自宅のリビングで使える木製箔押し機の制作現場report4
本体部分の製造現場
箔押し機の本体制作は「いろはに木工所」様にお願いしました。
本体制作を担当した、いろはに木工所はこんな工房です。
木工職人/山下純子
木工職人の山下純子さんは、以前は住宅設計士として働き、設計に関わる仕事に従事していました。しかし、住宅設計の中で自分自身でインテリアを手がけたいという創作意欲が高まり、勤めていた住宅リフォーム会社を退職する決断をしました。その理由は、木造住宅や木を使った空間、そして木という素材に魅力を感じていたからです。
彼女は単に住宅の図面を描くだけではなく、実際に手を動かして作りたいという思いが芽生えました。もし男性であれば、大工さんとして家を建てる道を選んだかもしれませんが、山下さんは家具作りに興味を持ち、自分でも作れるのではないかという期待から、木工の道を進むことを決意しました。
そして山下さんは、木工の基礎から学ぶために職業訓練校の木工コースを受講しました。訓練校時代、彼女は雑誌に掲載されていた木工家である井崎正治氏の作品に心を惹かれました。井崎氏の作品は彼女の心に深い印象を残しました。
井崎氏について調べてみると、彼が木工分野だけでなく、住宅のデザインやプロデュース、商品開発など、幅広い創作活動を精力的に行っていることがわかりました。彼の多岐にわたる活動に感銘を受けた山下さんは、井崎氏のもとに弟子入りすることを決意しました。
山下さんは、井崎氏のもとで6年間を過ごしました。そこで彼女は、お箸やコースターなどの小物作りから家具制作、住宅や店舗の内装工事など、幅広い木工のノウハウを学びました。井崎氏の指導のもと、彼女は木工技術を磨きながら、自身の工房を開業する準備を進めました。
そして、経験と知識を積み重ねた山下さんは、自身の工房を開業しました。彼女は井崎氏から学んだ技術と創造力を活かしながら、独自の作品を生み出しています。彼女の工房は、木の温かみや美しさを活かした家具やインテリアを提供し、多くの人々に愛される存在となっています。
両国に開店した「いろはに木工所」
山下純子さんの工房は、下町の情緒あふれる両国に位置し、だれもが親しみやすく、柔らかい印象の工房となるよう心掛けました。そんな想いから、一歩一歩進んでいくという意味を込めて、「い・ろ・は・に 木工所」と名付けられました。
いろはに木工所では、ほとんどの作品がオーダーメイドで制作されています。
お客様の住まいにぴったりと馴染み、暮らしに寄り添った作品を丁寧に手作業で製作しています。
山下さんは、お客様とのコミュニケーションを大切にし、彼らの要望やニーズを丁寧にヒアリングします。
それに基づき、木の温かみと職人の技術を活かした作品を一つ一つ手がけています。
いろはに木工所の作品は、細部にまでこだわりが感じられます。
木材の選定から加工、仕上げまで、すべて手作業で行われています。
山下さんは、木の持つ自然な美しさを最大限に引き出し、機能とデザインを調和させた作品を生み出しています。
彼女の技術と情熱が詰まった作品は、お客様にとって特別な存在となり、長く愛されています。
いろはに木工所は、お客様一人ひとりとの出会いを大切にし、それぞれの暮らしを彩る素敵な作品を提供しています。
いろはに木工所は、心を込めて作り上げた作品を通じて、人々に喜びと満足を届けることを目指している工房です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?