レビュー: 史上最高量のアルギニンと燃え上がる辛さがshining like THE SUNな今年最後(?)の #ZONeエナジー 新作、 "5772K"はZONeにとって未来への夜明けになり得るのか?
※本記事はプロモーションを一切含みません。
『お前らの選択肢は2つだけ… 定番商品のみを売り続けるか、 本気の新作を1から作るか』
ドン・キホーテ 『ああ。 知ってるよ。』
murata.です。 今回は、初代PlayStation発売30周年の記念日である本日2024年12月3日に発売されたZONeエナジーの新作 "5772K" をレビューしていこうと思います。
なお、内容には味のネタバレが含まれていますので、読者ご自身による実飲前での閲覧には十分お気を付けください。
はじめに
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この記事にはとある映画作品に擦りまくった内容を多く含みます。
ですが、該当作品を視聴していなくても楽しめる内容にはなっていますので、ご安心ください。
そもそも「ZONeエナジーって何?」という方は、まずこちらの記事の第一章をお読みください…
第一章:ZONe ENERGY 5772K – Behind the scenes (発売までの経緯)
今回は特に誰かとか、何かの作品とのコラボレーションではないので、さっそくパッケージをチェックと行きたいところですが、その前に…
先に言っておくと、今回の商品はPPIHグループ(ドン・キホーテ、アピタ、ピアゴなど)の店舗限定販売となっています。
なぜ、PPIHグループ(以下、ドンキ)限定販売なのか。
その答えは、以下のやり取りの中にありました。
2024年11月22日、午後6時30分。
ドン・キホーテ公式X(以下、Twitter)が、「最近のZONeは尖りが減ってきたような気がする、昔はもっと尖っていたと思っていたが」という趣旨のポスト(以下、ツイート)を投稿。
そして、その17分後。
上記のツイートをZONe公式Twitterが引用RTする形で、「つまりドンキで爆売れするような尖った限定ZONeを出せってことだよね? やろうぜ!」といった感じで、ドンキ限定の新作を事実上予告するような意味合いのツイートを投稿。
ファンからはその新作が何なのか、いつ出るのか、どんな味わいなのか、大きな期待を抱きつつその瞬間を待っていました。 そして…
同年11月28日、午前10時。『地面師たち』の台詞を盛大にパロりながら、遂に今年最後の(と思われる)新作、「ZONe ENERGY 5772K」が明らかとなりました。
なお、このZONeにはドンキ公式Twitterも『これくらい尖っていれば限定商品として申し分なし!』と、満足している模様。
このように、あまりにも変則的な方法で発表された本製品。 どんなコンセプトなのか、どんな風味なのか。 早速、次の章で見ていきましょう。
(※なお、『実際は両社で丁寧に議論を重ね、他の商品と同様に時間をかけて開発しました。』とのこと。)
第二章: ZONe ENERGY 5772Kとは?(成分・パッケージチェック)
それでは、現物を用いてZONe ENERGY 5772Kを詳しくチェックしていきましょう。
正面デザインは以上の通り。
余計な模様が一切ない黒色をバックに、燃え上がる電源マークと今にもそれに焼き尽くされそうな"5772K"の文字が印象的。
変に凝ったデザインではないものの、インパクトを与えるデザインになっています。
そして、その下部には『スパイシーエナジードリンク』の文字が。
普段とは違い『スパイシー』の表記があるということは… ?
(裏面デザインは正面と共通なので省略)
缶の最上部には、赤い帯とともに"ARGININE 2000mg"の文字が。
本製品最大の特徴である『アルギニン2000mg配合』というポイントが、手に取ってすぐに伝わります。
原材料名、各種成分は以上の通り。
それ自体は(先述したアルギニンを除き)なんてことはないのですが、注目すべきは赤バックで大書きされた、
「唐辛子や生姜のもつ辛味刺激がありますので、苦手な方は十分ご注意ください。」
という、本来ならばエナジードリンクには絶対に書いてあるはずのない警告文。
「エナジードリンクで辛さを追求するとか、あまりにもバカバカしすぎる」といった意見はごもっともですが、ここで、各種表示の上部にある図形を見てみましょう。
そこには、太陽の図形と"surface temperature of the sun 5772K"という文字が。
PR TIMESのリリースによると、
…とのこと。
ケルビンについてあまりよく知らない、あるいは習ったんだけど忘れたという方も決して少なくはないとは思いますが、ここはエナジードリンクのレビュー記事であって、学術的なことを長々と書き連ねる場所ではないので、詳しいことはWikipedia先生の『ケルビン』の記事に丸投げしておくとします。
(とはいえ、我々がよく用いる摂氏(℃)でも概ね数字は変わらないんですけどね)
