う。
大学で建築構造力学を専門的に学び海外大学留学も経験された甲斐代表。経営や商品開発の話となると、数値化し分析的な考察を述べる口調にその経歴が表れる。
「色に染まっていない町のほうがおもしろい」と考え当麻町を訪れた時、大雪山系に圧倒されたという甲斐代表。「町の職員が熱心に説明してくれたことも移転の決め手になった」とも。
職員当時の出会いから関わり、全国に名を知られるまでに成長する活躍を目の当たりにしてきた者の一人として大変うれしく、誇らしい。
「前例がなくても行政がリスクをとって民を応援し、新しいことに柔軟に挑戦する姿、こんな自治体は見たことがなく驚くことばかり。当麻町ならではだと感じます」。「当麻町で、創業時からのメンバーで共有してきた意識『ムーンロイド・イズム』。これからも初心の心持を大切にしていきます」。感謝状を手にされた甲斐代表の目には、涙が光っていた。
相乗効果を生み出すアイデア「アパレル×カフェ」など、新たな企画も進行中とのこと。当麻町スタートアップ企業のワクワクする発想と、さらなる挑戦が、楽しみでならない。
当麻町長 村椿哲朗 (広報紙我が郷土 令和6年11月号掲載)
「自分たちが手がけたウェアを着ている町の人の姿を多く目にし、スタッフみんなで幸せを感じていました。当麻町へご恩返しができれば」。当麻町役場の職員、事務・除雪・スキー場の会計年度任用職員、すべての働くスタッフへ、「ナンガホワイトレーベル」ダウンウェアを寄贈。
心からの感謝の気持ちとともに、甲斐代表へ当麻町から感謝状を授与。
「ナンガの羽毛は羽織るだけで軽く暖かで、防水機能もある。膨らみやすさを表すフィルパワーが海外著名ブランドにも勝る」とほれ込み、ナンガの横田智之社長の共感を得て実現。
https://www.instagram.com/nanga_tohma/
https://www.instagram.com/nanga_kitahiroshima/