ひぐらしのなく頃に業 ルールXYZの崩壊 【考察】
前回の記事を沢山の方に読んで戴けたようで、大変嬉しく思います。
今回はちょっと短めな小噺として、ひぐらし業におけるルールXYZの話をしていけたらと思う。
まず大前提であるこのルール、ひぐらしも古い作品なので忘れている方も多いだろう。なので復唱していこうと思う。
(注:記事を書いて日が空き、様々な考察を目にしたため、前回の記事と矛盾した記述がある可能性がありますが、人間考え方は変わっていくものということでご容赦願います。)
ルールX
必ず誰かが疑心暗鬼になり発狂。その原因の一端に、主に大石や鷹野等に吹聴された情報が存在する。
例)鬼隠し編の圭一は鷹野に祟りの話を聞いた事が疑心暗鬼を加速させた。
ルールY
作中すべての世界において必ず起きる
「富竹の死、鷹野の偽装死」
なお、この中には梨花の死や終末・滅菌作戦も含まれることもあるが、これらは絶対に起きるとは限らない。
ルールZ
俗に言う「園崎ブラフ」
主に園崎お魎のセリフに起因し、連続怪死事件の黒幕が園崎家という疑いや、悪い事件は祟りであると受け入れてしまう土壌を指す。
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さて、これらのルールだが、この内のルールX.Yはひぐらし解の世界においてすでに瓦解しており、結果祭囃しに繋がっていることを覚えているだろうか。
作中では既に全てのルールが崩されたかのような雰囲気だが、完全に瓦解できてるようには見えないので便宜的にZは除いている。
そして本題、ひぐらし業においてこれらのルールは果たして機能しているかという問題だが、だれがどう見てもしていないと言えるだろう。
ルールXの瓦解
まずルールX、一見レナが発狂することから達成しているように見えるが、Xに付随する吹聴された情報が存在しない。
様々な考察にある、実際にレナがリナらを殺害したパターン、全てが罪滅しのフラッシュバックであるパターン両方問わず、レナの中でのみ完結している。
このことは3話の「嘘だ!」のシーンにて、鬼隠しでは「レナたちに嘘や隠し事」と言っていたシーンが今回「レナに嘘や隠し事」となっている辺りから、レナは独立した動きである事が分かる。
そりゃ梨花だってノーマークになるわ、俺でもマークを外す。
つまり本来であれば圭一がXの対象であったが、大石、梨花の尽力や圭一の決意により、付随する条件である部分を打ち消したこととなる。
個人的な見解ではあるが、それ以降のシーンにおける圭一の不審点は、己がレナを殺してしまったという事実をねじ曲げた結果と考えている。
病院で首を掻くシーンは、レナの発狂時に見ていたことと、看護士の発言に起因すると考える。
オヤシロ様の祟りという言葉とレナの症状を想起し、レナを殺してしまったのは自分もそうだからではないか、と意識か無意識かは分からないがそう考えてしまうのは不自然ではないだろう。
ルールYの瓦解
富竹、鷹野両者が行方不明という扱いであるため、瓦解したというのが現段階における正しい判断と思われる。
仮に富竹がどこかで死んでいたとしても、それが梨花達に提示されていないのは不自然。
梨花の死については残っているように見えるが、我々の知るひぐらしの中では梨花の死亡パターンは絞られており、それらに該当しない死に方であるため、このルールに当てはめるべきかは、まだ決めあぐねている。
ルールZの瓦解
さっきの話だと完全には瓦解してないのでは?という話だったのだが、鬼騙し編を総じて共通点があることに気づいているだろうか。
それは、「富竹、鷹野失踪事件について、園崎家に疑いを剥けているのは大石のみ(圭一視点)」「悟史の話が露骨に出ない」
この二点である。
前者においては、雛見沢に住んでおらず、かつ一番最初の事件のことから個人的に恨んでいるという事実が存在し、園崎ブラフと関係ない部分による疑いであることは明確。
そして鬼隠しベースでありながら、魅音に対して疑いを持たない圭一。
後者にもあるように、悟史の話題を出さないことにより、我々の視点から見ると園崎家に疑いがかかる要素が雛見沢の住人には無いのだ。
鬼騙し編の段階では、ルールZも瓦解しているように捉えられる。
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ひぐらし業はルールが崩壊し、それぞれのメンバーが過去の世界で背負った業の物語なのだろうか。
はたまた、巷で言われるように“うみねこのなく頃に”に至るまでのストーリーなのか。
話数が少ない以上様々な憶測が飛び交うが、当noteにおいては明確な示唆がない限り、基本的に“ひぐらしのなく頃に”作中のみの話で考察を書いていこうと考えている。(一部TIPS的な感覚くらいでは出すかもしれない)
これらの考察や思考は皆様の考察を否定するものではありません、皆様の考察の一助になれば幸いです。
誤字や明らかな矛盾、質問等ございましたら当Twitter(@snails892)までご連絡願います。
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