【下げ一服か】11月28日・東京市場のドル円見通し
昨日(27日)から今朝にかけてのドル円
おはようございます。
ドル円は昨日(27日)朝から19時くらいまで下落が続きました。ドル円は27日朝の153円ちょうど近辺から151.2レベルと1.8円も下落。151.2レベルは11月6日以来と3週間ぶりの安値です。
ドル円は、19時を過ぎに下げが止まり、NY市場が始まる22時頃まで151.3~151.6のレンジで上下動を続けます。
しかしNY市場に入ると、ドル円は再び下げる展開となり、23時半には一時151円ちょうどまで下落。28日に入ると151.7レベルまで値を戻しますが、その後、米金利が低下すると、ドル円も下落へ。2時前には150円台半ばを割り込み、10月21日ぶりの安値を記録しました。
ただ、ドル円の下げはここまで。2時半頃に150.7レベルで安定してから、じり高の動きとなり、5時過ぎには151円ちょうどを回復し、6時台は151円ちょうどをやや上回る水準を維持しています。
昨日からここまでの動きを整理すると
という感じ。
米PCEデフレータと米GDP(改定値)
10月の米PCEデフレーターは前月比+0.2%、コアPCEデフレーターは同+0.3%上昇と、いずれも市場予想通りの結果となりました。さらに狭い範囲を対象とし、サービス部門におけるエネルギーと住宅を除くサービス価格を中心に計測されたスーパーコアPCEデフレーターは前月比+0.36%と、3月以来の最高を記録。前年比は+3.5%と前回の+3.2%から加速しています。
第3四半期の米国GDP(改定値)は、季節調整済み年率換算(SAAR)で2.8%増と、速報値と変わりませんでした。個人消費は年率換算3.7%増から3.5%増に小幅下方修正されましたが、FRBが個人最終消費支出(PCE)が堅調であるとの見解を変える可能性は低いと考えられます。
2つの米経済指標がFRBに与える印象
米PCEデフレータは、米国のディスインフレ(物価上昇の鈍化)の進展が緩やかであることを改めて示しました。一方、米GDP改定値は、米景気が(11月のFOMCで指摘されたように)引き続き堅調であるとの印象を強めたと思われます。
12月のFOMCで追加利下げを決めるか否かは、12月6日発表の米雇用統計の結果次第、との見方が広がると思われます。しかし現時点では、CMEのFedWatchツールでの12月FOMCでの追加利下げ確率が66.5%と少しずつ高まっており、ドル円の上値を重くしています。
28日の東京市場のドル円見通し:下げは一服(と思いたい?)
昨日から今朝にかけてのドル円の下げは、私が昨日予想したペースを上回るものでした。ドル円は200日移動平均(151.9付近)を下回っており、下落トレンドは続いている、との見方が自然と思われます。
とはいえ、昨日から今朝にかけての安値は150.4レベルと、9月16日から11月15日への上昇の38.2%戻し水準を小幅上回る水準でした。下落幅が大きかったことから、本日東京市場のドル円は、このまま下げが続く、というよりも、いったんは下げ止まり、昨夜のNY市場と同じように買い戻しの動きが出ることも期待してよいかと思います。
予想レンジですが、
と見ています。
村田雅志(むらた・まさし)
元巨人、DeNAの宮国椋丞氏が、宅建士の試験を1発合格されたそうです。引退後に勉強を進められたそうで、よかったですね。ぼくは引退したら何をしようかと考えています。