この図形とともに添えられている一文 "Feel the burning taste." という文言のとおり、太陽が持つエネルギーに例えられるような、燃え上がるような刺激とパワーを味わえるような風味だといいのですが…。
そして、カフェイン、パラチノース®の含有量は順に75mg、2.5g。通常の500ml缶比でパラチノース®の含有量が何故か半分に低下しています。
そして、何よりも注目すべきは先述したようにアルギニンの含有量。
その数値、2000mg/本はZONeシリーズどころか2024年12月現在で販売されている国内のエナジードリンク全てにおいて最大量(※)を誇るものであり、同じくサントリーが過去に発売した製品である『リゲインエナジードリンク2000』と同等の数値。
(※筆者調べ、医薬品として販売されているもの(リポビタンDなど)を除く。)
これほどの量のアルギニンを配合するのであれば、更なるインパクトを与える要素としてカフェイン含有量もHYPER ZONeシリーズを超える200mg/本にしてほしかったと思いますが…
当然と言えば当然ですが、本品には総エネルギー量265kcal、炭水化物64g、うち糖類が60g含まれているので、もし仮に辛さに耐えられたとしても、
毎日の飲用は絶対しないでください。
ちなみに、この原材料と成分の数値ですが…
実は、ほとんどの内容が過去に発売されていたZONe Ver.3.0.0と共通する内容なのです。
ただ、リリースの内容からして既に全く同じ味ではないことは確定してますし、そもそもZONeにはこういう類で既に前科があるので、あまり参考にはならないかもしれません。
また、生姜(※正しくはジンジャーエール)味のZONeと言えば過去に『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』とのコラボレーションで発売された"REVENGE"を連想する方も多いと思いますが…
実は、5772Kのほうにはジンジャーシロップが使用されていない(=5772Kの生姜風味は香料によって再現された、人工的なものである)ため、この点においても関連性はないと言えるでしょう。
天面は最近のZONeを考えると最早絶滅危惧種ではないのかと思うようになってきたブラックトップ。
今回は全体的に黒を多用している印象があるので、見た目の整合性もバッチリです。なぜいつもそうしない?
ちなみに、今作でドンキ限定ZONeは"Endless Night"、"A-G-I-T"に続き、3作目。
前回までの2作も、発売当時ではオリジナリティあふれるデザインと味わいではありましたが…
… そういえば、過去に他社から似たようなデザインのエナドリが出ていたような…。
もうやめて!!!!!! 〇カ・〇ーラ社にとって本格派エナドリは黒歴史なのよ!!!!!!
(筆者的には燃え上がったこの錬金疑似生命体とある人物の別の未来での輪廻転生先が思い浮かんだんですけどね)
では、約2か月ぶりにタブをカシュっと開けて、
グラスにたっぷり注いだら…
いただきます!!!!!
第三章: 実飲してみて
※以下のレビューの条件はドリンクを冷蔵温度で、グラスに入れて飲んだ場合のものです。
飲用状況、及び個人の味覚差により、実際に感じられる風味は変化します。
ここに記載されている情報は、あくまでも参考としてのうえお読みください。
特に、本作は辛味による刺激があると公式に警告されているため、もし当記事を参考にしての飲用後に軽度または重大な健康被害が及んだとしても、筆者は一切の責任を取りません。
予めご了承ください。
さて、いよいよレビューパートに入るのですが、その前に。
本記事の公開前に商品提供という形で先行してレビューが上がっているので、専門的な感想が気になる方は、そちらを参照ください。
この記事では、あくまでも一般層視点からの感想を述べるにとどめようと思います。
それでは、ZONe ENERGY 5772Kの中味を、香り、風味、飲みごたえの3項目に分けて評価していこうと思います。
香り
開缶してまず鼻に飛び込んでくるのは、ご想像通りの生姜の香り。
殆どの方が『どうせまたジンジャーエールの味でしょ…?』と思われるかもしれませんが、違います。
… 果たして、生姜の風味は辛味に負けていないのでしょうか。
風味
一口飲むとまず感じるのはかなり再現度の高い(※香料由来のため)生姜の風味と、HYPER ZONe ENERGY / 同 ZERO系などでおなじみの独特の甘み。
しかし、少し経つと唐辛子のものに近い、痛烈な辛さが飲む者に襲い掛かります。
これにはある程度辛さに慣れた人でも明確に「辛い」と思わせるほどの辛さで、実際激辛系のカップラーメンを何度も食べてきた筆者ですらそう思ったほど。
飲んだ後に胃の中から炎が燃え上がってくるような感覚を抱いたので、辛いものが苦手な方は本当に気を付けた方がいいでしょう。
やる人はほぼいないと思いますが、必ず別の耐熱性のある容器に移してから、電子レンジなどで加熱して(=ホットにして)飲んでみると、また違った世界観を見せてくれるかもしれません。
個人的な推測ですが、創造神たるこのお方が気に入るお味なのではないのでしょうか?
飲みごたえ
生姜と王道系エナジーフレーバーの相乗効果により、飲みごたえ自体は重厚さを感じたのですが、それらを感じた直後から辛味が襲撃してくるので、飲みごたえを愉しむために2〜3飲み程度で飲み干すのは止めたほうがいいと思います。
ここは辛さと生姜の風味を、ゆっくりと確実に愉しむことをおすすめします。
ちなみにこの風味、実は普通の炭酸飲料で似たようなものが存在していました。
ただ、(筆者の曖昧な記憶を参照しているのもありますが)辛さはこれの同等か1割減程度だったと思います。
(かなりの少数派であることは理解していますが)この飲料が好きだった方は、きっと気に入ると思います。
総合評価・感想まとめ
ZONe ENERGY 5772Kをまとめると…
・これまでの良くも悪くも万人受けするZONeシリーズとは一線を画した、辛さと甘さが際立つジンジャー+王道エナジーフレーバー。 辛い食べ物が好きな人など、刺さる人にはとことん刺さる代物。
・ベースこそあるものの概ね完全新作と言っていい味わい、こういう外観だけでなく風味にもインパクトのある新作をもっと出してほしい。
・ドンキ等限定販売と、販路が非常に限られているため、もし気になっている方で入手の機会が限られている方は3〜5本買い溜めておくことを強く推奨。どうせリネーム再販されるだろとか言うな。
最終章: 終わりに
今回のZONe ENERGY 5772Kは、(現時点で)今年最後の新作にして、「こういうZONeを待ってた」という言葉を贈るのに、まさにふさわしい一品だと言えるでしょう。
2024年のZONeは、その年の新製品がほぼ全て既製品のリネーム再販だったため、一部のファンからは『ZONe本当に大丈夫か』と思われていたと思います。
そんな中で販路限定とは言え、このように尖っており、かつ他のフレーバーに似ていない新作を出してくれて、個人的には正直ホッとしています。
来年2025年にはいよいよ正式発売から5周年のメモリアルイヤーを迎えるZONe。
この新作は、果たして1年にも及ぶ迷走期からの脱出を告げる未来の夜明けになるのでしょうか。
2025年のZONeの新作も、楽しみです。どうせ1月の新作はあの名前と味がまた出てくると思うけど
おまけ: 公式Twitter垢の元ネタ解説
上述のドンキとZONeの公式Twitter同士のやり取り。実は、元ネタが存在するのです。
ここでは、その元ネタを(分かる範囲で)取り上げていきます。
まず、このツイート。
画像内のいらすとや素材が言っている台詞『出来らぁ!』は、かつて連載されていた漫画作品「スーパーくいしん坊」の主人公が言い放った台詞。
ここでは(主に著作権の都合により)元ネタの画像は掲載しないのですが、なぜこのセリフがミーム化したのかというと…
色々あって競合のステーキ店のコックと口論になった主人公、その店が200gのものを980円で提供しているのに対し、主人公は『その値段ならウチでも実現できる、何ならその値段でもっと美味いものを提供できる(『出来らぁ!』の部分はここ)』と主張
これに対し相手店コックは『大勢の客の前で(※営業中の店内で言い争っていたため、当然多くの客がこの流れを見ていた)ケチをつけられたんだ、うちのと同じ値段でもっと美味いものを作ってもらおう』と挑戦する
この言葉を聞き主人公、『え!! おなじ値段でステーキを!?(原文ママ)』… お前、さっきなんて言った?
…と、(かなり簡略化したものの)上記のようなあまりにもツッコミどころしかない(特に最後の台詞)やり取りがウケてしまい、『面白画像』としてインターネット上でミーム化するに至った… というわけです。
さて、5772Kの発表時のツイートですが…
この『最もフィジカルで~』の構文、こちらも元ネタが存在します。
それが、こちら。
この構文は、Netflix配信ドラマ『地面師たち』の登場人物、ハリソン山中が自身を裏切った部下を殺害する直前に言い放った台詞。
実はこのセリフには前置きがあり、
『違いますよ。(略) オーバードーズ? そんな誰もが思いつくような安っぽい殺し方はあなたには似合いません。 裏切りの代償としても対価に合わない。』
と(この構文へと続ける形で)言い、自身の快楽殺人者的嗜好を(文字通り)叩き込むという、あまりにも衝撃的なシーンの台詞となっています。(実は未見なのでここまでしか分からない)そんな本構文ですが、作品がヒットするのに合わせてSNSでも使用する人が大量発生し、総合ネットセキュリティ企業のイー・ガーディアンが独自に調査した『SNS流行語大賞2024』にも(『ガッチャ!』や『バクアゲだな』といった特撮関連ワードと並び)ノミネートされるなど、今年のSNSを象徴するワードでもありました。
正直ユーキャンの流行語大賞はあてにならないと思います。
… ってか、ZONeさんってネトフリの別の作品とコラボ中じゃなかったんですか?
これについては、また次回に。
今回の記事は以上となります。 最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考リンク
ZONe ENERGY 公式サイト
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初版作成 2024年12月3日
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